平和迷宮探索
食事会も終わり、後片付けを終わらせた時に
『マルス師匠、魔力制御を見て貰っても良いですか?』
エミールがマルスに言うと、エミールが魔力制御をしているのをマルスが見ている
『どうですか?』
『エミール、サボりすぎだね』
マルスが言うとエミールが涙目になる
『マルス師匠、どうすれば・・・』
エミールが涙目のまま聞くと、マルスはエミールに魔力制御させながら、通りが悪い場所に指を触れて魔力を集めるように言う
『え?魔力が・・・・何故?』
エミールが一生懸命魔力を制御して魔力を集める
『し・・・師匠、どうしてですか?』
『楽をしながら魔力制御をしていたから、普通の魔力制御は出来るけど、何時も通していない場所は通らないからだよ』
『え・・・だからサボリ過ぎなのですね・・・頑張ります!!』
『リリシャに追い付けるように頑張ってね』
マルスが微笑みながら言うと
『はい!必ず追い付いて見せます』
エミールが笑顔になり、一生懸命魔力制御をしているのを見ながらマルスも魔力制御を始める
翌日、迷宮に入り、19層に最短距離で向かい、ゴーレムを殲滅しながら魔力制御を確認している
『ケニスさん、闘気が乱れ始めたかな?』
『残念ですが、乱れ始めました』
ケニスが苦笑いするとエミールも魔力が乱れ始める
『エミールとケニスさんは結界で待っていてくださいね』
リリシャが微笑みながら言うと、結界を張るのを確認してから19層を殲滅し始め、一周してからエミール達の所に戻ると
『おかえりなさい』
ケニスが笑顔で言うと結界を解いてくれる
『異常は有りませんでしたか?』
『エミールさんは凄い集中して魔力制御を続けていました』
ケニスが微笑みながら言うとエミールを見る
『必ず追い付きます』
エミールが笑顔で言うと、リリシャが嬉しそうに微笑んでいる
『メトリシアとエビリアとクレスタとリシリアは休んでいてね』
マルスが言うとリシリア達は残り、キリシアを先頭に20層に向かうと、ゴーレムを次々と倒しながら進み、大部屋に到着する
『キンピカいないか・・・残念』
キリシアが呟くと大部屋に入り殲滅を始める
『お疲れ様、キリシア』
リリシャが微笑みながら言う
『ゴーレムも弱くなったかな?』
キリシアが考えながら言う
『キリシアが強くなったからだよね』
マルスが笑顔でキリシアに言う
『まだまだ強くなるよ!』
キリシアが笑顔で言うとみんなで魔石と鉱石を拾い集めてから19層に戻る
『師匠お帰りなさい』
メトリシアが笑顔で迎え入れてくれると休憩をとることにするとマルスはエミールの魔力制御を見ながら
『エミール、魔力制御余裕が有る?一度止めてからもう一度やってみてね』
マルスが考えながら言うと休憩後魔力制御を見てから
『やっぱり、少し余裕が有りすぎたね』
マルスが呟くとキリシアを見る
『どうしたの?』
『エミール、ちょっと危険だけど21層で1匹倒してみる?』
マルスがエミールに聞くと嬉しそうに頷いている
『一度21層に行ってから戻って来れば良いね』
『そうだね、エビリアとクレスタとルメイルもね』
マルスが微笑みながら言う
『え?私はダメですか?』
メトリシアが残念そうに言うと
『危険が有るからリシリアさんとメトリシアには無理させたく無いから帰りにちょっと遊ぼうね』
マルスが笑顔で言うとリリシャも同意している
『じゃあ行くよ』
キリシアが言うと21層に向かう
『あれが・・・カークロッチ』
ルメイルが呟くと
『ルメイル頑張ってね。エビリアとクレスタとエミールが援護して、危なくなったらミリアとアニーも手助けしてね』
マルスが言うとキリシアが笑顔でみんなを見ている
『これが目的だったの?マルス』
リリシャが微笑みながら言う
『たまには全力を出して欲しいからね』
マルスが言うと、ルメイルは闘気をまとい、接近していくと大きなカークロッチが動き出す
『・・・・ファイヤーボール!!!』
エビリアとクレスタとエミールの魔法が炸裂するが突進してくる。ルメイルの闘気を纏った剣で斬り裂くが、止まらず接近する
『シールド!!』
ミリアとアニーが魔法で受け止め、止まると、ルメイルが渾身の一撃を与えるが、黒い煙を出しながらルメイルに体当たりしようとする
『・・・・ファイヤーキャノン!!』
『・・・・ファイヤーボール』
エビリアとクレスタとエミールの魔法が炸裂すると大きなカークロッチは黒い霧になって消えていく
『お疲れ様』
『強い・・・師匠達は、このモンスターを簡単に倒しているのですね』
エビリアが言うとクレスタも頷いている
『倒せるようになるよ。最初から本気で魔法を使うようにね』
マルスが微笑みながら言う
『リリシャ師匠、ファイヤーキャノン教えてください』
エミールがリリシャに言う
『帰りに練習しましょうね』
リリシャが嬉しそうに言うとマルスは魔力制御と闘気を確認していく
『エミールとルメイルはギリギリかな?』
マルスが言うとキリシアは19層に歩き出す
『お帰りなさい』
メトリシアが笑顔で言う
『何も無かったかな?』
『はい!師匠すぐに下に行かれるのですか?』
『行ってくるよ』
マルスが微笑みながら言う
『暴れに行ってくるよ』
キリシアが言うと最短距離で25層を目指す
『やっぱり大きいスローグだね』
キリシアが笑顔で言うと闘気を纏った槍を振り抜き、スローグを一刀両断すると黒い霧になって消えていく。次に遭遇した大きなスローグはリリシャが魔法を放つ
『ファイヤーキャノン!』
スローグは黒い霧になって消えていく
『このぐらいならまだ余裕が有るけど、油断は出来ないね』
リリシャが笑顔で言うと、キリシアは次々と遭遇するスローグを殲滅していくと25層を一周する
『キリシア、次は自分にも倒させてよ』
マルスが言う
『え?あ!ゴメン』
キリシアが苦笑いすると26層に向かい、大きなスローグを見付け次第マルスは闘気を纏い殲滅していく
『マルスも余裕が有りすぎ!』
キリシアが笑いながら言うと大部屋を覗く
『結構いるね』
キリシアが笑顔で言うと
『試しにリリシャと自分の魔法で殲滅してみようか?』
マルスが言うと、リリシャは魔力を集め始める
『セイントファイヤーストーム!!』
リリシャとマルスの聖なる炎の柱が大部屋を焼き尽くしていくと、黒い霧に包まれ、晴れるのを待っていると魔石だけが残っている
『魔石拾ったらどうする?』
キリシアが聞いてくる
『戻りながら殲滅する?無理する必要は無いから』
マルスが言うとリリシャも頷いている
『決まりだね』
キリシアは笑顔で歩き始める
『キリシア、拾ってないよ!』
マルスが言うとキリシアは赤くなりながら魔石を拾い始める
『キリシア、忘れてた?』
『え?忘れてたよ』
『キリシアらしいよね』
リリシャが笑い出すとキリシアも笑うと拾い終わり、19層に向かいながら殲滅していく
『あ!師匠、お帰りなさい!大量ですね』
メトリシアが魔石の袋を見ながら言うと
『26層に行ってきたからね』
マルスが微笑みながら言う
『凄い・・・やっぱり師匠ですね』
メトリシアが微笑みながら言う
『帰りは10層から7層まで殲滅してね』
マルスが言う
『どうして?』
『魔石が欲しいからね。そろそろ付与魔法の書き込みの練習をした方が良いから、みんなで沢山練習してね』
マルスが言うとリリシャが笑顔でみんなを見ている
『はい!師匠!!』
みんなも嬉しそうにしている
『やるぞ!!』
キリシアが気合いをいれる
『キリシア?見守る番だよ!ケニスとルメイルが前衛の練習もしないと行けないから!』
マルスが言うとキリシアが苦笑いして
『解っているよ』
キリシアが赤くなりながら言うと、みんな見ている
休憩後、最短距離で10層から7層まで殲滅して進み、迷宮出口に向かって歩き始める
『師匠達が後ろに居てくれるから、安心して戦えました』
エミールが笑顔でキリシアに言う
『だけど余裕が有りすぎかな?』
『前衛がいるから余裕が有るように見えるだけだね』
マルスが言うとリリシャが頷いている
『やっぱり・・・・前衛がいるよね・・・』
エミールが考えていると、迷宮出口に到着し、みんなで家に帰ることにする