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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
4章 リリシャと東の動乱
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リザード再襲来

みんな着替えて急いで降りてくると

『先生、ガシリオは?』

『鐘の音は聞こえていますね。これが緊急事態を知らせる鐘です!ガシリオはもう向かいました』

フローネがみんなに説明すると

『向かうよ!もう一匹も入れさせないよ!!』

キリシアが言うとみんな頷いている

『では向かいましょう!』

フローネが言うと

『先生は残ってください。レティナ達を守ってください』

マルスが言う

『何を言っているのですか?』

『先生はここでみんなを守ってください!!結界の予備も昨夜作って有りますのでお願いします。先生以外にいません』

マルスが真剣に言うとみんな頷いている

『解りました・・・絶対全員無事に帰ってくるのですよ』

フローネはみんなの顔を一人ずつ見てから言う

『お兄ちゃん、無事に帰ってきてね』

レティナがイリアの手を握りながら涙目になりながら言う

『レティナ、イリアと待っていてね。ナディアさん2人を頼みますね』

『はい、解りました』

ナディアが言うと見送られながらキリシア達も向かう事にする


門外では騎士達がリザードに追われながら逃げてきている

『結界を開けろ!早く開けろ!!見殺しにするのか!!!頼む助けてくれ』

『ダメだ!リザードが近すぎる!別の門に向かえ!!』

門番が青ざめながら言うと大きなリザードが突撃してくる

「ドガーーーン!!ギャーーァーー」

結界に頭からぶつかり倒れる

『防げた・・・・』

門番は涙目になりながら尻餅をついていると次々とリザードが突撃してくる

「ドンドンドン・・・・・・・・・」

次々と結界にぶつかり徐々に結界が小さくなり始めると

『これでは!やるぞ!!』

到着していた警備隊隊員は門の上から次々と飛び降りてリザードの首を切り飛ばし始める

『結界が破れたら終わりだ!!何としても守るぞ!!!』

警備隊隊員達は連携しながら戦い続けるが、騎士達は逃げ惑っている


ガシリオが到着して見たものは、逃げ回る騎士達と追い回すリザード、そして必死に結界前で戦い続けている警備隊隊員達

『騎士団は完全に足手まといだな!お前達は壁から上がってきたリザードを何としても倒せ!ここが正念場だ!!』

ガシリオが言うと大きなリザードが突撃してきているのを見つける

『ビックリザード!!全員避けろ!!絶対死ぬなよ!!時間を稼げば勝利だ!』

ガシリオが叫ぶと隊員達は無理せずビックリザードを避けるとビックリザードは頭から結界にぶつかるそして隊員達が一気に襲いかかり、最後はガシリオが門の上から飛び降りながら首を切り落とす

『余り余裕は無いが何としても耐えるぞ!!キリシア達が来るまで何としても耐えるぞ!!!』

『おう!!!』

隊員達は必死に戦っているともう一匹のビックリザードが突撃してくる

『無理するな!かわせ!!』

隊員達はビックリザードを避けるとビックリザードは飛び跳ねて尻尾を結界に叩きつけると結界が消えてなくなる

『なんだと!!あんな事あり得ない』

ガシリオが見て呟くと門から飛び出て来た人影が持つ光り輝く槍と光り輝く剣によってビックリザードの首と胴体が一刀両断される

『弱い!!もっと大物いないの!!』

キリシアが叫ぶと隊員達が苦笑いする

『キリシア、リザード全部倒すよ!』

マルスが笑いながら言うと、キリシアは次々とリザードを一刀両断していく。門から次々と炎の矢が飛んでいきリザードを吹き飛ばし始める

『一度門に戻るぞ!足手まといならないように!!』

ガシリオが叫ぶと門に向かって走り出す隊員達

『エビリア、クレスタは回復してあげて!』

マルスが叫び、次々とリザードを切り裂き始めると、大きなリザードが突撃してくるのが見える

『・・・・ファイヤーキャノン!』

大きな火の玉が直撃すると物凄い熱気と共にリザードの頭が吹き飛ぶ

『・・・・凄すぎる』

隊員達と門番が唖然とする

『騎士が邪魔だから魔法で殲滅出来ない。ロイドどうにか出来る?』

リリシャがロイドに言うと

『無理ですね。この状況だとメトリシア様を無視して逃げ込もうとするでしょうね』

『不忠者として王都に送り返します』

メトリシアは門の外にゆっくり歩いていく

『え?危険です。お下がりください』

『盾役は引き受けた!!』

ガシリオが言うと隊員達はメトリシアの前に出て構えると後ろから騎馬が近づいてきている

『これは・・・馬鹿な・・・』

副団長は怒りに震えると

『どけー!門を通せ!!』

騎士達がリザードに追われながら向かってくる

『止まれ!!愚か者共!!』

ガシリオが叫ぶが無視して突撃してくる

『止まれ!!!!この愚か者!!!それでも王国騎士が!!この馬鹿者!!!!!』

副団長が前に出て叫ぶと騎士達が止まる

『ふふふ副団長!』

『何のための騎士団だ!考えろ!!邪魔しない様に中央を開けて隊列を作れ!!』

『はい?』

騎士が驚き止まる

『冷静になって見てみろ!英雄殿達の戦いを!!』

副団長が叫ぶと騎士達がキリシアとマルスの高速で動きながら次々とリザードを切り刻んでいるのを見る

『うそ・・・・』

騎士達は見て固まっている

『解ったら壁を背に隊列を作れ!!はっきり言って邪魔はするな!!』

副団長が叫ぶと

『副団長、それは言ったらダメです』

『もう良い!!どうせ事実だ!!』

副団長が言うと、聞いた騎士達が苦笑いしている。ビックリザードが突撃してくる

『獲物発見!!!』

キリシアが笑顔で叫ぶとビックリザードの前に飛び出す。そして闘気を全力でまとい、槍を振り落とすと、ビックリザードは頭から一刀両断されて倒れ込む

『弱い!!!もっと大物はいないの!!!!出てこい!!』

キリシアが叫ぶと騎士と警備隊員は唖然としている

『アハハハ・・・・・本当に弱いのか?』

副団長が呟く

『次元が違い過ぎます・・・ビックリザード一匹でここにいる騎士団全滅するぐらい強いと思います』

『うそだろ・・・俺が全く・・・弱いはずはないよな』

デストラが涙を流しながら呟く

『ん?デストラ、来たのか』

『うそだ・・・・うそだ!!』

デストラは崩れ落ちていくと火の玉が次々と放たれリザードを吹き飛ばし始める


『ん?もういないのかな?』

キリシアは周りを見ながらマルスに言う

『もう終わりだね、結構いたかな?』

『んーまだ足りないかな?』

キリシアは微笑みながら言うと門に戻っていく

『お疲れ様です。師匠』

『ルメイル、後は頼んだ!』

キリシアはそう言ってリリシャの元に向かう

『やっぱり、騎士は邪魔だったね』

マルスがガシリオに言うと

『確かに只の邪魔だな・・・時間稼ぎすら出来ない!その上、結界を解けなんて愚かすぎだな』

ガシリオが笑いながら副団長を見る

『すまん・・・今回は騎士団の暴走だ』

副団長が頭を下げると

『じゃあ、後始末よろしくね』

キリシアが笑いながら言う

『解った。逃げ回った騎士達にやらせる』

副団長が言うと騎士達に片付けを始めるように伝える

『ミリア、デストラを回復魔法で回復してあげて』

ミリアは微笑みながら

『・・・・・ヒール』

回復魔法でデストラを回復させる

『ありがとう・・・』

デストラはとぼとぼと副団長の元に歩いていく

『ガシリオ、他の門は大丈夫かな?』

『鐘がなっていないから大丈夫だろう、誰か伝令は来ているか?』

『いえ、来ていません』

門番が言うと

『じゃあ魔道具に魔力を充填します』

マルスは魔道具に魔力を補充し始める


『副団長、申し訳有りません』

『二度と指示を聞かないなど無いように!解ったと思うが、戦いになったらまずは報告!時間稼ぎ!最後は邪魔をしない事だ!リベリアには英雄殿がいる事を考えて行動しろ!!』

副団長が全員に言うと

『副団長、それはダメです!モチベーションが下がります』

騎士が言うと

『事実だ!!警備隊よりも弱いのも事実だ!頭数合わせも事実だ!!!』

『副団長・・・・俺達は頭数合わせ・・・王国騎士なのに・・・』

『全部、弱い騎士団だからだ!!悔しかったら帰って修練してリベリア警備隊隊員よりつよくなれ!!良いな!!』

『副団長、威厳が無い』

『それは言うな・・・・リベリアが特殊すぎる・・・落ち込むだろ・・・・』

副団長は落ち込みながら言う

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― 新着の感想 ―
騎士って卑しくも爵位持ちの一応貴族なんだけど… 宮廷も暗愚揃いのようだし仕方ないのですか?かなしいかな…
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