ローブ作成依頼
翌日、オルクスの生地店に向かい
『いらっしゃいませ』
店員が微笑みながら言う
『オルクスいる?』
キリシアが店員に聞く
『どのような 用件でしょうか?』
『ローブの作成依頼をしたいんだけど、取り次いでね』
『店主は忙しいのでお断りしています』
『リベリアのキリシアが依頼に来たと伝えて、おかみさんでも良いから!』
キリシアが微笑みながら言うと店員は裏に行くと
『キリシア様、奥にどうぞ』
おかみさんが笑顔で言うとキリシアとリリシャとマルスとミリアとフローネが部屋で待っている
『お久しぶりです』
オルクスが笑顔で入ってくる
『ローブを作ってね』
キリシアが笑顔で言う
『お待ちしていました!マルス殿とミリア殿のローブで宜しいですか?』
オルクスが笑顔で言う
『それとアニーとエビリアとクレスタとリシリアとメトリシアの分を作ってね』
『え?そんなに作るのですか!!喜んで作らせて貰います!!生地は勿論水蜘蛛で用意します!!』
『魔石はこれでお願いね』
『だだ大魔石!!それも既に完全に鉱石が取り付けられている!!素晴らしいです!!』
『少し加工して作ってね』
キリシアが微笑みながら言う
『マルス、マルス用は裏生地に紋章を刺繍して貰いなさい』
フローネが微笑みながら言う
『え?あ!これですか?』
マルスが紋章を出す
『これは・・・もしかして貴族になられたのですか?』
『冒険者だよ。特別名誉伯爵位は貰ったけど』
マルスが笑顔で言うと、オルクスが震えている
『ままままさか!!凄い人と思っていましたが爵位を持っていたとは!気合いをいれて刺繍させて貰います』
オルクスが笑顔で言う
『だけど、全員紋章いれて貰わないといけないのかな?』
マルスが呟く
『魔道具化するのですから紋章はいれた方が良いですね。全員王国魔法使いの称号持ちですからね』
フローネが微笑みながら言う
『え?全員称号持ち!!もしかして、リベリアの英雄様!!』
『内緒にしてね、面倒だから!!』
キリシアが笑顔で言う
『は?あ!それで名前が伝わらないのですね!!!』
オルクスが笑顔で言う
『有名になると面倒事多いから!!だから秘密にしてね』
『はい!勿論です!!』
オルクスが笑顔で言うと全員分の紋章を紙に押し、打ち合わせすると最後のメトリシアが入ってくる
『メトリシア殿の紋章はこれで宜しいですね』
オルクスが言う
『はい!よろしくお願いします』
メトリシアがニコニコしながら言う
『1つずつ一部違う紋章とは思いませんでした。これは一生で一回有るかないかの大仕事ですね!』
『オルクスさん、頼みましたよ』
フローネが笑顔で言っている
『解りました。リベリアのフローネ様!』
オルクスが笑顔で言う
『先生だと言ったけ?』
キリシアが呟く
『ローブを見れば解ります!自分が作った3着ですからね』
オルクスが笑顔で言う
『このローブは本当に着心地良いので気に入っていますよ』
フローネが微笑みながら言うとみんな笑顔になる
糸屋に向かう
『いらっしゃませ』
『店主いるかな?リベリアからキリシアが来たと伝えてね』
キリシアが言うと店員が奥からじいさんを呼んでくる
『来たか!革用か!』
『よろしく!』
『これで良いか!』
糸を出してくれるとマルスとリリシャが魔力の通りを確認する
『いいね!』
マルスが言うと店主が笑い出すと、キリシアが糸を買う
『新しい糸が手に入った!魔力の通りを確認してくれ』
店主が言うと奥から糸を持ってくるとマルスとリリシャが魔力の通りを確認しながら分けていく
『ワハハハ!やっぱり凄いな!!』
店主が笑っている
『そういえば水蜘蛛用もまだあるのかな?』
『ん?オルクスが飛んでくるか?』
『今、依頼してきたよ』
『依頼してから糸選びに来たか!!これは良い!!ちょっと待っていろ!!』
店主は笑顔で奥からローブ用の糸を出してくるとマルスとリリシャが確認をする
『ワハハハ!ここら辺を用意して待ち伏せするか?』
『後、刺繍も依頼したから何種類か有るかな?』
『ちょっと待っていろ!』
持ってきた糸を片っ端から魔力の通りを調べて使える物を残していく
『本当に良いものしか選ばないな!』
『じゃあこれ全部頂戴!オルクスにプレゼントして選んで貰うから!追加はオルクスに買って貰おう』
キリシアが言うと店主は笑いながら代金の総額を言うと、キリシアが金貨を積み上げる
『オルクスも幸せ者だな!こんな凄い客に依頼して貰えるとはな!!糸を選ぶ前に候補が並んだらデザインしか考える必要が無い!!ワハハハ!!』
『じゃあオルクスに届けて決めて貰うね』
キリシアが笑顔で言うと袋にいれてオルクスに渡しに戻ることにする
店に戻るとおかみさんに
『オルクスにこの中から糸を選んでねと言って渡しておいてね、魔力の通りを確認して持ってきたから!』
キリシアが言うと糸を積み上げる
『これは!凄い・・・あの人が喜び過ぎますね。帰られた後、部屋に籠ってデザインを考えていますからね』
おかみさんが笑いながら言う
『じゃあよろしくね』
キリシアが言うと店を出ていく
『あんた仕入れを持ってきてくれたわよ!』
おかみさんが糸の山を置く
『は?糸?』
『キリシアさんが魔力の通りを確認した糸をプレゼントだと置いていったわ』
『ははは・・・これでは糸は考えないでも良いな!それも追加はすぐに用意してやるとメモ付きだから頼めば良いだけか・・・気合いいれてデザインを考えるぞ!!色合いも考える必要も無い!!』
オルクスは笑顔で言うとデザインを考え始める