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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
4章 リリシャと東の動乱
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クレシア

魔法窯を見ていると

『パン用の魔法窯ですね』

ミドルが安心して言うと

『そうだよ!ゴーレム鉱石を使い、モデリングで作った窯だよ』

マルスが微笑みながら言う

『モデリング?』

『造形魔法だよ、覚えられて良かったよ』

『え?・・・・師匠』

ミドルはフローネを見ている

『造形魔法で全部作ったようです。それも1日で。もう古代魔道具をいつでも作れると思ってください』

フローネが苦笑いしながら言うと

『え?・・・・どのぐらいの価値があるのですか?』

ミドルが青ざめている

『ゴーレムの鉱石300個以上使ったし、魔力の通る革も使ったよ』

マルスがさらりと言うと

『は?300個!!金貨2400枚分!!!あり得ない』

ミドルが崩れ落ちる

『しっかりしなさい!!もうやってしまったことです!!考えて貸出ししなさい!!まだマルスは改良するつもりです!!』

フローネがミドルに言う

『もしかしたら、マルスが一番考え無しに魔道具を作るのですね』

ミドルが苦笑いしながらいう

『今に始まったことじゃ無いよね。いつものこと!作り始めたら本当に完成させるでしょ』

キリシアが笑いながら言う

『しかし、いくらで貸せば良いのですか?』

『ミドルが決めれば良いよ』

マルスが微笑むとみんな笑っている

『良かったら、パンを食べます?』

料理人がパンを差し出すと

『え?・・・・クレシア様』

『ミドルも元気ですね』

『え?どうして料理人の姿を?え?どうして?』

『ミドルどうしたの?クレシア様?』

キリシアが疑問に聞くと

『は?知らなかったのですか!!』

『挨拶してませんよ。私の趣味ですから。この窯が気に入っています』

クレシアが微笑むと

『え?どうして?・・・・・』

ミドルが苦笑いしながら固まっている

『ミドル、しっかりしなさい!』

フローネが苦笑いしていると

『みなさん、申し訳ありません。私は第一公女のクレシアと申します。よろしくお願いします』

クレシアが笑顔で言う

『え?ウイントレスの娘さん?ご無礼かな?』

キリシアが苦笑いすると

『気にしていません。それよりも肉や他の料理を作る窯は作れますか?』

『外装が有れば改造できるよ』

マルスが微笑みながら言う

『父に今度おねだりしますね』

『それまでに色々考えておきます』

マルスが笑顔で言うとアニーが微笑んでいる

『名乗っても変わらないのですね』

クレシアが疑問に聞くと

『え?メトリシアで慣れたからかな?』

『メトリシア?』

『あ!はじめまして、第4王女メトリシア・グライドルトです。よろしくお願いします』

メトリシアが笑顔でいう

『え?メトリシア王女様!!何故こちらに?』

『マルス師匠の弟子ですから、急いで戻ってきました』

『これならもっと早く挨拶しても良かったですね』

クレシアが苦笑いしている

『良く考えたら貴族が多いね』

キリシアが呟くと

『ん?あ!そうだね』

マルスがリリシャとミリアとエビリアとクレスタを見て笑うと

『え?他にもいらっしゃるのですか?』

『秘密です、色々事情が有りますので』

リリシャが微笑みながら言う

『解りました、今度家に遊びに行ってもよろしいですか?』

クレシアが微笑みながら言う

『落ち着いたら又食事会しよう』

キリシアが笑顔で言うと

『それまでに色々魔道具を考えておきます』

マルスが言うと

『これ以上は新しい魔道具を作らないでください!!』

ミドルが苦笑いしながら言う

『え?作りますよ!』

マルスが笑いながら言うとみんな楽しそうに笑っている

『早く助手を見つけなさい。そうでないと身が持ちませんよ』

フローネが苦笑いしながら言うとミドルが苦笑いしている


書庫に向かい中に入ると

『あ!お待ちしていました、こちらの魔法書です』

司書が笑顔で言う

『読んでもよろしいですか?』

『確認してください』

マルスは本を読み出すとみんなも本を取り読み始める

(これはちょっと違うか・・・付与魔法ではなく魔法攻撃に対してと暑い地域で使う魔法なのか・・・この本はどちからと言うと魔法防御に関しての記述だな)

マルスが考えながら読んでいると

『師匠、これ面白いです。軽量化の魔法を変えてレビテーションを作ろうとしたが、出来なかった。原因はそもそも重力魔法では無いと言う事が判明した』

ミリアが言うと

『ん?レビテーションが重力魔法で無いか・・・そうかも知れないね、重力を無くして重さが無くなっても浮くことは出来ないからだね』

マルスが考えながら言うと

『新しい系統魔法と言う事?』

リリシャが聞くと

『だから浮遊の魔道具が無いのかもね』

『奥が深いね』

リリシャが考えながら本を読み始める

『師匠、この本おかしいです。魔導王の魔導書は間違いだらけで、難しい付与魔法は全てデタラメだと書いてあります』

エビリアがリリシャに言うと

『え?なんでデタラメなの?あり得ないよね』

リリシャが魔導書を見ていくと微笑み出す

『この本を書いた人、マルスみたいだね。付与魔法を研究して基礎を作ろうとしていたみたいだけど、間違えている魔方陣が何故間違えているか考えていたみたいだね』

リリシャが微笑みながら言う

『見せて』

マルスが笑顔で読み出す

『この人の本は1冊だけなのかな?この人、新しい魔方陣を作ろうとして、付与魔法を分解して正しい魔方陣を考えていたみたいだね』

マルスが笑顔で言うと

『どういう事?』

『魔法の法則が解れば付与魔法を作れると考えたみたいだから、もしかしたら凄い研究かもしれないと思うよ。後は間違えている魔方陣からどうしたら正確な魔方陣を作れるかを調べていたみたいだね』

マルスが言うと

『え?そうしたら古代魔導王の魔法を再現出きるかも知れないと言う事?』

『解らないけど、もしかしたら古代魔法を作った魔導王の罠をかわせるのかもね』

『マルスは何て言う事を考えているのでしょうか・・・マルスなら理解出来るのかも知れませんね』

フローネが微笑みながらみんなを見ている

『マルス師匠なら絶対出来ます!何でも手伝いします』

ミリアが笑顔で言う

『ミリア、負けませんよ』

メトリシアが笑いながら言う

『私も役にたって見せます』

クレスタが言うとエビリアも笑顔で頷いている


『この本と同じ作者の本を借りて帰りたいのですが、よろしいですか?』

マルスは司書に聞く

『はい、大丈夫です。誰も読みませんので』

司書は笑顔で数冊の本を持ってくる

『これで全部です』

『この本の作者は結構本を書いていたみたいだね』

『この作者はリベリアの魔法使いの中でも有名な魔法使いです。役にたててください』

『ありがとうございます』

マルスは笑顔で言うとみんなで本を持って帰る

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