国境の町に帰還とリベリアへ
遺跡を出てから国境の町に向かって歩いて帰っていると数日後、国境付近で騎士達が待っていた
『英雄殿、お待ちしていました』
騎士が笑顔で言うと
『待っていた?』
キリシアが言うと
『目的地から逆算して、今日か明日には戻られると副団長が言っていましたので待っていました』
騎士達の馬車に乗り国境の町に向かう
『待っていたが、元は絶てたのか?』
副団長が笑顔で言うと
『そうだね。ヴァンパイアが強制的にリザードに卵を産ませていたね』
キリシアが笑顔で言うと
『は?又ヴァンパイアだと!!!』
副団長が驚いて言うと
『4匹同時に相手になったから大変だったよ』
『それでも倒したのか・・・』
副団長が苦笑いしていると
『騎士が大声出すから気付かれてしまったけどね』
キリシアが騎士を見ながら言うと騎士は青ざめて涙を流しながら頭を下げる
『なっなっなんだと!!』
副団長が騎士を見て苦笑いすると
『申し訳ない・・・足手まといになってしまって、人選した俺の責任だ!!』
副団長が頭を下げて言う
『正確に報告を出来ていれば良いけど、後は任せたよ』
キリシアが笑いながら言う
『わかった!』
副団長が苦笑いしながら言う
『だけど4体も同時に相手するとは思ってなかったよね』
マルスが笑顔で言うと
『は?よよよ4体!!!!!まさかヴァンパイアが4体もいたのか!!』
副団長が驚きながら叫ぶと騎士達は呆然としている
『倒せたけどギリギリだったよね』
マルスが言うと
『ヴァンパイアに避けられたからって、近くにいたクイーンリザードを一刀両断して倒していたキリシア師匠がいますからね』
メトリシアが微笑みながら言う
『え?なんと言った!!』
メトリシアを見て言うと
『ももも申し訳ありません』
副団長が慌て出す
『クスクス、副団長はもっと落ち着いてくださいね』
メトリシアが笑いながら言う
『申し訳ありません』
『あの雑魚、ヴァンパイアに操られていたから、取り敢えず切り捨てただけだよ』
キリシアが笑顔で答えると
『え?・・・・何をついでに切り捨てた?』
副団長が苦笑いすると
『クイーンリザードです。ビックマザーリザードよりも大きかったので間違いないです』
メトリシアが言うとロイドが頷いている
『は?・・・・クイーンだと!!』
信じられないような物を見る目でキリシアを見ると
『動かないリザードなど、ただの的だよね』
マルスが笑顔で言うと、キリシアが笑っている
『マルス殿の鎧はヴァンパイアに壊されたのか?』
副団長が気が付いて言うと
『あー魔導のスケールメイルはグレバレスタとの戦いで破壊された』
マルスが言うと
『なんだ?グレバレスタ?どこかで聞いたことが有るような・・・・』
副団長が考え込むと
『古代魔法王国を滅ぼした魔族ですよ』
メトリシアが副団長に言うと
『あ!そうか!!魔法王国を滅ぼした魔族だったな!!』
副団長が笑顔で言うと
『へ?戦った?生きているよな?』
副団長が青ざめ始める
『何とか倒せたよ』
マルスが笑顔で言うと
『え?・・・・・・・・・冗談だよな?』
副団長がみんなを見てから騎士を見る
『本当です・・・』
騎士が答えると
『え?・・・・・』
副団長は呆然とする
『副団長、大丈夫?』
『は?すすすまん・・・グレバレスタを本当に倒したのか?本当だよな・・・・』
『この剣がグレバレスタが使っていた剣だね』
マルスが剣を見せる
『魔剣だよな・・・・』
『マルス師匠を剣士だと思い込んで、互角に戦ったマルス師匠に至近距離から魔法を撃ち込まれて半身を吹き飛ばされ、最後は十字に切り裂いていました。更に聖なる炎の魔法で焼き払っていました』
メトリシアが説明すると
『剣士だと思って油断していたから勝ったのか?』
『そうだね。本当に強かったよ!全員で戦ってギリギリ勝利したから』
マルスが笑顔で言う
『ギリギリか・・・・死者ゼロで言うことか?』
副団長が青ざめながら苦笑いする
『リリシャ師匠なんて、グレバレスタの魔法を防ぎ、グレバレスタが喜んで人間に防がれるとはなんて言っていたよね』
『それ言ったら、傷を負わすとは3000年ぶりだでしょ』
『あ!そうだ』
キリシアが笑うとリリシャも笑い出す
『みんな強くなったよね』
マルスが笑顔で言うとみんな頷いている
『もう凄すぎて疲れる・・・報告出きるか?無理か・・・』
副団長が苦笑いしている
『兄さん呼びつけて伝えますね』
メトリシアが言うと副団長が苦笑いしている
翌日、リベリアに向けて出発する