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工房の完成とエミール

数か月後、暑くなり始めると、この数ヵ月で町は前と同じ平穏な日々を取り戻している

商会は、テシアのパン屋も順調に売り上げをあげて、セレトリアの商会手伝いも順調に進み、大体の仕事を行えるようになり、ミドルは商談に重点を置いている。そして王都から4人の魔法使いがやって来て魔道具の魔力補充を行ってくれている

そしてマルスはスケールメイルを完成させてから、隣の家を工房にする為の建て直しをしていた。そしてやっと終わろうとしている

『何度見ても凄い工房です。地下室の宝物倉庫に賊の侵入は不可能です。壁を壊すのも構造強化で壊すのは不可能です』

ミリアが嬉しそうに言うと

『一階の付与魔法用の魔法陣は、大型用だから余り使わないかも知れないけどね』

マルスが言うとリリシャが笑っている

『本当に作ってしまうとは思いませんでした』

フローネが微笑みながら言う

『もっと大きい建物を作れるかな?』

マルスが言うと

『師匠なら出来ます』

ミリアが言う

『これ以上目立たないようにしてくださいね』

フローネが微笑んでいる

『ここの建屋が書庫ですね』

エビリアとクレスタが笑顔で言うと

『2階と3階が書庫だけど1階は素材倉庫だね』

マルスが笑顔で言う

『完全魔道具化した建物ですね。賊が侵入は不可能ですね』

フローネが笑顔で言うと

『王城でもここまでの設備は有りません』

メトリシアが笑顔で言う

『頑張って作った甲斐が有ったね!作るの楽しかったけど』

マルスが笑顔になる

『ウイントレスに預けている書物を運んで貰いましょう』

フローネが言うとリリシャが笑顔で頷いている


エミールは魔法学院で南東の事変を聞いて心配な日々を過ごしていた

『エミール、私、魔法学院辞めないといけないかも・・・』

同室のエレーヌが涙目に言う

『え?エレーヌどうしたの?』

『ベルガシアの町に実家が有るので・・・』

『え?・・・・夏休みになったら状況を見に行こうか?』

『え?だけど生活費も・・・・』

エレーヌはうつむき、涙を流して泣き出す

『生活費か・・・迷宮に潜るしかないよね』

エミールが言うと

『え?・・・禁止されているよね』

エレーヌが言う

『あ!校則で禁止ではなく冒険者ギルドの許可を取らないといけないとなっていたよね』

『許可なんて出ないと先輩が言っていたよ』

『行くだけ行こう』

エミールが言うとエレーヌが仕方無く一緒に出掛ける


冒険者ギルドに到着してカウンターの職員に

『迷宮に潜りたいのですが許可をお願いします』

エミールが言うと

『魔法学院の生徒ですね・・・』

職員が見つめながら言うと

『そうです』

『学生証を提示してください』

エミールとエレーヌが学生証を渡して確認して貰い

『2年生ですね・・・前衛役はいますか?』

『いませんが近接戦闘も出来ます』

『申し訳ありませんが、許可は出せません』

職員が言うと学生証を返却する

『え?何故ですか?試験も受け付けないで断るのですか?』

エミールが言うと

『魔法学院から前衛の選定出来ない人を迷宮にいれないようにと通達が出ています』

職員が説明すると

『ギルドマスターのオイゲルさんを呼んでください』

エミールが言うと

『え?何故ですか?』

職員が疑問に思い聞くと、エレーヌが慌て出す

『エミールもう良いよ!帰ろう』

エレーヌがエミールに言うと

『師匠達と一緒に会っていますので、リベリアのエミールが来たと伝えてください』

エミールが言うと、職員が資料を見て、すぐに奥に行くと、ギルドマスターがやって来て応接室に通してくれる

『こんにちは、エミールさん』

オイゲルが笑顔で言うと

『呼んでしまって申し訳ありません』

エミールが頭を下げると

『迷宮の許可はすぐにおろしますので、自由に探索してください』

オイゲルが笑顔で言うと

『え?・・・えーーーーー!』

エレーヌが驚き口を空けたままになっている

『ありがとうございます』

エミールが言うと

『出来れば学生証と一緒にギルドカードを提示してくれたら、職員もすぐに解りますのでお願いします』

『あ!そうでした』

エミールが笑うとオイゲルも笑っている

『リベリアの件は聞きましたか?』

『噂だけですが・・・・』

エミールが心配そうな顔になると

『キリシア殿達が迷宮から戻ってくるのが遅くなっていたら町はもっと被害が大きくなっていたと報告が来ていますので、安心してください』

オイゲルが笑顔で言うと

『本当ですか?ありがとうございます』

エミールが言うと

『え?何で簡単に情報を教えて貰えるのですか?キリシア殿って誰ですか?』

エレーヌが困惑しながら言うと

『ここで聞いたことは内緒にしてね』

エミールが言うと

『一緒に潜られるのであれば、少し教えておいた方がよろしいのでは?』

『そうですよね』

エミールが苦笑いしていると

『誰にも言わないから教えて?エミール』

エレーヌが言うとエミールはギルドカードを見せる

『アイアンクラス!!凄い』

『魔法学院に入る前に、師匠達と冒険者をしていたので、凄いのは師匠達です』

エミールが言うと

『このマークは何?』

エレーヌが言うとエミールはオイゲルを見る

『そのマークは階層主討伐の証です。現在その証を持っている冒険者は王都にいません。実質王都で一番経験が高い冒険者です』

オイゲルが説明すると

『え?えーーーーーー!』

エレーヌは驚き、エミールを見つめている

『エレーヌ、黙っていてごめんね』

エミールが言うと

『エミールが凄いのは冒険者だったからなのですね』

エレーヌが言う

『師匠達からしたらまだまだ半人前ですよ』

エミールが苦笑いしながら言うと

『講師の先生が誰も教えることが無いと自由に勉強しているのに半人前?』

『師匠達が凄いからです』

『会ってみたいと思います』

エレーヌ言うと

『常識が吹き飛ぶよ』

エミールが笑いながら言う

『やはりそうでしたか・・・バイル殿が生徒でなく講師として迎えるようにと伝達が有りました』

オイゲルが笑いながら言う

『バイルさんは!もう!!』

エミールが苦笑いしながら言う

『そうですよね・・・エミール、師匠になってください!!』

エレーヌが言うと

『半人前なので無理です!!師匠達が許可してくれないです』

『夏休みに会えたら直接頼みます!!だからお願いします』

『じゃあ基礎だけね』

エミールが苦笑いしながら言うと

『良いことですね。一流に育ててくださいね』

オイゲルが真剣に言うと

『え?オイゲルさん!』

『お願いします』

エレーヌが詰め寄る

『解ったけど、まずは基礎からだよ』

エミールがエレーヌに言う


その日から一緒に魔力制御をやることにしていく、そして、時々迷宮に潜っている

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