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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
4章 リリシャと東の動乱
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パン用魔法窯

キリシア達は町の様子を見に歩き回り、食料が売っていないのと、パン屋等も被害が大きいのを確認してから家に帰ると

『やっぱり町中は被害が大きいね』

キリシアが言うと

『食料が不足しているけど、リザードの肉を食べれるかな?』

マルスが言う

『肉屋も店が倒壊しているから直ぐに出来ないよね・・・』

リリシャが苦笑いする

『パン屋さんもダメだし、宿屋もダメだったね』

キリシアが苦笑いする

『兵士が炊き出しを始めようとしていたけど、支給する食料がほとんど無いよね』

マルスが言うと

『薪でパンを作るための窯から作らないと無理だからね』

リリシャが言うと

『あ!!大型の魔法窯完成させてパンを量産させる?』

マルスが言うと

『直ぐに作りましょう』

リリシャが微笑みながら言う

『それだ!!』

キリシアも笑顔で言うと

『アニーこんな感じで作るけど、どう思う?』

マルスは紙に書き始めると魔石の数を考えて貰う

『これなら良いですね。板を取り替えると次々と焼けるので休み無く焼けますし、魔石が横に並んでいるので火力が調整出来ます』

アニーが微笑むと

『ちょっと出来るか、やってみるかな』

マルスはそう言って工房に向かうと

『・・・・モデリング』

ゴーレムの鉱石を成形し始めると四角い棒を作る

『やっぱりゴーレムの鉱石なら魔力が通るからやれるけど、魔力消費が半端無い』

マルスが呟くとゴーレムの鉱石に魔石の粉をかけてから

『・・・・モデリング』

ゴーレムの鉱石が形を変えて板が出来る

『これなら魔力消費を押さえられる!』

マルスが呟くとみんなの元に向かい

『ゴーレムの鉱石なら、魔石の粉をかけたらこんな風に出来るから、箱は作れるよ』

マルスが笑顔で言うと

『魔力消費半端無いですよね。大丈夫ですか?』

ミリアが心配そうに言うと

『無理はしないようにするから、みんな手伝ってね』

マルスが言うと

『魔石の粉を沢山作れば良いのね』

キリシアが笑顔で言うと

『魔石を繋ぐ糸か・・・まだ魔力の通る革有ったよね』

『まだ有るよ。どうするの?』

リリシャが言うと

『革で糸を作るからそれで魔石を繋いで貰えるかな?その後でクレスタが魔力の通らない革で巻けばいいかな?』

マルスが言うと

『凄い!それならキャタピーの糸がいらないよね』

リリシャも笑顔で言うとみんなで工房に移動して作業を始める


マルスは革に魔石の粉をかけてからモデリングを使いまず珠にしてから空中に浮かせて細い糸のようにしながら垂らしていく

『切れやすくないかな?』

マルスが言うと

『切れないです』

ミリアが引っ張るが、切れないのを確認している

『次は・・・』

マルスはゴーレムの鉱石を、モデリングで形を変えながら魔石を覆う

『これでどうかな?』

マルスがミリアに渡すと

『魔石に糸を通さないでここに縛れば良いのですね』

ミリアは笑顔で言うと

『魔石に穴を開けないから、その分魔方陣を書き込む場所が広く出来ますね』

リリシャも笑顔で言うと、マルスは次々と魔石を作っていく。リリシャは使用する魔方陣を確認して練習を始める

『キリシア、お願いが有るんだけど、ラーケンを連れて熱に強い革を仕入れてきて、取り付ける時と、糸に巻くのに魔力の通らない革が必要だから』

マルスが言うと

『任せて!ラーケン?あ!革職人だから問答無用で革を買うつもりだね』

キリシアは理解して笑顔で言うとルメイルと出掛ける

マルスはゴーレムの鉱石を変形させながら柱を作り、作った板を張り付けて形を作っていく。魔石を取り付ける所をアニーと相談しながら決めると、ミリア達は革の糸の長さを確認し始める


『面白い事をやっていると聞いたぞ!』

ギレリムがやってきて言うと、窯を見て苦笑いする

『ギレリムの家は大丈夫なの?』

マルスが聞くと

『家の掃除は弟子がやっているし、カセテイはレイナが見てくれているから大丈夫だ!何か手伝えるか?』

『あ!文字を打ってくれても良いかな?』

マルスが言うと

『解った。どこに書けばいい!』

『リリシャ、ギレリムが刻印を打ってくれるから、どこに打つか教えてあげて』

マルスが言うと、リリシャが笑顔で魔石を見せて、刻印の位置を教えると、ギレリムは苦笑いしながら刻印を討ち始める

マルスは外装のゴーレムの板を作り、トレイ用の板を作り始めると、ラーケンを連れたキリシアが帰ってきて、ラーケンも手伝わせる

そして、日が暮れる頃完成させると


『リリシャ、加熱と発熱の切り替えも大丈夫かな?』

マルスが聞くと

『完璧だよ。だけど一日で作れるんだね』

リリシャは嬉しそうに言うと

『疲れたけど、後はアニーに使ってもらって確認して貰おう』

マルスが言うとアニーがパンを焼き始める


『マルス師匠、完璧です。これなら次々と焼けます』

アニーがパンを持ってきて言うと

『早速町中で焼いて貰おう』

キリシアはそう言うとパンを食べ始める

『何時も通り、旨い!』

キリシアは笑顔で言うと

『パンを焼く人手と材料だね』

マルスが言うと

『フローネ先生に相談しましょ?』

リリシャが微笑みながら言うと

『フローネ先生とガシリオとヘザーネさんに頼んで、領主様に何とかして貰おう』

キリシアが言うとみんな頷くと

『とうとう、ウイントレスまで巻き込むか・・・・』

ギレリムが苦笑いすると

『ギレリムも知り合いなの?』

『ちょっとな』

ギレリムは苦笑いしながら答える


フローネとガシリオとヘザーネが集まると

『何の相談ですか?』

フローネが聞くと

『今、兵士の炊き出し、上手くいってないでしょ?ガシリオ』

マルスが言うと

『そうだな・・・パンが無い・・・リザードの肉だけしかないからな』

ガシリオが言うとヘザーネも頷く

『工房に来てください』

マルスが言うとみんなで工房に移動すると魔法窯を見て

『まさか・・・・作ったのですか?』

フローネは青ざめて言うと

『手伝わされたが凄いぞ!パン専用だからどんどん焼ける』

ギレリムがニヤリとしながら言うと

『モデリングで加工しましたから疲れました』

マルスが笑顔で言うと

『一日で・・・もう目を離せないですね・・・これを使いパンを焼くと言うことですね』

フローネが言うと

『炊き出しの為に使ってください。3階に鍋も有るから、それも使ってスープも作れますよね』

マルスが言うと

『あなた達は・・・・それでこのメンバーなのですね。警備隊に炊き出しとギルドを通して材料を何とかしろと』

フローネが考えながら言うと

『少し違います。フローネ先生とギルドとガシリオから領主様に伝えて貰って、領主様から炊き出しに使う様に言えば材料も領主様が用意してくれますよね。パン職人も領主様の命令なら手伝ってくれますしね』

マルスが微笑みながら言うと

『この子達は・・・間違いなくウイントレスは喜びますね。今頃上手くいかない事に悩んでいるでしょうから・・・』

フローネが苦笑いしながら言うと

『私はパン職人と知り合いなので、手伝って貰えるように先に頼んでみます』

ヘザーネが笑顔で言うと

『魔道具の管理と警備は任せろ!』

ガシリオも笑顔になり言う

『みんなの悩みを解決してしまった様ですね。領主様にはガシリオ、一緒にいきましょう。早い方が良いですね』

フローネが微笑みながら言うと早速出ていこうとする

『先にパン職人に頼んできます』

ヘザーネも笑顔で言うと出ていこうとする

『こちらを移動中に食べてください』

アニーがサンドイッチを渡すと笑顔で受け取り、出掛けていく

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