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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
4章 リリシャと東の動乱
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リベリアの危機とリザード後編

『ゼダル!!』

フローネが青ざめながら叫び、急いで回復魔法を使い始めると

『フローネ様・・・しくじった・・・すまない』

ゼダルが涙を流しながら言う。重症の隊員達はエビリアとクレスタが必死に回復魔法を使い怪我を治していく。もう一匹ビックマザーリザードが現れ、ガシリオ達警備隊隊員が決死の戦いを始めている


キリシア達は地上への階段の所までくると

『やっと来てくれたか・・・』

『ギレリム!』

『時間が無い!頼む、外のリザードを倒してくれ!!』

ギレリムが叫ぶと周囲にいる人々が少し驚きながら道を空けてくれる

『お兄ちゃん!頑張って!!』

レティナも涙を流しながら叫ぶ

『解った!!必ず!!』

キリシアが言うと周りの人々が階段を空けろと次々と伝えてくれる

『レティナは必ず護るから心配するな!』

ギレリムが言うとマルスは微笑み、全速力で階段を上がっていく

『あの子達は?』

周りの人が尋ねると、

『リベリア、いや王国最強の英雄だ!!』

ギレリムが答えるとみんな驚く。


キリシア達は地上に上がると、すぐにビックマザーリザードを見つける。周囲を見ると、フローネとリシリアとエビリアとクレスタがいるのを見付ける。そして大量のリザードも。

『そんな、こんな事に!全力で殲滅しないと!リリシャ、ミリア、アニーは魔法で迎撃。ルメイルはリリシャ達の防御お願い!』

マルスが言うとキリシアは既に全速力でビックマザーリザードに向かっていくと、ガシリオは弾きとばされ、痛みに顔を歪ませる。そしてビックマザーリザードの口が迫る

『ぐっここまでか・・・・』

ガシリオが呟いたその時、急にリザードの顔が遠退いていく。そして槍を持った女性の後ろ姿を見た瞬間、ビックマザーリザードの首が「ドスン」地面に落ちる音がする。次の瞬間、女性は凄い速さで動き始め、次々とリザードが宙を舞い吹き飛ばされていく

『来てくれたか・・・』

ガシリオは希望に笑みを浮かべると、体の痛みが急速に消えていく

『ガシリオ、状況は後でリリシャに報告よろしく』

『マルス、ありがとう・・・』

ガシリオが言うと隊長を見る

『え?隊長?まさか・・・・』

マルスが隊長を見て呟くと

『済まん。今はリザードの殲滅が先だ!』

ガシリオが言うとマルスは頷き

『建物を破壊しちゃうけど魔法使っていいかな?』

マルスが周りを見ながら言うと

『好きに暴れて構わんぞ・・・このままだと全滅だ』

ガシリオが言うとマルスは魔力を集めてから飛び上がり

『ブリザード!!』

リザードの群れの中心に魔法を放ち、凍りつかせる

『師匠!!』

エビリアとクレスタが走ってくる

『エビリアとクレスタは回復魔法に集中して、攻撃魔法はミリアとアニーに任せて!周りの警備隊隊員は防御に徹して』

マルスが言うと

『了解しました!!!マルス殿!!』

隊員が陣形を整え始める

『先生、行ってきます』

マルスがフローネを見てから言うと、マルスはキリシアの援護に向かう

『ガァーーーー!!』

ビックマザーリザードが咆哮と一緒に5匹現れる

『まだあんなに!!』

ガシリオが見付けて青ざめながら言うと

『ファイヤーキャノン!!』

リリシャが魔法を放つと、直撃した一匹のビックマザーリザードが吹き飛び絶命する。2匹目はキリシアが闘気をまとわせた槍で首を切り落としている。3匹目はマルスが頭を真っ二つに割っていた。2匹は後ろに飛び退いていたが、キリシアがすぐに回り込んで4匹目の首を切り捨てる。

『ファイヤーキャノン』

マルスが魔法を放ち、5匹目を吹き飛ばす

『スゲーーー!やったぞ!!』

周りの冒険者が叫ぶと絶望しそうになっていた人達は目に力が戻っている

『先生、ファイヤーストームで焼き払っても良いですか?』

リリシャがフローネに聞くと

『町中では使いたく無いですね・・・・しかし、今は仕方ないと思います』

『解りました』

『ブリザード!!!』

最大出力でリザードを氷付けにしていくと、ミリアがファイヤーアローで次々と貫いて倒していく。キリシアは問答無用で次々と倒して回っていると、マルスも高速移動しながらリザードを切り刻んでいる

『ガギャーーーー!!!!』

大きな咆哮と共に大きなリザードが出現する

『デカイ!!』

キリシアが叫ぶと

『まさか・・・キングリザード!!』

ガシリオが叫ぶ。そしてキリシアが近付こうとするとビックマザーリザードが邪魔をしてくる。キリシアはビックマザーリザードを切り刻み、最後は首を切り落とすと、マルスはキングリザードの前に回り込んで、両手に集めた魔力を解放して

『・・・ファイヤーバースト!!!』

炎が集束してキングリザードの体を貫き、吹き飛んでいくとリザード達が逃げ始める

『ん?逃げている?』

マルスは呟き、追撃して数匹倒すと、周囲からリザードの気配が消える


『マルス!何ですかあの魔法は・・・あの威力、あり得ません』

フローネが苦笑いしながら言うと

『見なかったことにしてください』

マルスが笑顔で言うと、隊員達が苦笑いしながら頷いて、周りの冒険者と兵士も苦笑いしながら頷く

『マルス、少し休憩したら殲滅する?』

キリシアが言うと

『そうしよう。だけどガシリオ!状況を説明して』

マルスが言うと、ガシリオが説明を始めていく

『門の外まで回らないといけないね』

キリシアが言うと

『外なら最大火力で燃やし尽くそう』

マルスが言うとリリシャが頷く

『アニーも手伝って、警備隊隊員から治療して、防御体勢を整えましょう』

リリシャが微笑むとアニーはエビリアとクレスタと回復魔法で治療を始める。



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