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アーメルド到着

リリシャ達は魔法学院を出た後、エビリア達が行きたいと行っていたパン屋に来る

『いらっしゃいませ』

おかみさんが言うとエビリアとクレスタの顔を見て

『あなた達は?確か魔法学院の!』

おかみさんが笑顔で言うとエビリアとクレスタは頭を下げて

『あの時はありがとうございました』

エビリアとクレスタが言うと

『元気にしていたんだね。良かったよ』

おかみさんが言うと、みんなでパンを買って店の前で食べ始める

『お陰で売り切れだね』

おかみさんが笑いながら言う

『あの時パンを頂いて無かったら、私達は飢え死していたか、娼婦になっていました。本当にありがとうございます』

エビリアがおかみさんに言う

『え?あんなパン1つで運命が変わったのかい?』

おかみさんが驚きながら聞く

『はい!ありがとうございます。お陰で冒険者ギルドから、栄誉魔術師の称号を与えられています』

エビリアがギルドカードを出すと見たおかみさんが驚いている

『そんなに偉くなったのかい!!頑張ったんだね』

おかみさんが笑顔で言う

『良い師匠に出会えて幸せです』

エビリアが言うと、クレスタも笑顔で頷いている

『それは良かったよ!あの時のパンは幸運のパンだね』

おかみさんが笑顔で言う

『いえ違いますね。エビリアとクレスタが弟子になっていなければリベリアが陥落していましたから、運命のパンです』

リリシャが微笑みながら言う

『はぁ!!リベリアが陥落!まさかリザードと戦ったのかい!凄いじゃないか!』

『私達はただ回復魔法で多くの人を癒していただけです』

エビリアが笑顔で言う

『そして回復した人達が怪我を気にしないで戦ってくれて守り抜いた。だから、凄いことですよ。自信持ちなさいねエビリア、クレスタ』

フローネが微笑みながら言う

『魔法学院の卒業生で暗い顔をしていたら又パンをあげるようにするよ!もしかしたらそれで運命が変わるかもしれないからね』

おかみさんが微笑みながら言う

『行く宛の無い魔法学院を卒業したての魔法使いがいたら、伝えて貰えませんか?リベリアには魔道具に魔力を補充する仕事が有るから訪ねると生き永らえられるとね!その後、冒険者に成るにしても迷宮も有るからね』

マルスが微笑みながら言う

『そうなのか!良いことを聞いたよ。今年卒業して、行く場所が無い人を見たら教えるよ』

おかみさんが笑顔になる

『メトリシア、何を書いているの?』

マルスが聞く

『え?忘れないうちにメモを取っています。先輩達との出会いなんて重要ですからね』

メトリシアが微笑みながら言う

『もしかして、今までの事を全部メモを取ってあるの?』

『はい!大切な師匠達の痕跡です』

メトリシアが笑顔で言うとみんな笑っている


翌日、出発して港町アーメルドを目指すと、数日後、アーメルドの門が近付いてくる

『何の用で来た』

門番が言う

『買い物とリーベルさんに会いに来ました』

『どこから来た』

『リベリアからです。王都に用事が有りましたので、王都経由です』

門番が馬車の中を見ようとしていると隊長がやって来る

『やはりキリシア殿でしたか!お久しぶりですね』

『ん?覚えていたんだね』

キリシアが言うと門番の隊長が笑顔で門番達に通すように言う

『どうぞお通りください。出来れば領主様にも会ってください』

門番の隊長が言うと中に入っていく

『あなた達、何をしたのですか?』

フローネが苦笑いしながら聞く

『盗賊を沢山捕まえたね』

キリシアが言う

『はぁーー・・・リーベルに聞いた方が良いですね』

フローネが呟くと宿屋に向かう

『キリシア、どうする?』

『クロウに美味しい店を紹介して貰おう』

キリシアが笑顔で言うとみんな笑い出す


革屋に到着する

『あ!キリシア殿!お久しぶりです』

主人が笑顔で言う

『クロウに美味しいお店を紹介して貰いたいのだけど』

キリシアが言うと、主人が笑い始める。クロウを呼びつける

『キリシア殿、用ですか?』

『美味しいお店教えて!』

『え?勿論です!すぐに行きましょう!』

クロウが言うと主人が笑っている

『よろしく!だけどその前に魔力の通る革、有る?』

『在庫有るぞ!』

『全部頂戴!』

『金貨150枚だ』

主人が言うとキリシアが金貨を数え始める

『これで良いかな?』

『ワハハハ!わかった!又こいつに届けさせるぞ!』

主人が笑い始めて言う

『よろしく!』

キリシアが笑顔で言うとフローネが苦笑いしている

『こういうことね・・・だから数じゃ無くて在庫全部なのですね』

フローネが呟くとメトリシアが苦笑いしている

『キリシア師匠の買い物凄いですね』

『買い物と言うよりも数も数えないだけで無くて・・・言い値で即金じゃ商人も嘘を付けないですが・・・金額が凄すぎますね』

フローネが苦笑いしながら呟く

『え?フローネ様までいらしていたのですか!!お久しぶりです』

クロウが気が付いて挨拶をする

『は?フローネ様!お会いできて光栄です』

主人も笑顔で言う

『こちらこそ。しかしこの子達の買い物を見て驚いています』

『確かに驚きますが、これだけ信頼をして貰っていると嘘は付けません!商談時間は最短記録ですね』

主人が笑うと、フローネも苦笑いしている


クロウの案内で店に向かうと、レイリストも合流して美味しい料理を食べている。アニーは料理を細かくメモを取っている。レティナとイリアは2人で仲良く食べている


帰り道、歩いていると兵士が集まり、住民が集まって騒いでいる

『何があったのかな?』

キリシアが呟くと見に行く

『リーベル様?』

リリシャが見て驚くと船から怪我人が降りてきている

『何か有ったのですか?』

マルスが兵士に聞くと睨まれるが

『クロウか?知り合いか?』

『客だが、何が有ったんだ?』

『海賊だ!逃げてきた船だが負傷者が多くて今治療中だ』

兵士が言うと心配そうに船を見ている

『リーベル様がいると言う事は回復魔法を使える人が少ないのかな?』

『そうだが・・・仕方ない。続けて狙われたからポーションが足りない』

兵士が悔しそうに言う

『ルメイル、クレスタ、エビリア、杖を取ってきて貰える?』

リリシャが言うと

『私も行く!』

キリシアが言うと走っていく

『リーベル様の知り合いなので通して貰えますか?手伝います』

リリシャが微笑みながら言う

『は?何を?余所者が』

兵士が言う

『ダメですか?』

『俺では判断できない!』

兵士が悔しそうに言う

『あ!ギルドマスター』

マルスが見つけて声をかけるとギルドマスターが笑顔でくる

『まさか、リリシャ殿とマルス殿!!何故こちらに?』

『仕入れとリーベル様に用事で来ましたが、手伝った方が宜しいですか?』

リリシャが微笑みながら言う

『本当ですか!これ以上無い援軍ですね』

ギルドマスターが言う

『今、杖を取りに行って貰っていますので、帰ってきたら全員で手伝いますね』

リリシャが微笑みながら言うと、ギルドマスターが入れてくれる

『・・・・ハイヒール』

リリシャはリーベルが回復魔法をかけている人に魔法を使うと、リーベルが驚き、リリシャを見る

『まさか!リリシャ!何故ここに』

リーベルが驚いて目を見開いている

『食事の後、通り掛かりました』

リリシャが微笑みながら言う

『は?・・・え?師匠!!何故!』

『しっかりしなさい!疲れたのであればアニーに杖を貸してくださいね』

フローネが微笑みながら言うと隣でミリアが回復魔法を使っている

『はい!』

リーベルが杖をアニーに渡すとアニーが回復魔法を使い始める

『師匠・・・ありがとうございます。助かりました』

リーベルが苦笑いしながらフローネに言う

『少し休みながら見ていなさい。この子達の本気の回復魔法を』

フローネが微笑みながら言う

『はい、実は疲れています』

リーベルが苦笑いしているとキリシア達が戻ってくると全員に杖を渡して次々と回復魔法をかけていく


『ありがとうございます』

兵士の隊長が驚きながら挨拶をする

『これで全部ですか?』

『本当に凄い回復魔法を見させて貰いました』

兵士の隊長が笑顔で言う

『私達はこれで宿屋に帰ります』

リリシャが微笑みながら言うと兵士が困惑している

『私の知り合いなので何か用があれば私に言ってください』

リーベルが言うと兵士は笑顔で帰っていく

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