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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
4章 リリシャと東の動乱
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副団長と魔法窯

副団長はガシリオと町の様子を見て回り

『迷宮に避難か・・・あり得んな・・・しかし迷宮なら入口の守りだけで良いなら有りか・・・』

副団長は呟く

『迷宮で時間を稼ぐ事を優先しただけだがな』

ガシリオが言う

『迷宮に英雄殿達がいるなら、帰ってくるまで耐えることを考えたと言う事だな』

副団長は苦笑いしながら言う

『隊長じゃないと不可能な判断だ!それも直ぐに判断して住民を迷宮に避難と、冒険者ギルドに協力を要請するところも凄い』

『騎士団だったら不可能だな。もしリベリア以外だったら全滅だろうな』

『キングリザードが現れた瞬間終わりだな』

『ビックマザーリザードが複数いた時点で終わりだ!!』

『そうか?一匹なら隊長と2人で余裕有ったが3匹は難しかった』

ガシリオが苦笑いしながら言うと

『やっぱりリベリアの基準がずれている。騎士団でも3匹現れたら全滅だ』

副団長が苦笑いしながら言う

『多少の怪我ならエビリアとクレスタがいてくれたから助かったがな』

『そうか・・・あの2人も相当な実力なのか・・・まだまだ若いが』

副団長が苦笑いする

『炊き出しか?火が見えないが・・・』

『魔道具だ!マルスが貸してくれたから炊き出しも出来る・・・マルスがこの町の命の恩人だな』

ガシリオが笑いながら言う

『本当だな・・・・キングリザード討伐だけでも大英雄だが、既に救国の英雄か・・・・』

副団長が呟くと民衆を見ている


マルスは工房で早速パン用の魔法窯を作成し始めるとフローネが苦笑いしながら見つめている

『アニー、ここなんだけど、こうしたら三段に出来るかな?』

『え?魔石に近くなりますが大丈夫です』

アニーが微笑みながら見て言う

『ギレリム、ここはこうしても大丈夫かな?』

『完璧だな!俺ではもう作れないな!!』

ギレリムが笑いながら言う

マルスは試行錯誤しながら形を整えると魔石を取り付けていく

『こんな早く作るとは・・・役割分担出来て早くなるのは解りますが、早すぎますね』

フローネは出来上がった窯を見て言う

『これで町中のパンの心配は無くなるかな?』

マルスが微笑みながら言う

『マルス師匠、確認のために使ってみていいですか?』

アニーが笑顔で言うと

『アニーお願い!お腹空いた』

キリシアが笑いながら言うとアニーは加熱にしてからトレイにパンの生地を並べていくと魔石で加減しながらパンを焼いていく

『マルス師匠、窓の位置も良いところです。使いやすいです』

アニーが笑顔で言うとパンのいい匂いがし始める


『一回にこの量を焼けるとは、凄いことですね』

フローネが満足そうに言うと、キリシアはパンを食べ始めている

『キリシア、全部食べたらダメだよ』

マルスが笑顔で言う

『え?気を付ける』

キリシアは苦笑いしている

『質問なのですが。この魔法の窯どのぐらいの価格なのでしょうか?』

レイリアが言う

『そうですね・・・材料が材料なので、金貨数千枚ですね』

フローネが微笑みながら言う

『え?数千枚・・・』

レイリアが固まり見つめている

『そんなにするのかな?1日で完成出来たし、まだ完成してないからな・・・』

マルスが笑顔で言うと

『は?完成してない!!』

フローネが驚き声をあげると

『断熱する魔方陣が無いと周りが熱すぎるから』

『そんなこと・・・見つけたら本当にやりそうですね』

フローネが苦笑いするとみんな笑い始める

『領主の館の書庫調べようかな?』

マルスが微笑むと

『ウイントレスから無いか司書に調べてもらいます』

フローネが笑いながら言う

『もしかして、領主様に簡単に頼めるのですか・・・・』

レイリアが青ざめている(やっぱり凄い人なんだな・・・)

『フローネ先生だから可能だと思いますよ』

リリシャが微笑みながら言う

『そうですね。フローネ先生が一番偉いですよね』

ミリアが笑顔で言う

『私は隠居した身ですよ。あなた達のお目付け役ですね』

フローネが微笑みながら言うとみんな笑っている


翌朝、警備隊がやってくると馬車に魔法窯を乗せて領主の館に向かうと

『1日で本当に完成させたのか・・・・』

ガシリオが苦笑いしながら出迎える

『何処に置くかな?』

マルスが微笑みながら聞くと

『今ある窯の横に置いてほしいと言っていた』

ガシリオが言うと、マルスが魔法窯をレビレーションを使い運んでいく。副団長とウイントレスが苦笑いしている

『ウイントレス、見なかったことにしておいてくださいね』

フローネが微笑みながら言う

『普通では動かせない筈だ・・・まさか浮かせて運んでくるとは』

ウイントレスが苦笑いしている

『アハハハ・・・・古代魔法を容易く使っているのだな・・・』

副団長も苦笑いしている

『ん?前のより大きいのか?』

ウイントレスが見て言う

『量が必要だから改良したよ。結構良く出来たと思うから使って確かめてね』

マルスが微笑みながら言う

『は?・・・・簡単に言うのだな』

『使ってみれば解ります。何をすれば使いやすいか考えて作っていますから、どんどん使い勝手が良くなっています』

フローネが笑顔で言うとマルスが魔法窯を置いてから、料理人に使い方をアニーが説明すると、料理人が早速準備をしてパンを焼き始める

『見易くなりましたね・・・それに、三段になったので、今まで以上に沢山焼けます』

料理人が微笑みながら言うと、パンが焼けるのを見ている。焼けたパンを外に出してから次の生地を直ぐに入れて、焼けたパンを持ってきてくれる

『試食してください』

料理人が微笑みながら言うと、パンをみんなで食べる

『実に良い焼き加減だ・・・』

副団長が笑顔で食べながら呟くと

『旨い!!』

ガシリオが笑いながら言う

『マルス様、これで沢山焼けます。ありがとうございます』

料理人が頭を下げると

『食べる人が幸せになるようにパンを焼いてくださいね、。不具合があれば直しますので言ってください』

マルスは微笑みながら言う

『食べる人が幸せか・・・・』

ウイントレスが苦笑いすると

『完璧な物を作りながら次の改良点を探しているのですから・・・それに食べる人が幸せになる為に作るなんて・・・』

『料理をする者からしたら、本当に目指す言葉です』

料理人が笑顔で言う

『戦う実力だけでなく、性格も考え方も素晴らしい・・・本物の英雄と言う事だな』

副団長が笑顔で言う

『認めるのだな』

『認めるしか無いだろ!』

ガシリオが言うと副団長が笑顔で言う

『ウイントレス、頼みが有るのですが、マルスがこの魔法窯を完成させる為に付与魔法の魔方陣が書庫に有るか探してほしいそうです。司書に頼んでください。取り敢えずは熱遮断か魔力遮断だそうです』

フローネが言うと

『わかった!早速調べさせるぞ』

ウイントレスが笑顔で答える

『忘れていたが男爵家から持ってきた魔導書、どうする?』

副団長が苦笑いしながら言うと

『量が有ったかな?』

『馬車で2台分有るぞ』

『何処にしまおうか?』

マルスが苦笑いしている

『ウイントレス、預かれますか?』

フローネが微笑みながら言う

『しばらく預かっておく』

ウイントレスが笑う

『よろしくお願いします』

『代わりに魔法の窯を借りておくぞ』

ウイントレスが言うとみんな笑い出す

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