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海の主

翌朝、領主の館に集まり別荘に向かうことにする

『キリシア様、メトリシア様、ようこそ。別荘には既に連絡をいれてあります。ゆっくり休んでください』

領主が言う

『楽しんでくるね』

キリシアが笑顔で言うと別荘に向かって馬車を走らせる。昼過ぎに到着する

『キリシア様、ようこそ。ゆっくり静養してください』

侍女が笑顔で迎え入れてくれるとそれぞれ部屋を決めてリビングで話をしている

『景色も良いから明日楽しみだね』

『海で遊ぶの初めてだから楽しみだね』

マルスが笑顔で言う

『リリシャは経験有るの?』

キリシアが笑顔で聞く

『子供の頃に遊びに来ました』

リリシャが笑顔で言う

『私も昔遊びました』

ミリアが言うとメトリシアとエビリアとクレスタが笑顔で頷いている

『みんな有るんだね。山育ちは海なんて来れないのに』

キリシアが呟く

『川で遊ぶ事も少ないよね』

『お兄ちゃん!川で遊ぶの楽しいよね』

レティナが笑顔で言う

『海は色々な生き物がいるから楽しいよ』

エビリアが言うと、レティナが笑顔で目を輝かせている

『明日、楽しみだね』

キリシアが笑顔で言う


翌朝、みんな水着に着替えて、砂浜に行く

『マルス師匠、似合っていますか?』

ミリアが笑顔で言う

『ミリア!可愛いよ』

マルスが言う

『私はどうですか?』

メトリシアが笑顔で聞く

『メトリシアも可愛いよ』

『マルス、私のは?』

リリシャが照れながら聞いてくる

『リリシャは・・・可愛いです』

マルスは少し赤くなり言う

『あーマルス師匠、私達と違う』

ミリアが笑いながら言う

『リリシャ師匠の水着は刺激が強すぎます』

メトリシアが笑いながら言う

『そうかな?』

『リリシャ師匠、スタイルが良いから、その水着だと男の人は照れてしまいます』

メトリシアが羨ましそうに言う

『リリシャ師匠、反則です』

ミリアが言うとエビリアとクレスタも頷いている

『リリシャ、早く海に入るよ』

キリシアがリリシャに抱き付きながら言う

『キリシア師匠・・・凄いお腹の筋肉・・・スタイルも凄い』

ミリアが呟くとメトリシアが羨ましそうに見ている

『早く行くよ』

キリシアが笑顔で言うと波打ち際に走っていき、波打ち際でハシャギ始める

『お兄ちゃんいこうー!』

レティナが笑顔で波打ち際でハシャギ始めるとイリアも一緒に遊び始める


『こう見ていると本当に子供なのですが・・・』

リーベルが見つめながら言う

『そうですね・・・あの子達が王国を2度も救った英雄に見えませんよね』

『はい・・・見えませんが本当の事ですよね?』

『そうです!ヴァンパイアを簡単に倒したと言う時点でどれだけ強いか理解できませんが、キングリザードを一撃で倒すのを私も見ました』

『噂は聞きましたが、本当なのですね』

『倒した後?ファイヤーバーストの事は秘密でと言う時点で可笑しいですが』

『・・・・本当に常識はずれですが、それが常識なのですね』

『リーベル、来年はマルスとミリアを頼みましたよ、あなた以外に頼めません』

フローネは真剣に言う

『師匠・・・自信は有りませんが頑張ります』

『リーベル、苦労するかも知れませんが、常識を保って見守ってください』

『はい!師匠』

リーベルが苦笑いしながら言う


大きな船が砂浜に近付いてくるのを見付ける

『あの船、襲われている?』

キリシアが呟くと船に大きな長細い魔物が取り付こうとしている、船員は矢や魔法や銛で応戦している

『あのままだと危ないよね』

リリシャが真剣に言う

『助けられるかな?あの魔物食べれるかな?』

キリシアが笑いながら言う

『マルス、助けにいけると思う?』

『海に落ちなければ・・・魔法で海を凍らせて戦う?』

マルスが呟く

『氷の上なら斬り飛ばす!』

キリシアが笑顔で言うと船着き場に有る船を見て言う


屋敷の執事に船を借りて出港の準備を急いでやっている間に着替えてくる

『え?キリシア水着の上にベストだけで良いの?』

リリシャが苦笑いして言う

『だって鎧の上にベスト着ると動きにくいから!それに構造強化と衝撃吸収付いているでしょ』

キリシアが笑顔で言う

『そうだけど凍えないでね』

マルスが苦笑いすると船に乗り、出港する

『ダメだ。風が反対から吹いている』

船乗りが言う

『エビリア、クレスタ頼んだよ』

マルスが笑顔で言うと、エビリアとクレスタが風魔法を使い、起こした風で船が動き出す

『なんだ!風が!!』

船乗りが驚く

『アニー!フロートの魔法を』

マルスが言うとアニーがフロートを船に使うと船は浮き上がり勢い良く動き出す

『気持ちいい!』

キリシアが笑顔で言うとどんどん大きな船に近付いていく

『ファイヤーアロー!!』

マルスが魔法を放つと大きな蛇に当たる

『ギャーーアーー!』

大きな海蛇は咆哮をあげるとこっちに向かって泳ぎ始める

『マルスくるよ!』

『衝撃に備えて!』

マルスが言うとエビリアとクレスタとアニーは魔法をやめて魔物がくるのに備えると海蛇は海面から飛び上がり船に飛びかかる

『バリアフィールド!!』

マルスが魔法を発動すると周囲にバリアが発生する。海蛇がバリアに当たると衝撃波が伝わってくるが、海蛇は頭から体液を滴しながら海に落ちていく

『リリシャ!ミリア!』

マルスが叫ぶとマルスはバリアを解除する

『ブリザード!!!』

海が凍りつき、海蛇は氷の上に頭を横たわると、キリシアが飛び上がり、槍に闘気を伝わらせて海蛇を両断すると、氷ごと真っ二つに切り裂く

『え?』

「ドボーン」

キリシアは海に落ちる

『キリシア!氷まで斬ったらダメだよ!』

『失敗したよ』

キリシアが海に浮かびながら苦笑いしている

『今助けるから待っていてね』

マルスはそう言うとフロートを使い海を歩いていく

『は!!!ううう海を歩いている!!』

船乗りが驚いて見ている

『レビテーション』

キリシアを浮かせる

『船に投げるから着地してね』

マルスが言うと手を取り船に投げるとキリシアは着地して笑っていると襲われていた船に向かう事にする

『港までいけそうですか?』

キリシアが聞くと

『え?すいませんが帆がやられているので難しいです、浸水もしています』

船員が驚きながら言うとマルスは船の状態を見てから

『ブリザード』

船を氷り漬けにする

『これで沈まないと思いますが救助がくるまで待っていてください』

マルスが言うと船員達は苦笑いしている

『後、あの魔物食べれるかな?』

キリシアが聞く

『は?・・・食べたこと無いが、革は売れるが』

『じゃあ見張っておいてね』

キリシアが笑顔で言うと船乗り達は笑い出してロープで縛り始める

『ちょっと大型船呼んでくるね』

キリシアが言うと、帆を張り、風の魔道具で勢い良く走っていく

『この魔道具素晴らしいですね・・・』

リーベルが呟く

『もうこの子達は有名になりますね』

フローネが呟く

『え!やだ!』

キリシアが苦笑いして言う

『後で口止めしよ』

マルスが言う

『大型船呼んだら口止めするよ』

キリシアが笑顔で言う

『リーベル、口止めしてくださいね』

フローネが微笑みながら言う

『え!・・・領主に伝えます』

リーベルも苦笑いしていると大きな船が見えてくる

『あれは伯爵家の軍艦だ』

船員が笑顔で言うと軍艦に横付けする

『なんだ!お前達は!』

兵士が言うと船員が説明をする

『なんだと!本当か!!海の主に襲われたのか!!』

船長が出てきて驚いている

『お久しぶりですね』

リーベルが微笑みながら言う

『え!リーベル師、お久しぶりです』

船長が頭を下げる

『本当に襲われたのですか?』

『この子達が倒しましたが内緒にしてください。領主様も箝口令しかれますので』

『は?・・・・まさか!英雄殿!!』

船長は苦笑いする

『解っているのなら良いですが、箝口令頼みますね』

リーベルが苦笑いすると船長は笑顔で同意する

『リリシャ、時間が勿体無いから風の魔法で動かそうか?』

『マルス、いいわよ』

リリシャが笑顔で言うとマルスと船に乗り込む

『船長さんは操船お願いします』

リリシャが言うと船の後ろにいくと風の魔法を使うと船は勢い良く動き出す

『なんだと!!あの魔物!!本当だったのか!!』

船員達が騒ぎ出すと横付けして牽引して帰ることにしてくれる

『ここで見たことは内緒にしてくださいね!有名になりたくないのでお願いします』

キリシアが船員達に言うと船員達は顔を見合わせてから

『解りました!槍の女神様!!』

船員が一斉に言う

『え!!恥ずかしいからやめてください!!』

キリシアが抗議すると、船員達は笑い出す。船長とフローネが話し始めると、船長は笑いながら頷いている

『お前達!!海の戦妃ヴァルキリーが現れ大海蛇に天罰を与えたと言え!!だが陸では言うなよ!女神様の加護が無くなるぞ!!』

船長が言うと、船員達は笑顔でヴァルキリー様と言う

『フローネ先生、ヴァルキリーって何?』

キリシアが聞くと

『槍を持ち悪魔と戦った女神ヴァルキリーですね。船乗り達の信仰も有りますから、キリシアさんはヴァルキリーにピッタリですね』

フローネが微笑みながら言う

『え?・・・恥ずかしいです』

キリシアが呟くとみんな笑い出す


マルスは後方に気配を感じると

『キリシア、戦闘準備!!』

『え?マルス!!』

キリシアが驚くとみんな真剣な目付きになるとマルスが見ている方向を見る

『リリシャ、先制攻撃するよ』

マルスが言うと魔力を集中する

『セイントファイヤーキャノン!!』

マルスとリリシャは大きな炎の玉を放つと大きな長細い影の前に炸裂すると巨体な水柱と蒸気が立ち込めると細長い3つの影が中に舞う

『ファイヤーキャノン!!!』

ミリアとエビリアとクレスタとリシリアとメトリシアとアニーが一斉に影目掛けて放つ。命中すると影が分裂する

『倒せたかな?』

マルスが呟くと海の上に大きな海蛇が横たわっている

『リーベル見ましたか?これが本気のこの子達です』

フローネが苦笑いする

『・・・・こんなの・・・海で炎の魔法で倒すなんて』

リーベルが目を疑いながら言う

『見なかったことにしましょう』

フローネが苦笑いする

『なかった事にします』

リーベルが苦笑いする


『ヴァルキリーの天罰が下ったと言うことで!』

キリシアが笑いながら船長に言う

『・・・そうですね。天罰としか言えません』

船長が言うと船員達に伝えていくとリーベルは軍艦に向かい話しに行く

『まさか4匹もいたとは・・・』

船長が見つめながら言う

『ヴァルキリーの天罰で倒された事にしましたので、内緒にしてくださいね』

リーベルが苦笑いしながら言う

『まさか討伐予定の魔物が目の前で吹き飛ばされるとは・・・英雄殿の伝説は本当だと解りました・・・それも内緒にしてね、とは、全部真実だと実感しました』

『目の前で起きたことが信じられませんから・・・王国最高の魔法使いの実力は桁違いです』

リーベルが呟く

『箝口令はしきますが、ヴァルキリーの事はみんなに伝えておきます。女神ヴァルキリーの神話が語られますね』

船長が苦笑いすると船員達に伝えている


リーベルが戻ってくると、フローネと話し込む

『帰って続きを楽しむよ』

キリシアが笑顔で言うとみんなで別荘に帰っていく

『あ!お兄ちゃん、おかえりなさい』

船着き場でレティナとイリアとナディアが待っている

『ただいま!』

みんなで言うとレティナはマルスに抱き付く。マルスは頭を撫でている


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