ベルガシア攻防後編
森から徐々に出てくるリザード、その数は徐々に多くなりビックマザーリザードも多数視認できるようになっていく
『師匠、リザード痩せてないですか?』
ミリアが言う
『確かに痩せているね・・・もしかして食べ物が無いのかもね。この数を養える魔物もいないからね』
マルスが言うと
『人は、リザードからしたら獲物としか見えてないと言うことですね』
リリシャはリザードを見据えて言う
『この異常な量が発生している原因を排除しないと解決はしないと言うことだね』
『殲滅しながら進み、原因を排除するしか無いのですね』
『始めよう』
マルスが言うとみんな同時に魔法を放つ
『・・・・ファイヤーストーム!!!!!!』
炎の柱が5つ立ち上がり、リザード達を焼き尽くしていくが、炎の中から次々とリザードが出てくる
『あれは火に強いリザードかな?』
『凍らせる?』
リリシャが微笑むと炎が無くなるのを待って
『ブリザード!』
『スノーブリザード!!』
マルスとリリシャの魔法がリザードを次々と凍りつかせていく
『アクアカッター!!!』
ミリアとアニーが次々とリザードを砕いていくが、後から次々とリザードが突撃してくる。エビリアとクレスタとメトリシアが次々と魔法で倒し始める。ミリアとアニーはファイヤーストームとブリザードで大量に倒していく
『あ!ビックマザーリザードが突撃してくるね』
マルスが微笑むと
『ファイヤーキャノン!』
リリシャが魔法を放ち、ビックマザーリザードに命中して爆発で頭が消し飛ぶ
『リリシャ!私の分は!!全部倒さないでよ!』
キリシアが下から叫ぶと
『ファイヤーキャノン』
マルスがもう一匹を吹き飛ばす
『大体射程に入ったかな?』
マルスが呟くと
『トルネード!!!』
発生した竜巻が、リザードを次々と中に巻き込んで飛ばし始め、左右に動き、全部集めた所で消えてなくなると、リザードが次々と地面に落ちてくる
『リリシャ、焼き尽くして』
マルスが言うと、リリシャは笑顔で
『デスファイヤーストーム!!』
最大火力でリザードを焼き尽くしていく
『凄い・・・纏めてから焼き払うなんて』
メトリシアが呟くと、残っていたビックマザーリザードが突撃してくるのを見付けて
『・・・・ファイヤーキャノン!』
ミリアが魔法を放つと、みんな次々と魔法を放ち、吹き飛ばしていく
『容赦ない・・・』
ケニーが呟く
『みんな成長したね』
マルスが呟くと
『ビックマザーリザードも雑魚になっていますね』
リリシャが微笑みながら言うと、魔法を避けながら2匹のビックリザードが接近してくる
『ブリザード!!』
マルスとリリシャが同時に魔法を放ち2匹が凍り付くと
『ファイヤーキャノン!!!!!』
全員の魔法が炸裂して木っ端微塵に吹き飛ばす
『私の獲物残してよ!!!』
キリシアが下から叫ぶ
『キリシア、突破されたらお願いね』
リリシャが微笑みながら言う
『セイントファイヤーストーム!!』
マルスが魔法を放つと白い炎の柱が出来上がりつぎつぎとリザードを殲滅していく
『え?何白い炎!』
キリシアが驚き見とれていると焼き尽くされ黒ゴゲのリザードが転がっている
『あ!!全滅させた!!!私の取り分残してよ!!マルス!!』
キリシアが叫ぶと
『ちょっと新しい魔法を試しただけだよ』
マルスが言う
『もう!私の分だけは残してよ!何もしてないよ』
キリシアが叫ぶとみんな笑っている
『接近すらさせないとは・・・とんでもなさすぎる』
ロイドが呟くと
『報告なんて言えば良いのか解らない』
騎士達が苦笑いしている
『見たまま報告するしか無いだろう・・・信じるかは解らんが・・・』
『副団長と団長は信じると思うが、宮廷魔術師がなんて言うか』
騎士達がにがわらいしている
『信じなくても良いと思うぞ!どうせ褒美など受け取らない、地位と名誉も名声も・・・下手したら後は任せたと言って押し付けられるだけだし・・・』
ロイドが苦笑いしていると
『面倒事は騎士団に任せた!!!』
キリシアが不機嫌そうに言う
『はっはい!畏まりました』
騎士達が寒気を感じて姿勢をただして言う
『隊員さん、ちょっと見張り頼んでいいかな?ちょっとみんな休憩したいから』
マルスが隊員に頼むと隊員は門の上から外を監視し始める
『マルス師匠、リザードって弱いのですね』
メトリシアが言うと
『確かに、弱いと感じるのなら実力が上がった証拠です』
ケニーが横から嬉しそうに言う
『壁の上からだから。良く見えて倒しやすかったです』
エビリアが言うとクレスタも笑顔で頷いている
『ビックマザーリザードも一撃で倒せました』
ミリアが笑顔で言うと
『最後の方は完全に的になっていましたね』
リリシャが微笑みながら言う
『私の分は残してくれないから暇だよ!!』
キリシアが文句を言いにくる
『キリシア師匠、ごめんなさい!楽しくて沢山倒してしまいました』
ミリアが謝ると
『うーーミリア、今度は残してよ』
キリシアが苦笑いして言う
『可愛いミリアに謝られると優しくなるね』
マルスが微笑みながら言うと
『楽しくて止められないのは仕方ないから』
キリシアが苦笑いする
『マルス師匠の最後の魔法凄かったです』
『聖属性の炎の魔法だけど魔力を使い過ぎた』
マルスが笑顔で言う
『私も使えるようになるように頑張ります』
ミリアが言う
『ダメです!私が先に覚えるので、覚えたら教えます』
リリシャが笑いながら言うと、みんな笑い出す
数日後、騎士団が到着すると騎士団が殲滅の跡を見て
『副団長・・・この数黒焦げになっていますが、どのぐらいいるのでしょうか?』
『リベリアで騎士団が余計な事をしなければ、これと同じ事になっていただろう・・・完全な無駄死にだな・・・』
『私たちは報告係しか出来ないですね』
『宝物と書物等を運搬する運搬係だ・・・・』
『王国騎士団が小間使いとは・・・・』
騎士が落ち込むと
『それを言ったら!俺は騎士団を制御出来なかった。役たたずだ!・・・・俺にも仕事を回して欲しい・・・』
副団長が落ち込むと、周りの騎士達が苦笑いしている