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リシリアとナディアの事情

屋敷に戻るとエミールとエレーヌとレティナとナディアとイリアが出迎えてくれる

『お兄ちゃん』

レティナがマルスに抱きつくとマルスは頭を撫でている

『師匠、お帰りなさい』

エミールが笑顔で言うとリビングに行く

『え?特別名誉伯爵位!!』

エミールが聞いて驚く

『面倒事にならなければ良いけどね』

キリシアが笑顔で言う

『この子は陛下の前でもこの調子で一度断るのですから』

フローネが微笑みながら言う

『え?断った!!』

エレーヌが苦笑いする

『いつもの事ですね』

エミールが微笑みながら言う

『魔法学院に行ってなければエミールも貰えたのにね』

リリシャが微笑みながら言う

『え?私には恐れ多い事です、私には師匠達とフローネ先生がいるだけで幸せです』

エミールが微笑む

『エミール、感動させないでよ』

リリシャが涙目になる

『この前の襲われた件は国家機密になったから、絶対他言無用だからね、面倒事になるから!』

キリシアが言う

『はい!キリシア様』

エレーヌが笑顔で言うナディアとイリアとレティナが笑顔で頷いている


翌日、クランドルの町に向けて出発する

到着するとナディアは少し悲しそうな目をする

『宿屋を確保してくるね』

キリシアが言うと温泉宿を確保して戻ってくると馬車を預けてからリシリアの実家の道具屋に向かう

『お父さん、ただいま』

リシリアが道具屋に入ると父親を見つけて言う

『リシリア、どうした!』

『師匠達と温泉に来たついでに寄りました』

リシリアが言い、フローネを紹介する

『娘がお世話になっています。迷惑ばかりかけて申し訳ありません』

『リシリアは既に一人前の魔法使いです。本人が認めないだけですから』

フローネが微笑みながら言う

『そうでしょうか?私は元気な姿を見れただけで幸せです』

父親が言うと奥から母親が出てくる

『リシリア!』

母親が言うとリシリアを抱き締めている

『お母さん、ただいま』

『どうしているのですか?』

『師匠達と温泉に来たついでに寄りました』

リシリアが笑顔で言う

『リシリア、例の紋章と証を見せてあげなさいね』

フローネが微笑みながら言うと、リシリアはギルドカードと王家の紋章を見せる

『これは何ですか?』

父親と母親は解らず聞く

『リベリア栄誉魔導師の称号とギルドの名誉魔術師の証、後これは王家から拝領した名誉魔法使いの紋章です』

リシリアが説明すると両親は驚きリシリアを見ている

『なぜ?そんな凄い称号を!』

『マルスとリリシャのせいですが、素晴らしい実力を誇る魔法使いになりました。私の弟子の中で1番の実力を持っています』

フローネが微笑みながら言う

『え?本当に!本当にそんなに凄い魔法使いに!!』

『はい!お父さん!リリシャ師匠とマルス師匠からも沢山教えて貰いました。まだまだ未熟者ですので修行を続けます』

リシリアが笑顔で言うと両親は涙を流しながら喜んでいる


『フローネ様、娘の事を頼みます。時々無茶をして迷惑をかけますがよろしくお願いします』

両親が頭を下げて言う

『もう心配は必要ないですね。既に自分で判断出来る一人前の魔法使いですから。それに良いライバルで有り仲間がいますからね』

フローネが言うとエビリアとクレスタを微笑みながら見てから両親を見る

『よろしくお願いします』

両親はもう一度言うと見送ってくれる


フローネはミゼンドの墓に墓参りした後、ナディアの実家を訪ねる

(コンコンコン)

『すいません、在宅ですか?』

ナディアが言うと人が出てくる

『え?ナディア!!どうしたのだ!』

『お父さん・・・』

『お前の帰ってくる場所は無い!!』

父親が言うと扉を閉める。ナディアは涙目になり戻って来ると、後ろから母親がやって来る

『ナディア!!元気にしていたのね、良かった』

『お母さん』

ナディアは泣きながら抱き付く


『こちらの人達は?』

母親が聞く

『リベリアで魔法の修行始めました。こちらはリリシャ師匠です』

ナディアが言う

『娘が世話になっています、この子には才能が無くて役に立たないと思いますがよろしくお願いします』

『1つ約束をして貰っても宜しいでしょうか?』

『なんでしょうか?』

『ナディアに二度と近付かず、有名になっても一族に近付かないと約束してください』

リリシャが真剣に言う

『解りました。既に夫はナディアを子と思っていません。もしナディアが幸せになるならば私は約束します』

『出来れば家族全員に約束をして欲しいと思います』

リリシャが言う

『解りました・・・伝えてきますのでお待ちください』

母親はそう言うと父親と兄弟を連れてくる

『話は聞いた!約束する!!好きにしろ!二度とこの家に来るなよ!お前の居場所は無い!』

父親がそう言うと家に入っていく。兄弟も約束するとナディアは涙を流している

『これで容赦なく魔法を教えられます』

リリシャが笑顔で言うとフローネが笑っている

『お母さん。これで失礼します。元気でいてね』

ナディアが涙目で言う

『よろしくお願いします』

母親は涙目で言う

『安心してくださいね。ミゼントの孫ですから一人前になるまで常識は教え続けます』

フローネが笑顔で言う

『あのー何故義父の事を知っているのでしょうか?』

『申し遅れました。リベリアのフローネと申します』

フローネが微笑みながら言う

『え!リベリアのフローネ師!!!もしかしてリリシャ様はフローネ師の弟子ですか?』

『残念ですが私の弟子では有りません。王国有数の魔法使いですから安心してくださいね』

フローネが微笑みながら言う

『解りました。よろしくお願いします』

母親はそう言うと見送ってくれる


温泉宿に戻るとみんな温泉に入り豪華な料理を食べて休息を楽しんでいる

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[一言] 念書とか、書かせないのか(笑)
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