家に帰宅
家に着くと
『キリシア様、お帰りなさい』
ラーザが笑顔で言うと門を開けてくれる
『ラーザ、ただいま』
キリシアが笑顔で言うと玄関に向かうと
『お兄ちゃん!お帰りなさい!!』
レティナがそう言ってマルスに抱きついてくると、マルスは頭を撫でている。みんな微笑んでいる
『先生、この本読めますか?』
リリシャが本を渡して見て貰うと
『古代文字ですね・・・少しは解りますがこの本はどうしたのですか?』
フローネは興味深く本を見ている
『遺跡の隠された部屋で見つけました、壁画には天空の城と飛空艇が描かれていたりしていました』
リリシャが笑顔で言うと
『え?遺跡から・・・凄い発見です・・・内容次第では歴史が変わりますね』
フローネが言うと本を読み出す
『全部解読して読む為には、数年掛かりそうですね』
フローネが微笑みながら言う
『暫く解読しようか?』
マルスが言うと
『そうしましょう』
リリシャが嬉しそうに言うとみんな頷いている
翌日、マルスはギレリムに会いに向かうと
『いらっしゃいませ。今、親方を呼んできます』
男の子が奥に行くとギレリムが出てくる
『マルス、どうした?』
ギレリムが笑顔で聞くと
『ギレリム、スケールメイル作り直して欲しいんだけど』
マルスはそう言って袋を見せると
『まさか、あのスケールメイルが壊されたのか!とんでもない相手だったんだな!』
ギレリムはそう言うと鍛冶場に入れてくれる
『敵は強かったんだな!』
ギレリムが聞くと
『秘密だよ』
『そうだな。わかった!』
『敵は魔族だよ。紙一重で勝てたけど、鎧は壊された』
『は?・・・マルスと真面にやりあえるのは魔族ぐらいか・・・怪我は大丈夫か?いや例え怪我してもリリシャがいるから魔法で治療済みだな』
ギレリムはそう言うと
『久しぶりに怪我したよ』
『又、同じ様にスケールメイルにするのか?』
『ゴーレムの鉱石で作ろうかな?鱗は自分でモデリングで作って組み合わせて鎧にして貰おうかな?』
『良いぞ!作る所で大きさと形は指示させて貰うから早速作るぞ!』
ギレリムが笑顔で言うと
『ギレリム、やる気だね』
『ギムが産まれて、町は復興していくのに自分だけ休んでいられないからな!それもマルスの頼みじゃあ何でも作るぞ!』
ギレリムがニヤリとして言う
『ギムは元気?』
『元気だぞ!レイナがギムの世話を手伝ってくれているから、俺は見ているしか出来ないがな』
ギレリムが笑い出すとマルスはギムを見に行く
『マルスさん、こんにちは』
カセテイが笑顔で言う
『カセテイさん、元気になって良かったです』
『この腕輪のお陰ですね。ありがとうございます。今日は何か用ですか?』
『マルスのスケールメイルを作り直す依頼だ』
ギレリムが笑顔で言う
『あの鎧が壊れたのですか?』
『敵が強すぎて壊されてしまいました』
『そんな強敵と・・・帰ってきてホッとしました』
カセテイが笑顔で言う
『ありがとう』
マルスは微笑むとギムを見てから帰ることにする
翌日、ギレリムが家に来てからマルスとスケールメイルの鱗作りを始めている。マルスがモデリングで次々と鱗の形に造形しながら魔石を埋め込んでいくと、ギレリムが大きさと形を指定している
『やっぱり凄いな』
ギレリムが呟くと
『ギレリムの仕事は減らさないからね』
『落ち着いたら、又沢山依頼だしてくれ』
ギレリムが笑い出す
『縫い合わせる糸は革で作ろうかな?』
マルスが呟く
『革の糸か?』
『そうだよ!こうやって作る糸だよ』
マルスが言うと魔力が通る革を、モデリングで丸めてから糸にしていくと
『は?こんな糸!普通は作れないな!魔力の通りは良いのか!』
ギレリムが驚きながら言うと
『モデリングで作るから間違いなく魔力が通るよ』
『そうか!良い材料だな!』
ギレリムが革の糸を触り確認している
『これで材料は揃ったかな?』
マルスが聞くと
『最高の鎧を作ってやる!魔石は大魔石にするか?』
『そうだね!』
『わかった!!任せておけ!』
『じゃあ、すぐに鱗に構造強化して来るね』
マルスが言うと2階で付与魔法を次々としている。ギレリムはリビングに向かう
『ギレリム、全部出来たよ』
マルスがリビングでギレリムに言うと
『おう!わかった!』
ギレリムが笑顔で返事する
『後は何を作ろうかな?』
マルスが考えると
『ミドルが建物の改装がほとんど終わったと言っていましたよ』
フローネが笑顔で言うと
『パン用の窯を二つ作らないとね』
マルスが言うと
『あの大きい窯か!』
『あ!ギレリム、窯で使う四角いトレイを作って!全部モデリングで作るよりもギレリムが作ってくれた方がいいかな?』
『わかった!何でも作るぞ!』
『普通の鉄で良いからね』
『わかった!』
ギレリムが笑顔で言うと帰っていく
マルスは工房に向かい、早速魔法窯を作り始めると
『師匠!もう形にしたのですか?』
ミリアが驚くと
『あっミリア、魔石の準備してくれるかな?』
『はい!解りました』
ミリアが急いで魔石を革の糸でつないでいくと、マルスは窯の中に設置していく。完成するとアニーが使い勝手を確認している
『マルス師匠、完璧です・・・どんどん使い勝手が良くなっています』
アニーが言うとパンを焼く準備始めている
『マルス師匠、作るのが早くなりました』
『慣れたからかな?モデリングの制御も上がってきたと思うよ』
『やっぱり世界一の師匠です』
ミリアは嬉しそうに言うとパンが焼けるのを待っている