表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
226/1407

ポーション作りの練習

翌日、クゼンが薬草を持ってくると、早速リリシャがポーションを作り始める。

『エレーヌ、良く見て覚えるようにね』

『あ!はい!だけど大きい釜ですね』

『リリシャならあの釜でも余裕だよ』

マルスが言うと、エレーヌはリリシャの作業をじっくり見ている。リリシャが煮込み始めると、エビリアとクレスタが瓶の準備を始めている

『・・・・・凄い魔力・・・』

エレーヌは驚き、目が釘つけになる。

『マルス師匠、リリシャ師匠のポーション作り、やっぱり凄いです・・・周りにあんなに魔力が溢れているなんて・・・』

エミールもリリシャを見つめている。

『ムラが無く一定に魔力を制御して、魔力を込め続けているからね』

『やっぱり魔力制御ですよね』

エミールが微笑む。


完成して瓶に詰め終わると、エミールとエレーヌはリリシャにポーション作りのコツを聞き、作り方を一生懸命メモを取りながら教わる。

『次はエビリアとクレスタで作ってみようか?』

マルスがエビリアとクレスタに言うと、小さい鍋を用意してポーションを作る準備を始める。フローネが後ろで見ている

『そろそろ煮込むかな?』

マルスが聞く

『はい!頑張ります』

『魔力は一定に保つようにしてやってね。乱れると良くないからね』

マルスが言うと、エビリアが魔力を込めて、クレスタが混ぜ始める。マルスは魔力視を使いながら見ている

『そのぐらいで良いでしょう』

フローネが微笑みながら言うと、クレスタは釜を持って冷やす所に持っていく。魔力を込めながら冷えるのを待っている


『始めてだよね。2人で作ったのは』

マルスが笑顔で言うと、エビリアとクレスタは笑顔になる

『リリシャ師匠のをいつも手伝っていましたが、やっぱり自分で作るのは大変です。魔法学院で教えて貰う事よりも細かい事を教えてくれるので、私達でも作れました』

エビリアが笑顔で言うと、クレスタも笑顔で頷いている

『ポーションのデキも、良いものが出来ていますよ』

フローネが確認しながら言う

『ありがとうございます。フローネ先生』

クレスタが笑顔で言う

『明日はミリアとアニーで作ろうか?』

『はい!頑張ります』

ミリアが笑顔で言う

『なんだか学校の授業を思い出しますね』

リリシャが嬉しそうにしている

『リリシャ師匠ぐらい実力が有る講師がいたら、魔法学院も良い授業が出来ると思います』

エビリアが笑顔で言う。

『それは無理でしょう。リリシャは一対一の家庭教師に向いています』

フローネが微笑みながら言う

『そうですよね。いつも的確に教えてくれますから大好きです』

クレスタが笑顔で言うと、リリシャが赤くなって照れている


翌日、ミリアとアニーがポーションを作り、最後にエミールとエレーヌで作り終わる

『エミールも良いデキですね』

『ありがとうございます』

エミールは嬉しそうにしている

『まだ材料が有るから、夏休み中に練習を何回かしてね』

マルスがエレーヌに言うとエレーヌは嬉しそうにしている


『リリシャ、エレーヌの書き込みはどうだった?』

『ぎこちなくて線が乱れています』

『練習が必要だね』

『だから、沢山取ってきたでしょ』

リリシャが笑顔で言うと、マルスは頷いている

『メトリシアの書き込みを見てくるね』

マルスが笑顔で言うとメトリシアが練習しているのを見る

『あ!砕けちゃった・・・・』

メトリシアが悔しそうに新しい魔石を持った所でマルスに気が付く

『マルス師匠、中々上手くいかないです』

苦笑いしながら言うと、マルスは書き込む様子を近くで魔力視を使いながら見ている。

『あ!』

砕けた瞬間、メトリシアがガックリしている

『紙に書いてみようか?』

マルスが言うとメトリシアは紙に魔方陣を書いて見せる

『ここだね。文字が傾いているね。それとこの模様が形が崩れているね』

マルスが言うと、メトリシアがじっくり見比べて書き直し、練習を始める

『マルス師匠、私も見てください』

エビリアがやってくると魔方陣を書き始める

『ここの模様が少しズレているから気を付けようね』

『え?ここですか・・・・あ!本当だやり直します』

エビリアは正確に書き込むと、もう一度マルスに見せる

『後は練習次第だね。次はもう少し細く書いてみようか?』

マルスが微笑みながら言うと、エビリアはもう一度書き直す

『あ!・・・・』

エビリアは砕けた魔石を見つめている

『もう一度書いてみようか?』

マルスが言うとエビリアが書くのをじっくり見ている

『あ!・・・失敗です』

『ここの模様だけ書いてみて』

マルスが言うともう一度書き込んでマルスに見せる

『ここだけど、解るかな?模様がズレているね』

『あ!本当・・・やり直します』

エビリアはもう一度注意しながら書き込み直すと持ってくる

『少し歪んでいるけど、練習すれば大丈夫かな?』

マルスが笑顔で言うと、エビリアは嬉しそうにしている。メトリシアが魔方陣を書き込みして持ってくる

『出来ました』

マルスが魔石を受け取り、確認する

『成功だね』

マルスが笑顔で言うと、メトリシアは嬉しそうに笑い、下に降りてリリシャとフローネに見せる

『マルス師匠はやっぱり凄いです。正確で、誰にも解らない間違いを見つけてくれます』

エビリアが呟くと

『じっくり見ているだけだよ』

『それでも凄すぎます』

エビリアが言うと魔石をリリシャとフローネに見せにいく

『次は私の番です』

クレスタがくると魔方陣を書き込み始める


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ