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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
4章 リリシャと東の動乱
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ウイントレス公爵と魔法窯

領主の館では、領主がイライラしながら報告を聞いていた

『何故上手く炊き出しぐらい出来ないのか!!』

領主がが怒鳴ると

『パンを焼く窯が無いのでどうしようもありません。鍋も足りませんが、それ以上に薪の問題があります』

重臣が言うと

『それをどうするか考えて対処するのがお前達の役目だろ!!』

『館の厨房が壊されたのが致命的ですので・・・・』

重臣が言うと

『弱音を吐くな!窯がなければ作れ!』

領主が怒鳴ると重臣は困り果てている

『領主様、フローネ様がこられました』

『フローネ様が?』

フローネとガシリオ苦笑いしながら入ると

『フローネ様、何のようですか?今は非常時なので手短に』

領主が言うと

『大分荒れていますね。この事態ですから仕方ないですね』

フローネが言うと

『そうだな・・・食料が無くて民衆が死ねば大変な事になるからな・・・』

領主は悔しそうな顔つきになる

『ウイントレス、またあの子達に頭を下げる必要が出来ましたね』

『え?頭を下げる?』

『パン用の窯を魔法で作ってくれました。その窯は薪も必要ありませんので、魔法使いに魔力を補給さえして貰えればどんどん焼けます』

フローネが微笑みながら言うと

『本当か!!窯が有るのか!』

領主は笑顔になり言うと

『炊き出しの人員と材料等運用と警備をして貰えれば良いですね。更に魔法鍋を10個貸し出してくれますので、スープも作れますね』

フローネが言うと

『何だと!本当か!!』

領主が言うと重臣達の顔も笑顔になる

『全ては領主様が用意したという事にして欲しいと思っている様ですから、頑張ってくださいね』

フローネが苦笑いしながら言うと

『なんと・・・・名誉も名声も栄誉もいらないだったな・・・本当に英雄だな・・・頭ぐらい何回でも下げる』

領主は笑顔で言うと

『ウイントレス変わらないですね。今回は本当に助けられてしまいましたね』

『この町の人は全員助けられた様なものだな』

領主が苦笑いすると重臣達も苦笑いする


マルスはゴーレムの鉱石で鍋作りを始めている

『この大きさなら宿屋でも使えるかな?』

マルスが呟くと

『とうとう鍋を作り始めたか・・・仕事が減るか?』

ギレリムが言うと

『普段は作らない!面倒だから・・・今回は大きな鍋が必要だから特別だよ』

マルスが言うと

『マルスが本気になれば何でも作れるか・・・』

ギレリムは苦笑いしながらマルスを見ている

『ギレリム、重量を考えたら、ここを強化した方が良いかな?』

『底は強化した方が良いな!』

ギレリムが言うとマルスはモデリングでリングを作り足と接着させると

『こんな感じかな?』

『完璧だな!』

ギレリムは苦笑いしているとマルスは付与魔法を使うためにレビテーションで持ち上げて2階に持っていくと魔方陣を発動して魔方陣を魔石に書き込み、魔力を流して完成させる


翌朝、魔法鍋と魔法窯を警備隊が受取に来ると

『魔法窯は領主の館に設置して欲しいそうです』

フローネが言うと

『パンを焼くのは領主館の料理人がやってくれる』

ガシリオが苦笑いして言うと

『アニー、使い方を料理人に教えてあげてくれるかな?』

マルスが言うと

『解りました』

アニーは微笑みながら言うと、魔法窯をレビテーションを使い馬車に乗せると

『何だと!物を浮かせるなんて』

ガシリオが固まっていると、隊員達も苦笑いしている

『便利でしょ』

マルスが微笑みながら言うと

『マルス、人前であまり使わない様にしてくださいね。使えるのはあなた達だけですから』

フローネも苦笑いしている

『あ!目立ちますね』

マルスが苦笑いするとリリシャが大きな鍋をレビテーションで持ってくる

『この鍋はどっちの馬車かな?』

リリシャが微笑みながら言うと、フローネが苦笑いしている

『こちらの馬車にお願いします』

隊員が苦笑いしながら言うとリリシャが下ろす

『この重さでは自分達では動かせないです』

警備隊隊員が苦笑いすると

『一緒に行って設置して来た方が良いですね』

マルスが言うとリリシャも頷いている


領主の館に到着して設置する場所を確認した後、マルスはレビテーションで魔法窯を持っていくと

『これが窯ですか?』

料理人が言うと

『パンの生地は出来ていますか?』

アニーが聞くと

『こちらに出来ています』

料理人が板に並べられた生地を指差すと

『焼き方を教えますのでまずはこのトレイに生地を乗せてください』

アニーが言うと料理人は生地を乗せていく

『まずは魔石を触りながら加熱にして窯を暖めます』

アニーが使いながら教え始めると料理人達は真剣に聞いている

『一度停止にしてから発熱に変更し、扉を開けてトレイを中にいれて後は魔石の発熱の個数で火力を調節してくださいね』

アニーが言うと料理人達はガラスの窓から見ているといい匂いが立ち込めてくるとみんな笑顔になる

『凄い・・・・これならいくらでも焼けます』

料理人が笑顔で言うと

『魔力の補充が必要なので魔法使いが必要ですけれど、大丈夫ですか?』

アニーが微笑みながら言うと

『大丈夫です。領主様が全ての魔法使いを待機させていますから』

料理人が笑顔で言う


マルス達が帰った後、領主は焼いている料理人達を見にくると

『パンは焼けている様だな・・・これが窯か』

領主が言うと

『素晴らしいです。パンを焼くのを考えて出来ていますので使いやすいです』

料理人が笑顔で言うと

『魔道具は武器や防具・・・しかし、これは素晴らしい魔道具だな』

領主が呟くと

『人を幸せにする魔道具です』

料理人が言うと

『本当に感謝するしか無いな・・・・会ってみてどうだった?』

領主が微笑みながら言うと

『威張らず、人を思いやり、丁寧に教えて貰えましたお父様』

料理人が笑顔で言うと

『人格も隊長の言っていた通りか・・・・全てが終わったら礼をしないとな・・・』

領主は窯を見ながら考えている

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