食事会
夕方になり
『ガシリオ、ロイド、早かったね』
キリシアが出迎えて言うと
『当たり前だ!楽しみだったからな』
ガシリオが言うと横でロイドが笑っている
『暇なのは平和だからかな?』
『その通りだ!』
笑顔で言うとテーブルに向かう
セレストアと息子とテシアがやってくる
『キリシア様、招待ありがとうございます』
セレストアが笑顔で言うと息子も元気に挨拶をしている
『楽しんでくださいね』
キリシアが言うと、みんなテーブルに向かう。隣の奥様とクラウスがやってくる
『招待ありがとうございます。凄く楽しみにしていました』
奥様が笑顔で言うと
『どんな魔道具が増えたか楽しみにしています』
クラウスが笑顔で言うとクゼンとシュルトもやってくる
『来たぞ!』
ギレリムが笑顔で言うと
『お招きありがとうございます』
カセテイが言うと、腕の中でギムが寝ている
『ゆっくりしてくださいね』
キリシアが笑顔で言うとギムを見つめている
『私までお招きありがとうございます』
レイナが頭をさげると
『美味しいものを沢山食べてね』
リリシャが微笑みながら言う
『ラーケンもゆっくりしていってね』
バイルとヘザーネとバイルの奥様がくる
『楽しみにしていました。やっと平和になったと感じますな』
バイルが笑顔で言うと奥様も笑顔で頷いている
『キリシアさん、リリシャさん、マルス君、招待ありがとうございます』
ヘザーネが笑顔で言うと
『ヘザーネ。楽しんでね』
キリシアが言うと後ろにいるゼダルを見つける
『ゼダル、何しているの?』
『え?呼ばれてないけど・・・羨ましいから来たがダメか?』
ゼダルが真剣に言うと
『え?別に良いけど、完全に忘れていたよ』
キリシアが笑い出すとみんな笑っている
『え!!忘れていた・・・』
ゼダルがガッカリする。
『ゼダル、良かったな、入れさせて貰えて!』
ギレリムが気が付いて後ろから声をかけると
『よかった・・・・』
ゼダルが苦笑いしている
みんなテーブルに着くと食事会を始めようとクレシアも席に着くと、みんな驚いている
『まさかクレシア様まで招待されたのですか!』
バイルが笑顔で言うと
『ミドルに伝えていましたので、招待してくれました』
クレシアが笑顔で言うと
『食事会の事をウイントレスに伝えたのですね』
バイルが苦笑いしている
『父は知らないと思いますが、妹が来たくて駄々をこねていました』
クレシアが笑いながら言うと
『そうですね。この食事会にくると夢の用な魔道具が見れますから来たいですよね』
隣の奥様が笑顔で言うと
『欲しいものが沢山出来ました!父を説得します』
クレシアが笑顔で言う
『今度はどんな物を作られたのですか?』
『ここに有る保冷庫と保温庫と肉用の魔法窯ですね』
マルスが言うとみんなじっくり観察を始める
『肉用の小型窯なら他の料理にも使えます』
クレシアが笑顔で言うと
『素晴らしいですな・・・・国王陛下に献上が必要か?』
バイルが苦笑いしていると
『保冷庫も保温庫もパン用の窯も欲しいと言われます』
メトリシアが笑顔で言うと
『そうですね!私は風呂とライトだけは絶対欲しいですけど』
クレシアが笑顔で言うと
『あ!ライトは絶対欲しいです』
メトリシアが笑顔で言う
『これはミドルが大変な事になりますね・・・ライトは報告をしてないように思うが・・・』
バイルが苦笑いして部屋の中の天井を見ている
『え?・・・確かに当たり前になっていますが、ここにしか有りません』
メトリシアが微笑むとケニスが
『イチイチ報告は面倒ですね・・・マルス様が作られると全てが報告をしないといけないなんて』
ケニスが微笑みながら言う
『報告?何ですか?』
『新しい付与魔法の内容や技術を報告する事ですがマルスとリリシャは1度も行かないで全て私とミドルが代理で行っています』
バイルが苦笑いしていると
『それで時々、ミドルが王都に行くのですね』
クレシアが微笑みながら言う
『国王陛下もマルスだからで済ませて欲しいです』
メトリシアが笑いながら言う
『内容を報告しても、魔法研究院で再現不可能で存在意義も無くなりましたから、必要性も疑問です』
バイルが言うと
『ここを魔法研究院に認定して欲しいです』
メトリシアが呟くと
『魔法学院もエミールさんに何も教えられないでいる事を国王陛下は知っているのですか?』
バイルがメトリシアに聞くと
『え!!・・・知らないと思います。知っていたら宮廷魔術師長に就任依頼か、魔法学院講師になっています』
メトリシアが真剣に言うと
『卒業したらリベリア魔法師長になって欲しいと父が言っていました』
クレシアが笑顔で言うと
『争奪戦ですな・・・不可能ですが・・・卒業後本格的に修行するとフローネが言っていましたね』
バイルが言うと
『あ!そうですね』
『やっぱり不可能ですよね』
クレシアが残念そうに言う
『エミールさんは人気者ですね。そろそろメインを出しますのでよろしいですか?』
アニーが魔法窯から肉の塊を出して火の通りを確認して切り分け始めると、保温庫より他の肉料理も次々と出していく
『美味しい!!』
キリシアが言うとみんなも美味しそうに食べている
『アニーさん、この肉はどのように料理したのですか?』
クレシアがアニーに聞く
『まずはワインで数時間煮込んでから保温庫で寝かせて魔法窯で焼いてあります』
『え!!そんなに手間を素晴らしいですね!こちらの煮込みは?』
『根野菜と一緒に1日かけて煮込んでいますので柔らかく出来ています』
アニーが微笑みながら言う
『このパイは・・・・焼いてからパイにいれていますよね』
『こちらは肉は塩で水分を取り除いてから氷室で氷らせ、塩にいれて水分を吸収させながら乾燥しています。強火で表面を焼いてから果実のソースと野菜と一緒にパイで焼き上げています』
アニーが説明をする
『凄い・・・・ここまで完璧な料理は初めてです・・・』
クレシアは食べながら呟く
『このパンの中に・・・チーズですか?』
カセテイが言う
『はい、パン用の窯なので工夫次第で色々作れます』
アニーが微笑む
『アニーさんは料理人ですか?』
クレシアが言う
『私は侍女兼魔法使いです』
『え?侍女!!!』
クレシアが驚く
『元々はそうです。リリシャ師匠の弟子になりましたので、料理は趣味です』
アニーが笑顔で言う
『この家で唯一常識が有るのはアニーさんですからね』
フローネが微笑みながら言う
『常識がある?』
クレシアがフローネを見ながら言う
『そうだな!確かに全員が魔法に関して常識外だからな!!』
ギレリムが笑い出す
『金銭感覚も魔道具も魔物に対しても全てがですね』
フローネが微笑んでいる
『マルスとリリシャは特に常識外の実力だよね』
キリシアが笑いながら言う
『キリシアさん、あなたが一番常識外です!!』
フローネがキリシアに言う
『え?フローネ先生ひどいです!』
キリシアが抗議する
『誰でしたか?ビックリザードを弱い雑魚と言っているのは?』
『え?雑魚でしょ!大きいだけのただの雑魚だよ!』
キリシアが言う
『キリシア殿、ビックリザードは王国騎士団大隊で勝てるかどうかの強敵です』
バイルが苦笑いしながら言う
『騎士団が弱いだけでしょ!ガシリオ!』
『確かに弱いがキリシア殿が強すぎるだけだ!槍の聖女様~』
ガシリオが笑い出す
『ガシリオ!それだけは止めて!!』
キリシアが恥ずかしそうにする
『槍の聖女?何ですか?』
クレシアが聞く
『冒険者達がビックリザードを倒した槍の聖女の噂話をしています。降臨した槍の聖女がビックリザードを瞬殺して弱いもっと強い大物はいないのか!出てこい!と叫びリザードの大群を殲滅したと』
ヘザーネが説明する
『ん?・・・・ゼダル!!犯人はゼダルだ!!』
キリシアがゼダルを睨む
『え?事実だろ?』
ゼダルが苦笑いしながら言う
『事実だけど噂は許さない!!』
キリシアが言う
『事実なのですね』
クレシアが笑い出すとみんな笑い出す
『楽しそうだな、混ぜて貰っても良いか?』
ウイントレスが笑顔で言う
『お父様、何故こちらに?』
クレシアが言うとみんなウイントレスを見ている
『食事会に出掛けたと聞いたから様子を見に来たが、良いかな?』
ウイントレスが微笑む
『ウイントレス、寂しかったのですね』
フローネが微笑みながら言う
『息抜きだ!たまには良いだろ?』
『適当に食事食べていってね』
キリシアが言うと、ウイントレスが肉を摘まみ食いすると笑顔になる
『お父様、行儀が悪いですよ』
クレシアが注意する
『無礼講だ!!旨いものは旨いからな』
ウイントレスが笑う
『ウイントレス、しっかり食えよ』
ギレリムが笑いながら言う
『ギレリム、息子が生まれたと聞いたぞ。おめでとう』
『見るか?』
ウイントレスがギムを見てから
『カセテイに似て良かったな!』
ウイントレスが笑い出す
『結構軽いんだね』
キリシアが呟く
『お父様がこんなに笑っているのは初めて見ました』
クレシアが呟く
『それだけ悩みが減ったと言うことでしょう』
フローネが微笑む
『フローネ、頼みがあるのだが、エミールが魔法学院卒業したらにリベリア魔術師長に就任して貰えないか聞いて貰えないか?』
ウイントレスがフローネに聞く
『本人に言ってください』
フローネがエミールを見て言う
『光栄ですが卒業したらマルス師匠に魔法を教えて貰いますので、お断りします』
エミールが言う
『え?そうか・・・仕方ないな、師匠が師匠だからな・・・』
ウイントレスが呟く
『お父様・・・魔道具が欲しいのですが』
クレシアが笑顔で言う
『どの魔道具が欲しいのか?』
『風呂の魔道具とこの肉を焼く魔道具と鍋と保冷庫とシャンデリアが気に入りました』
クレシアが言うとウイントレスが見て回り
『ミドル、明日相談が有るから来てくれ』
ウイントレスが笑顔で言う
『え?私ですか?』
ミドルが苦笑いする
『マルス殿に言っても最後はミドルに任せたと言われるのだろう?』
『そうですが・・・』
ミドルが呟くとマルスを見る
『ミドルに任せた!!!』
キリシアが笑いながら言うと、みんな笑い出す