エレーヌとアリシア
アリシアとの話しも終わり、別室にいるエレーヌを呼んで話をすることにする
『はじめまして、エレーヌです。よろしくお願いします』
エレーヌが挨拶をすると
『よろしくお願いします、エレーヌさん』
フローネが微笑みながら言う
『実はエミールの弟子になりたいと思っています』
エレーヌが早速本題を切り出すと
『え?エミールの弟子に?』
『はい!魔法学院の講師もエミールさんの実力に遠く及ばなくて、エミールに少し教えてもらったら、今は学年二位の実技の成績でした』
『弟子になる意味はわかっていますか?』
『はい、わかっています。何でも師匠の為にします』
『秘密は守れますか?』
『勿論です』
『有名になって家族や親戚が何か言ってきても断れますか?』
『・・・家族はどうなったか解りません・・・ベルガシアの町に住んでいましたので』
エレーヌがうつ向くと
『え?ベルガシア!・・・・そうですか・・・辛い事を聞いてしまったようですね』
『いえ、気にしないでください』
『エミール、頑張りなさいね』
フローネが微笑みながら言うと
『エミールの初めての弟子ですね』
リリシャが微笑むと
『え?師匠、良いのですか?』
エミールが驚くと
『エミール、あなたは既に1人前の実力が有ります。まだリリシャやマルスに教えて貰う事も沢山有りますが、エレーヌさんを連れてきたのは、覚悟はあると言うことですよね』
フローネが微笑みながら言う
『はい。だけど、どこまで教えて良いか解りません』
『しばらく様子を見ながら決めていけば良いですね』
『はい!解りました』
エミールが笑顔で言う
『ありがとうございます!!』
エレーヌが頭を下げて言う
『エミール、しばらく滞在するの?』
リリシャが微笑みながら言う
『はい!夏休みなので少し滞在したいです』
『久しぶりに食事会するよ!』
キリシアが笑顔で言う
『そうだね!エミールの帰郷記念にしましょう』
リリシャが笑顔で言う
『はい!師匠!!』
『先に妹弟子達に挨拶かな?』
マルスが言うとみんなを呼ぶ
『エミール先輩、お久しぶりです』
ミリアとアニーが笑顔で言う
『ミリア!!アニー久しぶりです』
『エミール先輩覚えていますか?迷宮で助けて頂いたエビリアです』
『クレスタです』
エビリアとクレスタが笑顔で挨拶をする
『え?あ!!あの時の!』
エミールが驚くと
『エミールを送っていった時に会って、弟子になりましたから妹弟子です』
リリシャが微笑みながら言う
『よろしくお願いしますね』
エミールが笑顔で言う
『はじめましてメトリシア・クライドルトです。エミール先輩、よろしくお願いします』
メトリシアが優雅に挨拶をすると
『え?さっきから聞いていて姫様と言われていましたが・・・やっぱり本物の姫様』
『はい!無理矢理マルス師匠の弟子になりました』
メトリシアが微笑んでいる
『ナディアです。エミール先輩の噂は聞いています。よろしくお願いします』
『ナディアさん、よろしくお願いします』
『レティナです!エミールお姉ちゃん、よろしくお願いします』
『え?レティナちゃん!!久しぶりです』
『エミール様、私も弟子にして貰いました。イリアです』
『イリアちゃんも弟子になったの!!よろしく』
エミールは少し驚きながら言うと
『エミールさん、久しぶりです』
リシリアが笑顔で言う
『リシリアさん、久しぶりです』
エミールは満面の笑顔になる
『エレーヌです。みなさん、よろしくお願いします』
エレーヌが頭を下げると
『エミールの弟子になったから、仲良くしてあげてね』
マルスが笑顔で言うとみんな笑顔で挨拶している
『アリシアさん、お待たせしました』
ミリアが呼びに行くと
『いえ、少し反省していました』
アリシアが苦笑いしている
『ライト付けないのですか?暗いですよね』
『え?ライト?何ですか?』
『あ!教えてなかったですね。点灯』
ミリアがライトを付けると
『え!!これが魔法のランプ!!』
アリシア達は驚いて呆然としている
『こちらにどうぞ、ご飯の準備も出来ましたので』
『え?・・・・あ!ありがとうございます』
アリシアが言って付いていくと、明るい部屋で美味しそうなご飯が並んでいる。焼きたてのパンとパイが並ぶ
『こんな豪勢な料理・・・それに・・・素晴らしいシャンデリア・・・』
アリシアが呟くと食べ始めて笑顔になる
『お姉様どうですか?』
『美味しいですわ!!』
『火傷しないように気を付けてくださいね』
メトリシアが微笑みながら言う
『あつ!!テーブルに置いてあるのに何でこんなに熱いの!』
『だから気を付けてくださいと言ったのに・・・魔法の鍋です』
『え?王宮でも2つしかないのよ!それがここに何であるのよ!』
アリシアが言うと
『鍋はマルス師匠が作っているからです』
『あ!!!』
アリシアはマルスを見て苦笑いする
『王宮に有るものは、当然ここに有るのですね』
『ここは別世界と思ってください』
メトリシアが言うとアリシアと女性達は周りを見回している