ギム
警備隊詰所に到着する
『キリシアはまだ訓練所にいるかな?』
マルスが隊員に聞くと
『まだ騎士を叩きのめしています』
隊員が笑いながら言うと、マルスは訓練所に向かう
『マルスも虐めに来たのか?』
ガシリオが苦笑いしていると、キリシアは騎士を滅多打ちにして壁に弾き飛ばしている。メトリシアが急いで回復魔法を使って回復させている
『何が有ったの?』
『え?キリシアとの訓練を始めたが、騎士がキリシアに意気がっているんじゃないと罵ったから、キリシアがキレただけだが。副団長が来たから、騎士も謝りたくないみたいで止めることも出来なくなっただけだ!』
ガシリオが言うと、副団長が苦笑いしている
『メトリシア、疲れたかな?』
マルスが微笑みながら言うと
『あ!師匠、少し疲れました』
メトリシアが苦笑いしていると、キリシアが騎士を全員吹き飛ばす
『手応え無くてつまらないよ!』
キリシアが笑いながら言う
『雑魚相手に遊びすぎだね』
『アハハハ・・・・』
副団長は苦笑いしている
『ざざざっ雑魚だと!!許せん!!』
騎士が怒りながら叫ぶと
『雑魚は雑魚だね』
キリシアが笑い出す
『これを見ていたら子供相手に稽古しているような事ですね・・・雑魚と呼ばれても仕方ないな』
副団長も笑い出す
『ふふ副団長!!何故平気でいられる!』
『事実は仕方ない!!しっかり鍛練しろ!!』
副団長が言うと騎士は涙目になる
『実力差が解らんとは・・・・悔しいが騎士団を作り直さないと不可能か』
『副団長・・・・小僧勝負しろ!』
騎士が叫ぶと
『馬鹿!!止めておけ!お前じゃ訓練にならない!!実力が解らないのか!!』
副団長が止めるが騎士は挑発する
『仕方ない、素手で良いかな?馬車からミリア呼んできて、回復魔法してねと伝えておいて』
マルスが言うと
『殺さなければ良いね』
キリシアが笑い出す
『素手でだと!!ふざけているのか!!』
騎士は憤る。マルスが闘気を纏い、準備をすると、騎士は剣で打ち込むが、マルスはかわしながら腕を掴み、そのまま床に叩きつけてから壁に叩きつけ、また床に何回も叩きつけてから両腕を折っていく
『ギャァーーーーー!!』
騎士は泣きながら叫ぶ
『だから言っただろ・・・・相手にすらならないと』
副団長が苦笑いしていると
『面倒だから全員でかかってきな!』
マルスが言うと騎士達は後退りしている
『来ないならこっちから行くけど良いかな?』
『助けてくれ!!頼む!』
騎士達は青ざめながら言う
『どうしたの?さっきの威勢は?』
『無理だ・・・・』
騎士達は青ざめて座り込む
『これが騎士か・・・・』
副団長は落ち込み始める
『終わりで良いのかな?』
『はい!お願いします。訓練は終わりにしてください』
騎士が涙目で言う
『こんなんで報告役務まるのかな?』
キリシアが微笑みながら言う
『警備隊から2人ぐらい出せないか?騎士が逃げ出したら報告役を頼みたい』
副団長が苦笑いしながら言うと
『仕方ないな・・・こんな騎士達じゃ、役にたたないな』
ガシリオが苦笑いする
『報告役はメトリシアとロイドだね』
マルスが笑いながら言うと
『最終的にはそうなるな・・・こんなにいて使える者がいないとは』
副団長は落ち込んでいる
『騎士達の実力か・・・・危機的だな』
ヘルトが苦笑いしながら柱の影で言うと
『兄さん!』
『メトリシアがこんなに回復魔法を使えるようになっていたとは思わなかったぞ』
ヘルトは笑顔で言うとメトリシアと話し始める
『マルスはなんで来たの?』
『あ!馬車が完成したから試乗ついでに迎えに来たよ』
『じゃあ帰ろうか?』
キリシアが笑顔で言うと副団長がホッとしている
『その人に回復魔法をすれば良いのかな?』
ミリアが言うと、フローネが苦笑いしている
『お願いね』
マルスが言うとミリアは回復魔法を使う
『もしかして、シルトバス家のミリアか?』
ヘルトが言うと
『え?えーと・・・』
ミリアが苦笑いしていると、メトリシアがヘルトに何か言うと
『すまなかった』
ヘルトが苦笑いしている
『精鋭騎士が何の役にも立たないと言う事はわかった・・・騎士団の中で信用できる者を連れていくように。副団長頼んだぞ』
ヘルトが副団長に言うと精鋭達を連れて帰っていく
『じゃあ帰ろうか?』
マルスが言うとみんなで馬車に乗って帰ることにする
『凄い乗り心地が良いね』
キリシアが笑顔で言うと
『師匠は凄すぎます』
メトリシアが笑顔で言う
『もう一台は荷物を乗せれる様に作るつもりだよ』
マルスが笑顔で言うと
『旅も安心できます』
ミリアが微笑んでいる
家に着くとラーザが顔を出して
『ギレリム様から伝言で、生まれたそうです』
ラーザが笑顔で言うと
『え?本当に!会いに行こう』
キリシアが笑顔で言うとそのままギレリムの家に向かう
『おう!来たか!』
ギレリムが笑顔で言うと
『おめでとうございます』
『ありがとう!』
ギレリムが照れながら言うと
『入っていけ』
ギレリムが言うとみんなで会いに行く
『みなさん、この子がギムです』
カセテイが抱いている子を見せてくれる
『ギム、よろしくね』
みんなで言う
『ありがとうございます』
カセテイが笑顔で言う
『カセテイ、少し顔色が悪いですね』
フローネが心配そうに言うと
『歳ですからね』
カセテイが苦笑いする
『あ!これ付けておいてください』
キリシアが自分の腕輪を渡すと
『え?その手が有りましたね』
フローネが笑顔で言うとカセテイが腕輪を取り付ける
『なんだか力が沸いてきますね』
『魔導具ですから、魔法よりも効果が有りますね』
フローネが笑顔で言うと
『はぁー・・・何から何まで助けてくれるとはな』
ギレリムが苦笑いしている
『ギレリムには世話になっているからね』
キリシアが微笑みながら言う
『何か手伝える事は無いか?』
ギレリムが言うと
『あ!剣を作ってくれないかな?ちょっとやってみたい付与魔法が有るんだけど』
マルスが笑顔で言う
『いいぞ!どんな剣だ!』
ギレリムが言うとマルスと工房に向かい、マルスはモデリングでゴーレムの鉱石で形を作り魔石を埋め込む場所を伝えると
『これはとんでもない剣を作るつもりだな!わかった!すぐに鍛えるぞ!!』
ギレリムが笑顔で言う