表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
4章 リリシャと東の動乱
182/1407

大きなゴーレム

翌朝、準備をしてキリシアとリリシャとマルスは迷宮に向かうと最短ルートで19層に向かう。ゴーレムを見付けて次々と倒して回り、大部屋のゴーレムも殲滅すると

『20層に行こう』

キリシアが笑いながら言う

『キリシア、楽しそうだね。ほとんどキリシアが倒してるよ』

マルスが苦笑いしながら言うと

『マルスとリリシャは帰ったら付与魔法使うけど、私は警備隊隊員を訓練するしかやること無いから沢山倒したい!』

キリシアが笑顔で言うと、リリシャが笑い

『倒し方が段々豪快になっているよ。突くより、今日は真っ二つに両断しているから』

『こっちの方が簡単に倒せるけど闘気大量に使うから長時間は難しいけど、楽しい!!』

キリシアは笑顔で言う

『鍛練になるね』

『真似したらダメだよ!私の取り分が少なくなる!』

『ゴーレム、完全に雑魚扱いになっている』

『え?ほとんど一撃だから気にしてないけど』

キリシアが苦笑いしながら言う


20層を殲滅しながら大部屋まで到着すると、大部屋の中には大きなゴーレムがいる

『あ!階層主!私が倒す!!』

キリシアが微笑みながら言うと

『残りのゴーレム、片っ端から倒しておくよ』

マルスが笑いながら言うと闘気をまとい、魔力視を使いながらゴーレムに接近して次々と両断して倒していく

『ゴーレムを簡単に斬り過ぎの様な』

リリシャが苦笑いしながら言うと、キリシアは大きなゴーレムに接近して槍で攻撃を始めている

大きなゴーレムの振り回す腕を避けながら次々と槍で傷付けていくと

『やっぱり固い』

キリシアは呟くと闘気を全開でまとい、槍で切断するように叩きつけ始める。大きなゴーレムからの攻撃は全てかわしている。キリシアの一撃で腕を切り落とし、次々と斬りつけると、大きなゴーレムは破片をキリシアに飛ばして来る。キリシアは後ろに飛び退き距離を取ると

『危ない!』

キリシアが呟くと大きなゴーレムは切断された腕を再生させている

『え?再生出来るの!反則!!』

キリシアが声をあげると全力一撃で一刀両断するが大きなゴーレムは立ち上がり再生していく

『キリシア、核を斬らないと終わらないよ!』

マルスがキリシアに言うと

『何処に有るかわからない!!』

キリシアが叫ぶと

『魔力の集まっている所は3ヶ所有るよ』

リリシャがキリシアに言う

『え?!ずるい!』

キリシアはそう言いながら大きなゴーレムの核を1つずつ潰し始める。マルスはゴーレムを倒し終わり、リリシャの所まで戻ってきてから

『キリシア、手伝う?』

マルスが聞く

『手伝って!キリがない!』

キリシアが言うと、マルスは闘気を全開にして核めがけて一刀両断すると残りの核を切り刻む。そして大きなゴーレムは黒い霧になり始めていく

『大きなゴーレムもずるいけどマルスがもっとずるい!』

キリシアは笑いながら言う

『見えているからね。3つは反則だよね』

マルスが微笑みながら言うと鉱石と魔石を拾い集めて帰る事にする


迷宮を出るとヘザーネが待っていた

『キリシアさん、リリシャさん、マルス君、お帰りなさい』

ヘザーネが笑顔で言うと

『ヘザーネ、ただいま』

『キリシアさん達はこんな時でも迷宮に潜るのですか?』

ヘザーネは不満そうに言う

『ゴーレムの鉱石が足らないから魔法窯の追加が作れないからだよ』

マルスが微笑みながら言う

『え?魔法窯・・・・パンを焼く窯ですか?』

ヘザーネが驚きながら言う

『そうだよ!材料がゴーレムの鉱石だからね』

『あ!すいません・・・町の為に潜っていたのですね』

ヘザーネが苦笑いしながら言う

『階層主は反則だったけどね』

キリシアが微笑みながら言うと

『階層主ですか?ゴーレムの?』

『そうだよ!何回も再生するから中々倒せなかったよ』

キリシアが微笑みながら言うと

『それでも倒して帰ってきたのですね』

ヘザーネが笑顔で言う

『ヘザーネはどうしてここにいたの?』

『え?迷宮に潜った冒険者に理由を聞くためです』

苦笑いしながらヘザーネが言う

『もしかして私達のせい?』

キリシアが笑いながら言うと馬車が止まり

『帰ってきましたね。状況に変化があり、至急ウイントレスが会いたいと言っています』

フローネが馬車から降りて言う

『え?フローネ先生、どうして?』

『ヘザーネさんも一緒に来てください。バイルが留守の上ゼダルがあの状況ですから』

『何だか凄い悪い予感がするね』

マルスが呟くと、みんなで馬車に乗り領主の館に向かう


領主の館に到着して部屋に案内されると

『待っていました、フローネ様、マルス殿、リリシャ殿、キリシア殿』

ウイントレスが言うと

『状況が悪すぎて意見を聞きたい』

ガシリオが苦笑いしながら言う

『警備隊隊員2人に南東の村を見てきて貰ったが、既に全滅していた。そして・・・ベルガシアの町も全滅していた事が判明した。この状況は既に王国の危機と言っていい事態だ!』

ウイントレスが言う

『え?そんな事に・・・リザード何処から来たの?』

キリシアが呟くと

『もっと先と思われるが、今は近隣の状況確認で手一杯だ・・・王国騎士団や国王陛下に追加報告する必要が有る』

ウイントレスが言う

『自分達に何故相談を?』

マルスが聞く

『調査に向かうにしろ、近隣の村の警備をするにしても既に兵士だけでは無理だ。冒険者に依頼しないと不可能だが・・・』

『自分達が依頼を受けて旅たつと不味いと言う事かな?』

『その通りだ!』

ウイントレスは苦笑いしながら言う

『警備隊隊員を数人規模で村の状況確認に向かわせても町の警備が疎かになる・・・それに騎士団を待ってもどのぐらいで来てくれるか解らない。隣接する領主からの援軍も期待出来ないだけでなく、指揮できる人がいない』

ガシリオが言う

『騎士団ね・・・あ!いるね!今頃帰り道だからすぐに使いを出して!!』

キリシアが微笑みながら言う

『え?何処に?』

ガシリオが不思議そうに言う

『東の侯爵領から帰り道だろうからね。副団長だから権限行使してもらおう』

キリシアが笑いながら言う

『副団長か!なるほど緊急事態なら権限行使出来るな!!』

ガシリオが言うと隊員に伝えに向かう

『何故知っているのか?』

ウイントレスが不思議そうに言うと

『聞かない方が良いと思いますよ。国家機密になっていそうだから・・・』

フローネが苦笑いしながら言う

『相当の事なのだな・・・聞かない様にしよう』

ウイントレスが苦笑いしながら言う

『冒険者ギルドは至急近隣の村に冒険者を派遣してもらえないか?バイルがいないが事は急を要する。領主からの緊急依頼だ』

ウイントレスがヘザーネに言うと

『私の判断で依頼は出せませんのでギルドに戻り相談します』

ヘザーネが答える

『そうだな・・・ゼダルも負傷して、誰もいないのだったな。仕方ない』

ウイントレスが言う

しばらく話し込んでいるとガシリオが笑顔で戻って副団長を連れてくる

『事態の深刻度は理解した・・・南東か・・・・』

副団長が入ってきて言うとキリシア達を見て苦笑いしている

『早かったね。もしかして直ぐ近くで待機していたの?』

キリシアが微笑みながら言うと

『門の外であれだけのリザードの死体を見つけたら確認ぐらいするだろう!』

デストラが言う

『どのぐらいいたのかな?まだ数えてなかったからーー』

『800以上だ!あれだけを焼き払うなんて出来るのか!!』

『リリシャとマルスが本気を出したからだよ』

キリシアが笑いながら言うと

『は?あり得ない!!』

デストラが言うと

『辞めておけ。事実だろう・・・北で嫌と言うほど見せ付けられたからな・・・』

副団長が苦笑いしながら言う

『信じられんだろう!!』

デストラが興奮気味に言う

『お前達は信じるか?』

副団長が騎士達に聞くと

『信じます・・・北の時より少ないですから・・・あのデカイリザードは凄いとしか言えません』

騎士達が苦笑いしながら言う

『・・・・・簡単に信じるとは』

『デストラ、マルスだから仕方ない!!』

ガシリオが笑いながら言う

『もういい!』

デストラは後ろに下がり考え込んでいる

『副団長殿、申し訳ないが国王陛下に事の緊急性を伝えてもらえないか?』

ウイントレスが言う

『解りました。至急騎士に走らせます』

副団長が言う

『馬具貸してあげるから、最速で行って帰ってきてね。騎士なら6日かな?』

マルスが微笑みながら言う

『は?無理だろう』

副団長が言おうとすると

『可能だな!馬具を借りたら解るぞ、そして欲しくなるからな!』

ガシリオが笑うと副団長は苦笑いしている


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ