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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
4章 リリシャと東の動乱
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結界の魔道具

騎士団が到着するまで、マルス達は家で待機しながら魔導書を読んでいると

『グゼンさんが来ました』

イリアが言うとグゼンが入ってくる

『リリシャ様、お願いがあり来ました』

『何かな?』

『ポーションを作ってほしいのですが、よろしいですか?』

『材料は揃っていますのでお願いします』

グゼンが笑顔で言うと、みんなで材料を工房に運んで準備を始める

『明日の朝、取りに来ます』

グゼンが笑顔で言うと

『グゼン、元気で良かったですね』

フローネが微笑みながら言う

『店は完全にやられましたが、何とかします』

グゼンが苦笑いしながら言う

『やはりそうでしたか』

『実を言うとポーションの材料を先に手配していたので助かりました』

グゼンが苦笑いしながら言う

『リリシャ達なら確実にポーションを大量に作ってくれます。家族は大丈夫でしたか?』

フローネが微笑みながら言う

『はい、迷宮に避難しましたので、しかし今回はもうダメだと思い覚悟をしていましたが、通り抜ける6人を見た時、涙が出ました』

『知っている人は誰も言わないですが、本当に英雄になったと思います』

フローネも笑顔で言うとみんなを見ている


『お兄ちゃんお願いがあるの』

レティナが真剣な目で言うと

『どうしたの?レティナ?』

『お兄ちゃん魔法を教えてほしい・・・・ダメかな?』

レティナが言うとマルスは真剣に考え始める

『レティナ、お兄ちゃんは来年魔法学院に行くから教えられないけど、リリシャに頼んでみてもいいかな?』

『うん!』

『どうして急に魔法使いになりたくなったの?』

『お兄ちゃんみたいに人を笑顔に出来る人になりたくて』

レティナが笑顔で言う

『夜ご飯の時にリリシャに一緒に頼もうね』

『うん!お兄ちゃん』

夜ご飯を食べ終わってから

『リリシャ、話が有るんだけど良いかな?』

マルスがリリシャに言うと

『え?マルスどうしたのかな?』

『レティナが魔法を教わりたいと思っているんだけど、自分は来年からいないから、リリシャに教えて貰っても良いかな?』

『え?レティナちゃんが!!』

リリシャがレティナを見るとレティナは真剣に見つめている

『リリシャ、もう引き受けるしか有りませんよ。と言っても常識は私が責任を持って教えます』

フローネが笑いながら言う

『レティナちゃん、厳しくしますが良いですか?』

『はい!お姉ちゃん』

レティナが笑顔で言うとみんな笑顔になる

『いいな・・・』

イリアが小さい声で呟く

『イリアも習いたい?』

マルスが聞くと

『え?イリアちゃん一緒に勉強しよ?』

レティナが言う

『え?良いのかな・・・』

イリアはステラを見ると

『修行しても、家事の仕事はこなしてくれれば、良いと思います』

ステラが微笑みながら言う

『お願いします。魔法を教えてください』

イリアが頭を下げる

『みんなで勉強しましょうね』

リリシャが笑顔で言う

『じゃあラーザは私の弟子にするかな』

キリシアが笑顔で言う

『それが良いかも知れないね』

マルスが微笑みながら言う

レティナとイリアは毎日魔法の勉強と魔力制御を始める事にする。ラーザはキリシアとルメイルが剣の訓練を毎日行い始める


翌朝、グゼンがポーションを受取にくると

『ありがとうございます。これが差額の代金です』

グゼンが袋を出すと

『グゼンさん、この硬貨は店を直すのに使ってください』

リリシャが微笑みながら言う

『え?何故ですか?』

『魔法の道具や材料を欲しい時に店が無いと困りますので、早く建て直してください』

リリシャが笑顔で言うと

『諦めて建て直しなさいね。この子達が言い出したら聞かない事など解っていますよね』

フローネが笑顔で言う

『ありがとうございます』

グゼンは涙を流して頭を下げてから帰っていく

『先生、シュルトの所と孤児院は大丈夫でした?』

マルスが聞くと

『両方とも大丈夫でしたよ』

フローネが微笑みながら言う

『先生あと魔方陣の文字の意味解りますか?』

『え?意味?少しは解読されていますが、調べてきますね』

フローネは苦笑いしながら言うと家に帰っていく

『マルス、先生に何を頼んだの?』

リリシャがフローネの後ろ姿を見て驚きながら聞く

『魔方陣の文字の意味が知りたいんだけど、解読出来たら新しい魔道具の魔方陣を作れるかもと思っているよ』

『あ!文字に意味が有れば研究している人がいるかも知れないね』

リリシャが微笑む

『新しい魔法も覚えたし』

『え?魔法を?どんな魔法?』

リリシャが笑顔でマルスを見る

『・・・・シールド』

『叩いてみて』

「コンコンコンドンドン」

『堅い!』

『これは簡単な攻撃から身を守れるよ』

『・・・・マジックシールド』

『これは対魔法用のシールドだよ』

『え?対魔法用?じゃあ』

『ファイヤー』

火の玉がマジックシールドに当たり受け止める

『良いね!魔法使う敵に有効だね』

リリシャは笑顔になる

『ししし師匠、今、魔法をマルス師匠に撃ちましたよね』

クレスタが驚きながら言う

『試しただけだよ!クレスタも初級の魔法を撃って』

マルスが笑顔で言う

『・・・・・・・アクア』

水の玉がマジックシールドに当たり弾ける

『え?魔法が・・・・』

『対魔法用のマジックシールドだよ』

『凄い!!これなら魔法から身を守れます』

クレスタが笑顔で言う

『リリシャ、みんなに覚えて貰う用にしようね』

『それが良いですね』

リリシャは嬉しそうに笑う

『・・・・バリアフィールド!!』

マルスが魔法を使うとマルスの周りに魔法の壁が出来る

『これは?』

『結界陣だけど魔力の消費が結構高いよ』

『あ!それって簡易結界の魔道具と同じなの?』

『そうだよ!リリシャも使えるようになってね。今回みたいな事態の時、守りは重要だからね』

『そうだね!教えてね』

リリシャが笑顔で言う

『もしかして古代魔法?』

クレスタが聞く

『知らないけど魔導書から読み解いたよ。結構手間取ったけど』

マルスが笑顔で言う

『やっぱり師匠ですね』

クレスタが笑顔で言うとみんなで練習を始める


フローネが書物を持って帰ってくると

『なな何をしているのですか?』

フローネは苦笑いしながら見ている

『先生、新しい魔法の練習をしていました!』

リリシャが笑顔で言う

『新しい魔法・・・結界みたいな魔法を?』

『シールドとマジックシールドとバリアフィールドです』

マルスが笑顔で言うと

『え?・・・・とうとう簡単に古魔法を再現してしまうとは』

フローネが苦笑いしているとマルスは魔法について話し始めてフローネも試してみる

『・・・・・・シールド』

『・・・・・・マジックシールド』

『・・・・・・バリアフィールド』

『バリアフィールドはダメですね。維持が出来ません。シールドとマジックシールドは良いですね』

フローネは微笑みながら言う

『身を守る為の魔法ですから、戦闘時には有効です』

マルスが笑顔で言う

『リリシャとマルスの弟子用の魔法にしてくださいね、普通の魔法使いは出来ないですから・・・・』

フローネが苦笑いしながら言う

『え?リシリアさんも覚えて欲しいですけど』

『え?教えて貰えるのですか?』

リシリアが笑顔で言う

『当たり前です』

マルスが微笑みながら言う

『教えて貰いなさい』

フローネが微笑みながら言うとリシリアもみんなと魔法の練習を始める


『マルス、これが魔方陣について研究した本です』

フローネが微笑みながら言うと、マルスが本を部屋に戻って調べ始め、調べた魔方陣を確認し始める

『あ!これならこうしたら能力が上がるかも!こっちはこうかな?』

作り直した魔方陣をドローイングを使い確認してから書き写していくと完成した魔方陣を持ってフローネ先生の所に行くと

『先生、これを見てください』

マルスが紙を差し出すと

『え?構造強化?でも少し違いますね。これは魔力貯蔵?』

『数日考えていた内容と先生の研究の内容で改変しました』

マルスが笑顔で言う

『え?改変・・・・まさかそんな事が・・・』

『試して見たいです』

『解りました試して見るのが1番ですね』

フローネが笑顔で言うと工房に向かい、マルスはモデリングを使い卓上ライトを作成すると付与魔法を使い魔道具にする

『本気のマルスはここまで凄いとは』

フローネは苦笑いしている

『先生、確認してください』

フローネは魔石の魔方陣を見て苦笑いしながら魔力を通して魔道具化する

『これがどのぐらい持つかですね』

『はい!次はこれです。2つの魔力貯蔵供給制御型を使用した魔道具にします』

『え?2つのですか?』

『はい!その通りです』

マルスはそう言うと魔道具の作成を始めると直ぐに魔方陣の書き込み、フローネに確認して貰う

『何の魔道具か解りませんが、綺麗に魔方陣が書き込まれています』

『効果範囲が解りませんので庭で発動しますね』

マルスが言うと持って出ていく

『どんな魔道具なのですか?』

『バリアフィールドの魔道具です』

『そうですか・・・は?バリア!!結界ですか!!』

フローネは気が付き、驚くと青ざめ始める

『バリアフィールドと段階範囲制御と構造強化と魔力調節制御を組み合わせてみました』

マルスが言うとフローネは苦笑いしながらついていく

魔道具を設置して魔力を通して魔道具化してから

『バリア発動!』

マルスが魔石に触れて言うと周囲にバリアが発生する

『ちょっと叩いて見て』

マルスが言うとみんなで叩いて確認する

『ちょっと範囲を広げるね中範囲』

バリアが広がりバリアにみんな押し出されていく

『きゃーーー!』

メトリシアが押されて転ぶ

『メトリシア、大丈夫?』

『だだ大丈夫です』

メトリシアは赤くなりながら言う

『キリシア、結界壊せるかな?』

『壊して良いの?』

キリシアは笑顔で言うと

『壊せる程度じゃダメだからね』

マルスが言うとキリシアが闘気をまとい槍を叩きつける

『え?壊れない!!』

マルスは魔石を見て驚く

『凄い魔力の消費!』

マルスが呟くと、キリシアが全力の一撃を与えるとバリアが急速に小さくなり、消えてしまう

『破れた?』

『そうだね・・・キリシアの一撃で魔力が切れちゃった』

マルスが苦笑いしながらいう

『キリシアさんの一撃を止めただけでも凄いですね。魔力が満タンだったら数発は防げると言うことですね』

フローネが笑顔で言うと

『あとはどのぐらいの時間、効果が有るかですね』

マルスが笑顔で言うと魔力の補充を始める

『簡単に古代魔道具を作るとは、それも今1番欲しい魔道具を作るなんて・・・・』

フローネが微笑みながら言う

『あ!門が直るまで塞げば良いと言うことですね』

リリシャが笑顔で言う

『魔力を補充したらガシリオに試して使って貰おう』

『大喜びですね。しかし、有名になりすぎるのでウイントレスに渡して、倉庫から出した事にしましょう』

フローネが微笑みながら言う

『あ!お願いします』

マルスが笑顔で言うとみんなが笑っている

『又ミドルが青ざめますね』

フローネが笑い出すと持って領主の館に向かう


『フローネ様が用が有るとの事で来ました。2人で話したいそうです』

『フローネ様が?何かな?』

ウイントレスが呟くと

『フローネ様お待たせしました』

『ウイントレス、マルスがとうとうとんでもない魔道具を作りました』

『え?とんでもない・・・・・フローネ様が言うと恐ろしいですね』

ウイントレスが不安になると

『だけど、今1番欲しいものですね』

『え?1番欲しいもの?』

『これですが』

『ん?何をする魔道具ですか?』

『バリアフィールドの魔道具です。簡単に言うと結界です。範囲は小さくても侵入が出来ません』

『え?結界!!!』

ウイントレスが驚いている

『まだまだですが、どのぐらいの効果が有るか壊れた門で確認してください』

フローネが笑顔で言うと

『あ!門が無くても侵入出来ない・・・・魔物が侵入できない!!是非使いたい!』

『解りましたか?だけど、有名になりたくないあの子達ですから、倉庫から出した事にしてくださいね』

『そう言うことですか・・・だから2人で悪巧みですね』

ウイントレスが苦笑いしながら言う

『そうですね、何個も作られたら調査にいく兵士が安心して寝れますから良いですね』

『それは・・・・喜びますね』

『まずは試してからですね』

フローネが微笑みながら言うと早速中庭で作動させ、兵士達に中への侵入を命令すると兵士達が必死に侵入しようとしている

『これは素晴らしい。ですが外にも出れませんけど』

『そうですね。寝るだけなら良いですね』

ウイントレスとフローネは笑っている

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