ナディア
家に帰ると
『お帰りなさい、キリシア様』
ラーザが門を開けてくれて、中に入ると、館からイリアが外を見てから魔道具を解除する
『お兄ちゃん、お帰りなさい』
レティナが出てくると抱きついてくる
『ただいま、レティナ』
頭を撫でながら言うと、みんなが微笑んでいる
『お帰りなさい』
『先生、ただいま』
リリシャが笑顔で言うとリシリアが抱きついている
『リシリア、どうしたのですか?』
『冒険者ギルドでシルバークラスと名誉魔術師の証を貰いました』
リシリアが涙目で言う
『え?あなたまで!・・・マルス達と一緒にいるせいですね』
『はい、多分そうだと思います。今日1日で凄さを見せつけられました』
『ん?なな何をしてきたのですか?』
フローネは全員を見て嫌な予感をさせている
『19層から23層まで殲滅しただけです』
キリシアが笑顔で言う
『そうですか。それは凄いですね』
フローネが微笑んでいる
『魔石の買取金額がとんでもないです』
『え?買取価格?それはかなりの価格ですね』
フローネが苦笑いしている
『19層が金貨3枚20層が金貨4枚21層からは金貨5枚です』
リリシャが微笑みながら言う
『そう言う事ですね、相当の金額なのですね』
フローネが微笑みながら言うと
『もしかして1日で金貨1000枚を越えたのですか?』
メトリシアが笑顔で言う
『2700枚だよ』
キリシアが笑いながら言う
『は?・・・・・・凄すぎます』
メトリシアが苦笑いしているとキリシアが金貨を積み上げている
『まさか金貨を受け取ってきたのですか?』
『明日、シュルトに渡して土地の買取して貰わないとね』
『もしかして急ぐために持って帰ってきたのですか?』
『その通り!明日からは魔石を集めてマルスに研究して貰うよ』
『怖いですね。何を作り出すか・・・』
『しばらくは迷宮で修行したいな・・・魔力が足りないから』
『え?魔力が足りない・・・・マルスで足りないなんて何を作るつもりですか?』
フローネは嫌な予感がしている
『建物を作るつもりです』
『それは時間がかかりますね。楽しみにしておきます』
『先に魔法窯の完成型を作ります』
マルスが笑顔で言う
『楽しみですね』
フローネは苦笑いしている
『話が有るのだが』
ロイドが言うと
『どうしたの?』
キリシアが言うと
『レイリアとナディアの事だが居候させてくれてありがとう』
『ありがとうございます』
レイリアが言う
『レイリアは王都に帰って貰うつもりだが騎士団の報告部隊が帰る際に同行させるのでもう少し居候させて欲しい』
『わかった。良いよ』
『ありがとうございます』
レイリアが頭を下げるとナディアも頭を下げている
『あの・・・私を弟子にして貰うことは出来ませんか?』
ナディアが思い詰めて言うと
『え?弟子に?』
『実は昔魔法学院の試験に落ちて両親に見捨てられました、王都に帰ってもレイリア見たいに仕事を見付けることは・・出来ないと思います・・・・昔の夢に向かって魔法の修行をしたいのですが・・・やっぱり無理ですか?』
『もしかして両親は貴族だったのですか?』
『いえ、クランドルの魔法使いです』
『え?もしかして祖父はミゼンドですか?』
フローネが驚く
『はい、そうです。祖父は知り合いだと言っていましたが知り合いですか?』
『ミゼンドは私の兄弟子です。リシリアはミゼンドの頼みで弟子入りさせたので、よく知っています』
フローネが苦笑いする
『え?・・・本当だったんだ・・・』
ナディアは泣き出す
『どうかしましたか?』
『祖父が魔法学院卒業したらフローネに付与魔法教えて貰えるように頼んでやると言っていましたので・・・・』
『ミゼンドなら言いそうですね。昔から自分で教えられないと全部人任せですから・・・・又訳有りですね』
フローネが苦笑いしている
『何だか凄い偶然ですね』
リリシャが微笑みながら言う
『解りました。リシリア、あなたの弟子にしなさい!』
フローネが苦笑いしながら言う
『え?私の弟子ですか?無理です!私はまだ半人前です!』
リシリアが焦りながら言う
『無理ですか?そうするとミドルの弟子にするしか無いですね。マルスとリリシャの弟子は増やさない方が良いですからね』
フローネが苦笑いしながら言う
『エミールがいたらエミールの弟子にするけど、後はアニーしかいないけど、来年からアニーにレティナとイリアの先生して貰うつもりだし・・・』
マルスが呟くと
『え?私ですか?』
アニーが苦笑いしながら言う
『アニーはもう宮廷魔術師長より凄い1人前だよ。来年からイリアとレティナの先生を頼んだよ』
マルスがアニーに言う
『適任ですよね。アニー、お願いね』
ミリアが笑顔で言う
『マルス師匠とミリア様が言うのであればお帰りになるまで面倒は見ます』
アニーが微笑みながら言う
『リリシャ、どうしようか?』
『マルスがいる間は2人で教えましょう。エビリアとクレスタもいますから』
リリシャが微笑みながら言う
『そうだね。そうしようか?』
『ナディアさんは絶対秘密は守れますか?』
リリシャが微笑みながら言う
『はい、絶対に守ります』
『両親や兄弟等から依頼が有っても断る事は出来ますか?』
『はい、縁は切れていますので、無視します』
『絶対に逃げ出さないと誓いますか?』
『はい、誓います』
『逃げたら王国の全権限を使って捕らえます』
メトリシアが微笑みながら言う
『はい、逃げないので大丈夫です!!』
ナディアが笑顔で言う
『リリシャ、迷惑ばかりかけますね。だけど常識だけは私が教えます!危険ですので』
フローネが笑いながら言う
『私も協力します』
リシリアが微笑みながら言う
『私も妹弟子に色々教えます』
ミリアが微笑みながら言うと
『常識外れになりますので見本になるだけにしてください』
フローネが苦笑いしながら言うと
『え?・・・・酷いです』
ミリアが涙目になる
『当たり前です。リリシャに1番近い実力を持ち、王国で3番目に実力の有る魔法使いまで本気で教えたら常識が無くなるだけです』
フローネが笑いながら言う
『え?王国で3番目・・・・あり得ないです』
『何を言っているのですか?誰が見ても3番目です。エミールを追い抜いています』
フローネが微笑みながら言う
『そうですね、この杖の付与魔法素晴らしいですから』
メトリシアが笑顔で言うと
『私は追い付かれないように頑張ります』
リリシャが笑いながら言う
『え?・・・・・そんな実力つけていた・・・・』
ミリアが呟きマルスを見る
『ミリアは凄いよ入学前に無詠唱教えるからね』
『本当ですか!!嬉しいです』
ミリアは笑顔で言うとフローネが苦笑いしている