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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
4章 リリシャと東の動乱
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隊長の追悼式

家に戻りリビングで寛いでいるキリシアを見付けて

『追悼式終わったら迷宮行かない?』

マルスがキリシアに言うと

『え?どうして?』

『ゴーレムの鉱石全部使ったからパン用の釜を作れないから』

『え?すぐに取りに行く?』

キリシアが笑顔で言う

『今から行くと追悼式出れないからダメだよね』

リリシャが苦笑いして言う

『あ!そうだね・・・隊長の追悼式だからね』

『終わってからにしよ』

マルスが微笑みながら言う


翌日、広場では多くの人が集まり死者や行方不明者の追悼の為、多くの人が集まり祈りを捧げている

『やっぱり子供も多いね』

『亡くなった兵士の人が多かったからだろうね』

キリシアは周りを見ながら呟くと

『隊長が迷宮避難を直ぐに決断してなかったらもっと沢山亡くなっていたよね』

マルスが呟く

『来ていたか』

ガシリオが見付けて声をかけてくる

『ガシリオ、どうしたの?』

リリシャが微笑みながら言う

『後で詰所に来て欲しいんだが・・・警備隊で今回亡くなった人の追悼するから』

『わかった、行くね』

キリシアが即答する。暫くしてから警備隊詰所に向かうと多くの泣いている人がいる。その中に隊長の奥さんと息子がいる

隊員達が並び、亡くなった12人に葬儀が執り行われていくとウイントレス公爵がやってくる

『領主様何故こちらに・・・』

ガシリオが驚きながら聞くと

『警備隊の勇姿が無ければ、もっと多くの人が亡くなっていた。ここに安らかな眠りを・・・・・・・・』

ウイントレスが演説した後に

『警備隊隊長に剣豪の称号を与える』

ウイントレスがそう言ってから黙祷を捧げている


葬儀が終わった後、ウイントレスに呼ばれて応接室に入り、挨拶をした後

『何か御用ですか?』

キリシアが聞くと

『褒美は受け取らないと聞いていたが。フローネ殿と相談してこれが1番良いと思った。リベリアが所蔵する魔導書を閲覧する事を許可する。そして、公表はしないが、リベリアの英雄の称号をキリシア殿、リリシャ殿、マルス殿に与える、ミリア殿とアニー殿とエビリア殿とクレスタ殿とリシリア殿にリベリア栄誉魔導師の称号を与える。ルメイル殿にリベリア名誉剣士の称号を与える』

ウイントレスが笑顔で言う

『面倒じゃなければ良いよ』

キリシアが笑顔で言う

『いつも通りですね』

フローネが微笑みながら言う

『マルス、この剣を返しておくぞ』

ガシリオが魔剣を返そうとすると

『ガシリオに預けておく、今回最初から持っていたらもっと多くの人が救えたかもしれないから、何か有った時の為に持っておいて』

マルスが微笑みながら言う

『え?良いのか?こんなすごい剣を』

ガシリオが不安そうに言う

『ガシリオ、その剣は?』

ウイントレスが剣を見つめながら言う

『マルスが作った魔剣です、体力強化体力回復構造強化型が付加されている国宝級の魔剣です』

フローネが微笑みながら言う

『は?・・・疲れず戦えると言う事だな・・・』

ウイントレスが剣を手に取り笑顔になる

『凄い剣だな・・・こんな魔剣を簡単に貸すのか?』

ウイントレスが羨ましそうに言う

『諦めなさい。警備隊が持っているのが1番良いのですから!それに鍋や魔法窯も国宝級魔道具ですよ。それを借りているのですから』

フローネが微笑みながら言う

『確かにあの魔道具は素晴らしい・・・魔法窯もう1つ欲しいぐらいだ』

ウイントレスが苦笑いしながら言う

『その為に迷宮に潜ってくるつもりですよ』

マルスが微笑みながら言う

『ん?魔石が必要なのか?』

ウイントレスが聞くと

『マルスは常識が有りませんので、魔法窯を作るのに造形魔法で作るつもりです。それも材料は迷宮産のゴーレムの鉱石で』

フローネが苦笑いしながら言う

『え?・・・・そんな高価な物なのか!!』

ウイントレスが驚きながら言う

『自分で取ってくるから材料タダだよ』

マルスが笑顔で言うとウイントレスが苦笑いしている

『解りましたか?常識の無い子達なのが』

フローネが微笑んでいる

『アハハハ・・・・周りがしっかりしないといけないな』

ウイントレスが苦笑いしながら言うと

『価格はミドルに任せた!!』

キリシアが笑いながら言う

『こう言うことです』

フローネが笑いながら言うと、ウイントレスは考えながら笑い始める

(地位も名誉も名声も領地も金さえどうでも良いのか・・・褒美など受け取る訳が無いな)

『ガシリオ、警備隊隊長に就任するように』

ウイントレスが真剣な目でガシリオに言うと

『え?俺が・・・面倒だから』

ガシリオが言おうとするが

『ガシリオ以外にいないよね。騎士団の元大隊長様ーー』

キリシアが笑いながら言う

『やはりガシリオ以外にいないな!頼んだぞ』

ウイントレスが言うとキリシアを見てニッコリする

『拒否権は無いのか?俺には・・・』

ガシリオが苦笑いしていると

『二択だよ。騎士団副団長もしくは団長と、リベリア警備隊隊長どっちが良いかな?』

キリシアが笑いながら言う

『はぁ?リベリア警備隊隊長だな!!』

『決まりだね』

『それは・・・・・仕方ないか・・・騎士団に戻る気無いしな』

ガシリオが呟くと

『謹んでお受けします』

ガシリオはウイントレスに頭を下げて言う

『頼んだぞ!しかしキリシア殿の言う事は聞くのだな』

ウイントレスが苦笑いしながら言う

『警備隊の実質的な師匠はキリシア殿達ですから、隊員が殆ど騎士団員よりも強くなったのは、キリシア殿に一撃を与えたいから猛特訓しています。隊員の連携攻撃も訓練されているのはリベリア警備隊だけですね』

ガシリオが説明しながら笑い出す

『それ程強いのか?リベリア警備隊は?』

ウイントレスが疑問になると

『隊長は騎士団長に余裕で勝ちましたよ。ガシリオもギリギリ勝ったしね。団長付きの騎士達も一騎討ちで全員警備隊隊員に負けたから騎士団より強いよね』

キリシアが笑いながら言う

『は?団長より強い・・・惜しい人材を失ったな・・・実質王国で1番強いのは誰なんだ?』

『マルス!!!』

全員がハモって言う

『ダントツなのか?』

『マルス対キリシアの一騎討ちは凄すぎて別格です』

ガシリオが笑顔で言う

『そうすると3番目は隊長だったのか?』

『そうだよ』

『4番目がガシリオか?』

『ルメイルの方が強いね』

キリシアが微笑みながら言う

『仕方ない。キリシアの直弟子だからな』

ガシリオが笑う

『騎士団長は何番目なのだ?』

『接近戦闘だと7番目かな?デストラと良い勝負になると思うけど』

キリシアが笑いながら言う

『1日で5敗して騎士団長は泣いていたからな・・・マルス対キリシアの一騎討ちを見て、マルスと一騎討ちをせずに負けを認めていたから実質、逃げた状態だし・・・』

ガシリオが思い出し笑いする

『ちょっと待て!!リベリア警備隊はそんなに強かったのか!』

ウイントレスが驚きながらみんなを見ると

『ウイントレス、あなたは警備隊の訓練を見ましたか?リリシャとマルスの弟子達の実力を知っていますか?』

フローネが苦笑いしながら言うと

『いや・・・聞いた話しか知らないが、そんなに凄いのか?』

『攻撃魔法と回復魔法は、ここにいるリリシャとマルスとミリアとアニーとエビリアとクレスタは、私では太刀打ち出来ない実力です。リシリアにすら追い越されそうになっていますよ』

フローネが微笑みながら言う

『え?フローネ様を越えている!!』

『リベリアだから、今回は撃退出来たと言う事が解りましたか?』

『そんなに凄いのか・・・・警備隊もそうなのか?』

『自分の目で確認しなさい。もしくは自分で体験して考えなさい』

フローネが笑いながら言う

『落ち着いたら訓練に参加してみるか・・・』

『今から訓練する?相手になってあげる』

キリシアが微笑みながら言うと

『頼んだぞ』

ウイントレスが笑顔で言う

『辞めた方が良いと思います・・・まるで相手にすらなりませんから・・・』

ガシリオが苦笑いしながら言う

『ルメイルとの訓練を見てみれば解るでしょ』

マルスが笑いながら言う

『そっちの方が面白そう!!ルメイルやるよ』

キリシアが笑顔で言うと

『え?本当にやりますか?』

ルメイルが苦笑いしながら言う

『決めた!ボコボコにする』

キリシアが笑顔で言うとルメイルは焦り出す


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