表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
233/1407

え?リリシャ捕えようなんて

王都に戻り、魔法学院にエミールを送りに行く

『師匠、ありがとうございます』

エミールとエレーヌが言う

『エレーヌ、ちょっと良いかしら?』

『え?リリシャ様、なんでしょうか?』

『魔法学院の事務局まで一緒に来てね』

リリシャが微笑みながら言うと、エレーヌを連れて事務局に向かう。マルスとミリアもアニーもメトリシアとケニスとフローネもついていく

『キリシア師匠、何ですか?』

エミールが心配そうに言う

『願書を出しに行ったんだよ』

キリシアが微笑みながら言うとルメイルが苦笑いしている


『こちらが授業料の支払い窓口で宜しいですか?』

リリシャが言うと、エレーヌが驚いている

『はい、そうですが』

職員が驚く

『エレーヌ、学生証を出してください』

リリシャが言うとエレーヌは学生証を出す

『卒業までの授業料と寮費を教えてください』

リリシャが微笑みながら言うと、職員が確認を始めて、金額を提示すると、リリシャは金貨を積み上げてから

『これで宜しいですか?』

リリシャが微笑みながら言うと、職員が確認を始める

『確かに有りますが、失礼ですがエレーヌさんの親族ですか?』

『いえ、違います』

『そうすると・・・受け取るわけには・・・身分証明と代理納付の理由を教えてください』

職員が怪しんで聞く

『弟子になりましたので師匠として納めに来ました。こちらがギルドカードです』

リリシャがギルドカードを見せると職員が固まっている

『え!・・・・・・・・・』

『どうかしましたか?』

リリシャが聞く

『えーと・・・事務長に聞いてきても宜しいでしょうか?リリシャ様』

職員が慌てて奥の部屋から事務長を呼んでくる

『お待たせしました。こちらの納付は認めるわけには・・・確認が必要ですのでお待ちして貰っても宜しいですか?』

『何故でしょうか?』

『冒険者ですので大金を持っているとは思えませんので・・・』

『え?何故ですか?』

リリシャが聞く

『ですから、冒険者が大金を持っていると思えないから盗んだ物で納付は困りますから!』

事務長が言うと警備の人が取り囲む

『え?何を?どういうことですか?』

リリシャが言うと警備の人が両腕を掴む

『早く兵士詰め所に連行してください』

事務長が言うと

『このような無礼は許しません!!』

メトリシアが怒り怒鳴る

『小娘が何だ!この者も同罪だろう捕まえろ!』

事務長が言うと警備の人が捕まえようとするとケニスが殴り飛ばし

『この無礼者!!こちらは第4王女メトリシア様です!!』

ケニスが怒り言うと職員達が驚いて見ている

『嘘を付いてもすぐにバレる物を嘘は辞めておけ』

事務長が苦笑いして言う

『アニー、ロイドを連れてきて、後、騎士団団長も呼びつけるように言ってね』

マルスが微笑みながら言うとアニーがロイドを呼びに行く

『マルス殿、どんな状況ですか?』

ロイドが苦笑いしてやって来るとみんな入ってくる

『事務長の言い分を聞いてから考えてね。リリシャがキレたら大変だからね』

マルスが笑いながら言う

『事務長どういうことですか?』

『盗賊を捕まえて何が悪い!冒険者ごときが大金を持っているわけが無い。それにメトリシア様がここにいる訳も無い!!さっさとこいつらを捕まえて牢屋に入れろ!!』

『それは無理ですね。連行する理由も無いですね。それに証拠も無い』

『はぁ?私が言っているのだ!間違いはない!それにその女も警備を殴り飛ばした!!とっと捕まえないと貴様の首も飛ぶぞ!!魔法学院の事務長である私が証人だ!文句有るか?』

『全く証拠になっていません!』

『この!貴様など!宮廷魔術師長に言って首にするだけだ!!』

『そうですか・・・あなたはこの者達を宮廷魔術師長の名の元に捕えろと言うのですね』

『その通りだ!』

『それでは命令書に書いてください。それが無いと確認が取れません』

『ふん!』

事務長は紙に書き始めてロイドに渡す

『印が有りませんね。学院長の印も貰ってきてください』

ロイドが苦笑いして言うと、学院長に印を押させに行く

『ありがとうございます。学院長の印に宮廷魔術師長の名前の命令書に代理の事務長の印、確認しました』

ロイドが苦笑いしながら言う

『早くこの者達を連行して牢屋にぶちこんでおけ!!』

事務長が怒鳴るとキリシアが呼びに行った騎士達がやって来る

『えーと・・・これはどうすれば宜しいのですか?』

騎士達が苦笑いしている

『この事務長から、この人達を連行して牢屋にぶちこめと命令書を頂きましたがどうします?』

ロイドが苦笑いして言う

『は?・・・・どうして?不可能だろ!』

騎士達が苦笑いする

『騎士団長はどのぐらいで到着しますか?』

『王城に使いは出したが、少しかかるぞ・・・副団長がもうすぐ来るが』

騎士が苦笑いしている

『何をしている!!とっとと捕まえろ!!貴様ら全員首にするぞ!!』

事務長が怒鳴ると学院長が出てくる

『さっきの書類では足りないですか?』

学院長が苦笑いしながら言う

『あらあら学院長久しぶりですね』

フローネが笑顔で言う

『ん?え?フローネ師、何故ここに?』

『面倒を見ている娘を送りに来たついでに願書を提出に来たのですよ』

フローネが微笑みながら言う

『フローネ様のお知り合いの!それは素晴らしい実力を持っているのでしょう、もしかして2年生のエミールもですか?』

学院長が笑顔で言う

『エミールは私の姉弟子の孫ですよ』

『そうでしたか!!凄い実力に将来が楽しみですね』

学院長が笑顔で言う

『キリシア殿、何ですか!』

副団長がやって来る

『副団長、ロイドに聞いて判断してね。リリシャがキレるよ』

キリシアが笑いながら言う

『ロイド、状況を説明しろ』

副団長がロイドから話を聞いていると顔がひきつり、ぎこちなくメトリシアを見るとリリシャを見てから

『事務長、本当にこの者達を盗賊として捕えろと?』

『何だ!副団長!とっとと連行しろ!メトリシア王女の偽物も捕まえて余罪を吐かせろ!!』

事務長が怒鳴る

『この愚か者が!!!本物のメトリシア様を害するなんて許さん!!それもリリシャ殿は国王陛下の客人として来訪中だ!!お前達事務長を反逆罪で捕えろ!!学園長も同罪だ!!』

副団長が怒鳴ると騎士達が苦笑いしながら捕える

『リリシャ殿、申し訳ありません』

副団長が頭を下げるとリリシャは微笑んでいる

(相当怒っている!!ヤバイ!!)

『なななんだと!!離せ!!』

『この証拠は国王陛下行きですね』

ロイドが苦笑いしながら言う

『馬鹿もここまで来ると終わりだな』

副団長が苦笑いしていると、団長がやって来る

『この状況は?』

騎士団長が聞くと、副団長とロイドが説明をする。キリシアとリリシャを見てから

『相当怒っているな・・・・』

騎士団長が苦笑いしている

『騎士団長、どういうことですか?』

学院長が怒りぎみで言う

『そこの職員、リリシャ殿のギルドカードを確認をしたのだな』

『はい、しかし金色のカードなんて知りませんでしたので、事務長に伝えて確認をしました』

『それでこやつがリリシャ殿を捕えようとして、メトリシア様が止めた所でメトリシア様を捕えようとして、ケニスが止めたのだな』

『え!はい、そうですが・・・どうして金色なのですか?』

職員が苦笑いしながら聞く

『冒険者ギルド最強のゴールドクラスの冒険者だ!更に英雄紋も有る筈だが?』

『え?この良く解らない証の数々ですか?』

職員がもう一度見て言うと、同僚が見ている

『これは!ゴブリンロード討伐!!ヴァンパイア討伐!』

同僚が叫ぶと職員達が驚いている

『学院長、良く見て確認しろ!この馬鹿者!』

騎士団長が言うと学院長に職員が見せる

『ばばば馬鹿な!!この紋章は!!あり得ない!!』

『解ったか!この愚か者が!!』

騎士団長が言うと、学院長は泣き始める。副団長と騎士達に連行させる

『リリシャ殿、何故こちらに?』

『エレーヌの寮費と授業料を納めに来ましたよ』

リリシャが微笑みながら言うと金貨を見て苦笑いしている

『早く処理をして欲しいのですけど』

リリシャが微笑みながら言う

『え?あ!はいすぐに確認をします』

職員が言うと金貨を数えて上司に渡して確認させる

『こちらが納付の領収書です御確認ください』

職員が領収書を差し出すと、リリシャが受け取り、エレーヌを見る

『願書の提出もしたいのですが』

リリシャが言うとフローネが願書を出して確認して貰う

『え?メトリシア王女様』

職員が受け取り手が震えている

『本物を捕まえようと・・・・』

職員が呟くと、他の職員達が騒ぎ出す

『え?後見者が国王陛下と王太子殿下とリベリア公爵!!!』

3人の願書を確認している職員が青ざめている

『願書に不備は有りません。こちらが受け取りの証拠です』

職員が差し出すと、フローネが受け取り、帰ることにする


外に出ると

『ロイド、面倒だから学院長に印を押させたでしょ』

キリシアが言う

『え?そうです。宮廷魔術師長の名前も使って圧力なんて腹立ちますから』

ロイドが笑顔で言う

『逃げられない証拠まで作るなんて悪知恵働くね。気を付けないと』

リリシャが微笑みながら言う

『リリシャ様のお怒りを鎮める為にはそのぐらいしないと気が収まらないと思いましたので』

ロイドが言う

『良く騎士団長飛んできたね』

マルスが微笑みながら言う

『え?キリシア殿の脅しが怖いからな!リリシャ殿がぶちキレて魔法学院を消し飛ばす前にこい!!と言われたら飛んでくるだろ』

騎士団長が笑いながら言う

『そうですね。あのまま吹き飛ばしても良かったですね。セイントファイヤーキャノンかセイントバーストぐらいは放っても良かったですね』

リリシャが微笑みながら言うと、騎士達が青ざめている

『アハハハ・・・・』

(脅しじゃなかったか・・・怒らせないでくれ)

『ギルドカードを見てから盗賊扱いしているから、あの状況はどういう罪になるのかな?』

『え?メトリシア様への反逆罪で十分です未遂なので許してください』

騎士団長が苦笑いする

『有名になりたくないから任せるよ。良いよねリリシャ?』

『え?良いわよ!面倒だから』

リリシャが微笑みながら言う

『善処します。お前達はリリシャ殿が王都を出発するまで護衛するように!!解ったな!!』

騎士団長が命令すると帰っていく

(危なかった・・・だがロイド、良いものを作ってくれた)


魔法学院寮に到着すると

『エミール、元気に魔法学院に通うのよ』

リリシャが笑顔で言う

『はい!リリシャ師匠!』

エミールが笑顔で言う

『エレーヌも頑張りなさいね』

『はい!お金は必ずいつかお返しします』

『気にしないでね。エミールが稼いだ分ですから!後、これは残りね』

リリシャがそう言うとエミールに金貨の袋を渡す

『え?こんな大金、受け取れません』

『沢山魔石を集めましたからね』

『師匠!・・・ありがとうございます』

エミールが頭を下げると、エレーヌが涙目で頭を下げる

『元気で学ぶのよ!』

リリシャがそう言うと帰っていく



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 『え?メトリシア様への反逆罪で十分です未遂なので許してください』 未遂?実行したけど、取り押さえられただけです。既遂です。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ