リーベル説得
リーベルの家の前に到着する
『リーベル、いますか?』
フローネが言うと、リーベルが笑顔で出てくる
『師匠!!待っていました!!』
リーベルが笑顔で言う
『元気そうで良かったわ』
『中に入ってゆっくりしていってください』
リーベルがそう言うとみんなで中に入る
『師匠が来訪するなんて驚きました』
『この子達が危ないから付いてきましたが、常識外れが見れて苦笑いしか出ませんね』
『そうでしょ!革屋で一番良い在庫を全部買うような人はキリシアさんしかいません!』
リーベルが言う
『昨日やりましたよ。魔力の通りが良い革有るかと聞いたら、次の一言が在庫全部でいくらで終わりですからね』
『は?・・・確認をしなかったのですか?』
『するよりも御飯優先ですね』
『呆れ返りますね』
リーベルが苦笑いする
『ポーション作られるのですか?』
リリシャが見付けて聞く
『準備をしていたわよ』
リーベルが苦笑いしながら言う
『手伝いますね』
リリシャが笑顔で言うとみんな手伝いに行く
『え?ほどほどにしてくださいね』
リーベルが苦笑いする
『リリシャ、あなたはダメですよ。ミリアに任せなさい』
フローネが言う
『え?あ!そうでした!リーベル様を説得しないといけませんでした』
リリシャが言うと、ミリアが笑顔でポーションを作り始める
『え?説得?』
リーベルが苦笑いする
『詳しい話はメトリシアがします』
フローネが苦笑いしている
『ななな何ですか!!!』
リーベルが不安になる
『リーベル様、魔法学院の学院長になってください!』
メトリシアが真剣な目で言う
『え?えーーーーーーー!わわわ私が魔法学院学院長!!』
リーベルが青ざめている
『リーベル様しかいませんのでよろしくお願いします』
リリシャが微笑みながら言う
『なな何を!何故私が!!』
『フローネ先生が断りましたのでリーベル様しかいません』
『え?ししし師匠!何故ですか!!』
『解りますよね。私がこの子達と離れたらどんなとんでもない事になるかは!それに隠居しているのですよ』
『師匠!お願いです。私には無理です』
『現在、魔力制御の重要性を解っている魔法使いはこの王国に何人いますか?』
リリシャが言う
『え?・・・・フローネ師匠とリリシャさん達・・・・』
『リシリアさんは宮廷魔術師長と魔法学院学院長を断りましたので、もうリーベル様しかいません』
『は?・・・・宮廷魔術師長を断った!!』
リーベルがリシリアの後ろ姿を見る
『この子達のせいですね。国王陛下に直接断っていましたよ。理由はリリシャとマルスからまだ学びたいからだそうですよ。それも半人前と断言しています』
『は?・・・半人前?冗談ですよね』
『王国名誉魔法使いになっても半人前と断言する魔法使いが多すぎます』
フローネが苦笑いする
『え?えーーーーーーー!王国名誉魔法使い!!!』
『リーベル様、大丈夫ですか?』
『リリシャ達はもう称号を貰ったのですか!!』
リーベルがリリシャを見て言う
『私は貰っていません。特別名誉伯爵位は貰いましたけど』
『そうなのですね。特別名誉伯爵位・・・・・は?ははは伯爵!!!』
リーベルは目を見開きリリシャを見ている
『リーベル、諦めてなりなさい』
『絶対に無理です!!私が学院長なんて!!』
『無理でしたら、魔法学院特別招待講師になってください』
メトリシアが微笑みながら言う
『え?魔法学院特別招待講師?』
『はい!講師ですから良いですよね』
『え?・・・特別招待講師とはどういうことですか?』
『簡単に言うとマルスとミリアと私のお目付け役です!講師として教壇に立つことは有りますが他の教師にマルス師匠の研究室を見ること出来ますか?』
メトリシアが微笑みながら言う
『お目付け役?え?研究室!』
『リーベル、解りますよね。生半可な教師だと不可能なのは解りますよね。王国1位と3位、王女様相手ですから、逆に信頼出来る人が担当するしか有りません』
フローネが微笑みながら言う
『それは私でも無理です!!師匠!』
『準備期間はマルスが徹底的に魔法を教えるそうです』
『え?魔法を教える?私まで常識外にするのですか?』
『常識は保てると思いますよ。リーベルなら大丈夫です』
フローネが微笑みながら言う
『後、これが国王陛下からの召喚状でこちらが王太子夫妻からの召喚状です』
メトリシアが手紙を手渡すとリーベルが震えている
『逃げれない!!・・・魔法学院の基礎の改定の為!!』
『リーベル、ここまでされたらどうする事も出来ませんよ』
フローネが言う
『解りました・・・・講師なら受けます』
リーベルが言うとメトリシアが笑顔になる
『ありがとうございます。リーベル様』
リリシャが笑顔で言う
リーベルは一息ついてからミリアの後ろ姿を見て
『え?師匠!ミリアの魔力!!凄い』
リーベルがあわててフローネを見る
『リーベル、さっき言ったと思いますが、ミリアは既に王国3位の実力者ですよ』
『え?・・・あの自信の無いミリアがあの実力・・・』
『リーベル様この杖はミリアの初めての魔道具です』
メトリシアが杖を差し出すと、リーベルが鑑定して震え出す
『こんなのあり得ない!!師匠!!』
『マルスの実力ですよ。ミリアに教え込んでいますから不思議は有りません』
『こんなのを作れるのに魔法学院に行く必要が有るのですか!!』
『魔法学院と王国の魔法技術を変えるためですね』
『・・・・もう考えるだけ無理ですね』
リーベルが諦める
ミリアが完成させたポーションを瓶に詰め始める