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愚かな重臣

馬車が停まり、降りてきた兵士が扉を叩き

『リーベル様はいらっしゃいますか?』

リーベルは出ていくと戻ってくる

『これから領主様にお会いしてきます』

リーベルが苦笑いしている

『急用ですか?』

『恐らく航路の魔獣の件です』

リーベルが苦笑いしている

『航路の魔獣であれば海軍のテリトリーですよね』

『それが海賊討伐の為に海軍が動けないので領主様が今準備しています』

『ついてきて欲しいのですね』

フローネが苦笑いしている

『お願いします。私だけでは断れません』

リーベルが苦笑いしている


一度宿屋によってから領主の館に向かう

『リーベル、遅かったな!後ろの子供は誰だ!』

重臣が言う

『領主様の客人になります』

『それより魔獣討伐に手を貸せ!』

『お断りします』

リーベルが言う

『は?何を!!牢屋に入れられたくなかったら従軍せよ!!!』

重臣が怒鳴る

『何を言われてもお断りします』

『後ろのガキ共を牢屋にぶちこんでおけ!!』

重臣が言うと兵士が牢屋に連れていく

『大人しく従ってくれれば、こんな事には・・・暫く大人しくしていてください』

兵士が申し訳なさそうに言うと牢屋に入れてから帰っていく

『メトリシアまで牢屋に入れたら大変な事になるのにね』

キリシアが笑いながら言う

『やっぱり抵抗をしなかったのはそう言う事だね』

マルスが苦笑いしているとみんな笑い始める

『しかしこうなると大変面倒ですね』

『リーベル様あの重臣は前は見なかったですよね』

『そうです、海運を取り仕切っていますが、あの通り自分の事しか考えていません』

リーベルが苦笑いする


『リーベル様、領主様が呼んでいます』

兵士がそう言うと謁見の間に通してくれる

『リーベル様、申し訳ありません。重臣が失礼を』

領主が謝る

『何を言っている!従軍しない方が悪い!リーベル従軍して魔獣討伐せよ!!』

重臣が怒鳴る

『いい加減にしろ!!今回の件は国王陛下に伝えてそれなりの処分が下るものと思いなさい!!』

ケニスが怒鳴る

『なんだと!貴様!!何様だ!!』

『リーベル様は王都魔法学院特別講師として召喚されています!その人をこの様に牢屋に閉じ込めるなど国王陛下に対する反逆罪に等しい!!』

『え?しし召喚!!』

領主か驚くと重臣を見ている

『何を冗談を!!ふざけるな!!』

『更に今回の件は王国騎士団にも通達を出しておきます!領主!すぐにその者を捕らえて王都騎士団に連行しなさい!』

『なんだと!!貴様!こいつらを捕らえて牢屋にぶちこんでおけ!殺しても構わん!!』

重臣が言うと兵士達は困惑している

『あーあ!言っちゃった!殺しても構わんって!良いのかな?これで完全に反逆罪適用だね、領主様』

キリシアが笑顔で言う

『え!!きききキリシア殿!!』

『牢屋に入れられたのは始めてだからかなり怒っているからね』

キリシアが笑いながら言う

『お前達!この馬鹿を牢屋にぶちこんでおけ!』

領主が言うと兵士は重臣を連行させる

『申し訳ありません・・・』

領主が謝る

『別に私は良いけど、大変な事だよ』

『え?大変な事?リベリア公爵が怒鳴り込んで来ますか?』

『王国騎士団団長が飛んでくるね、王国第4王女メトリシア王女様を牢屋に連行したのですからね』

キリシアが笑いながら言う

『え!えーーーーーーーーー!』

領主は崩れ落ちて呆然としている

『お久しぶりですね。アーメルド伯爵』

メトリシアが微笑みながら言う

『ももも申し訳ありません!!』

領主は頭を床に付けて謝り出す

『重臣の処分、任せましたよ。王国騎士団団長には反逆者が出たと伝えておきます』

メトリシアが微笑みながら言う

(終わった・・・・取り潰しだ)

領主は呆然としている


『これはどうしたのですか?』

ギルドマスターが入ってきて苦笑いしている

『ちょっと怒っただけだよ』

キリシアが言う

『キリシア殿!怒った?』

ギルドマスターの顔色が悪くなる

『来たらいきなり重臣に怒鳴られて牢屋行きだったからね。ギルドマスターならどんな事になるか少しは解るよね』

『キリシア殿・・・穏便にして貰えないですか?』

ギルドマスターが苦笑いしながら言う

『えーどうしようかな?重臣とお仲間を処罰をすぐにして貰おうかな?』

『領主様、すぐに行動を!!』

ギルドマスターが言うと、領主は涙目で重臣屋敷を差し押さえに向かわす

『ギルドマスターは冷静だね』

『バイル殿から弟子の件も聞いていますので・・・早く処置しないと領主様が不憫です』

ギルドマスターが苦笑いしている

『じゃあ後の報告よろしくね。騎士団長には伝えておくからね』

キリシアが笑いながら言う

『騎士団団長に知らせるのは待ってほしいです。それこそ一発でアーメルド伯爵が取り潰しです』

『えーどうしようかな?使いを出す前に終わらせてくれれば伝えない様にするけど、暇だから、待っている間、魔導書でも読みたいなぁ~貸してほしいなぁ~』

『あ!それは良いですね、読み終わる前に処分すれば良いと言うことですね』

ギルドマスターが笑顔で言うと領主を見る

『好きに持って行って読んでください!なるべくゆっくり!』

『体動かしたくなったらお仕置きも手伝うからね』

キリシアが微笑みながら言うと領主が苦笑いしている

『余罪がどのぐらい有るのかな?頑張ってね』

マルスが微笑みながら言うと侍女の案内で書庫に行く


書庫の司書に魔導書や飛空艇の書物を探して持ってきて貰い、読んでみる

『師匠、これを見てください!水流推進魔導船の本です!』

ミリアが笑顔で言う

『水と風の魔導書です!船の為の魔導書ですね』

メトリシアが笑顔で読んでいる

『マルスこれ!!マルス!!見てみて!』

リリシャが興奮気味に言うとマルスが読み出す

『これは!魔晶石の接続方法!更にモデリングの上位魔法!飛行石の製造方法!!』

マルスが驚くとみんな注目している

『マルス用の魔導書みたいですね』

フローネが微笑みながら呟く

『キリシア、金貨一枚頂戴!』

マルスが言うとキリシアが金貨を渡すとマルスは魔力を流していくと

『モデリング!』

金貨は形を崩していくと玉にする

『セパレーション!』

玉にした金を高速で動かし始めると分離していく

『え?えーー!』

全員が驚いて目を丸くしている

『これが金でこっちが銀だね後はそれ以外の不純物かな』

マルスが微笑みながら言う

『師匠!これは何ですか!!』

リーベルが青ざめながらフローネに助けを求めている

『マルスだからです!落ち着きなさい!』

フローネが言う

『マルス、これって分離したの?』

『リリシャ、そうだよ!これが出来れば、ゴーレムの鉱石を分離してどんな金属が有るか解るね』

マルスが微笑みながら言う

『ミスリルが混じっていれば取り出して、ミスリルだけで魔導具が作れるの?』

『そうだよ!』

マルスが笑顔で言う

『飛行石は作れそうに無いけど魔晶石は王都の迷宮で取れたみたいだから取りに行きたいね』

『魔晶石!あの魔力を貯蔵する魔石ですか!!』

『小さい魔晶石を合わせる魔法も載っているね、ユニオンは特殊な鉱石を合体させる魔法だね』

マルスが説明する

『やる気出ていますね。魔晶石を使った魔導具を作るつもりですね』

フローネが言うとみんな笑い出す

『先に風の魔導具作ろうかな?魔方陣も解ったからね』

『あ!部屋に風を!』

『そうだよ、リリシャ!強くしたら船にも使えるね』

『え?帆船に!!国が即買い取ります!!』

メトリシアが笑顔で言う

『水の魔方陣は湯船に利用しようね』

マルスが微笑みながら言う

『もう次の魔導具を作るつもりですね・・・』

フローネが苦笑いしていると、リーベルが呆然としている

『ここら辺の魔法はみんなで覚えようか?』

マルスが言うと笑い出す

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