造形魔法とマルス
マルスは考えながら呟くと薪に魔力を流して魔力の通りを確認していく
『やっぱり直接魔力を通しても流れない・・・』
マルスが呟き、次は魔石の粉を振り掛けてから魔力を通すと徐々に魔力が流れるが通りが悪い。ポーションをかけた薪も少しずつ通りが良くなるが通りが悪い。魔石の粉とポーションを混ぜたのをかけてから魔力を通すと少しずつ通りが良くなるがそんなに良くはない。マルスは考えながら、魔力制御で薪に魔力を通して通りを良くしていくと
『・・・・・モデリング!』
マルスは魔法を発動して薪の形を変え始める
『ミリア、中魔石を持ってきて』
マルスが言うと、ミリアが魔石を持ってくる。マルスが受け取り、2ヶ所に埋め込み卓上ライトの形に成形する
『完成したね。魔道具化出来るかな?』
マルスが笑みを漏らしながら言うと
『さっきより早いですね・・・簡単に魔石を埋め込んだ様に見えます』
エビリアが苦笑いしながら言うと
『凄い魔法の再現が見れました・・・・』
クレスタが固まりながら呟くと
『魔道具に出来たら、師匠なら何でも作れそうです』
メトリシアが微笑みながら言う
『流石に魔力を使いすぎたかな?』
マルスは椅子に座りながら言うと
『師匠なら、魔導王の魔法を再現できるかも知れないです』
ミリアが微笑みながら言うと
『まだまだ魔力が足らないね。もっと修行しないと』
マルスは微笑みながら言うとリリシャが降りてくる
『騒いでいるけど何か有ったの?』
リリシャが言うと
『モデリングと言う造形魔法を使ってみたよ。リリシャ付与魔法して!疲れたから』
マルスが笑いながら言うと
『え?これはランプだよね・・・木で出来ているの?』
リリシャは驚き眺めている
『薪から造形魔法で作成したランプだよ。造形魔法で作ったから魔力の通りは良いよ』
マルスが微笑みながら言うとリリシャは確認してから
『構造強化いれたら壊れないかな?』
『木だから燃えちゃうかもね』
マルスが苦笑いしながら言うと
『すぐに付与魔法するね』
リリシャが持っていこうとする
『あ!銘を入れないと!クレスタお願い!』
マルスが言うと
『え?私が!』
クレスタが驚いている
『字が綺麗だし、手先器用だからね』
マルスが言うとリリシャが微笑みながらランプを渡してクレスタが真剣に銘をいれ始める
【リベリアのマルスが造形魔法で作成しリリシャが付与魔法したランプ】
『これで良いですか?』
クレスタが言うと
『上手だね。リリシャお願い』
リリシャは早速2階に上がり、魔方陣を発動すると魔石に魔方陣を書き込む。そして完成すると持ってくる。マルスが確認して魔力を流してランプの点灯を確認する
『完成したね』
マルスが微笑みながら言うと
『凄いです。魔法の歴史が変わりました!』
ミリアが言うとメトリシアが笑顔になり
『歴史的な瞬間に立ち会えて嬉しいです』
メトリシアが笑顔で言う
『先生、なんて言うかな?』
リリシャが笑いながら言うと、みんなでフローネ先生の所に向かう
『先生、見てください』
リリシャが笑顔でランプを手渡すと
『え?これは・・・・・木で出来ているのですか?魔力を通す木なんて聖樹ぐらいしか無いはずですが・・・』
フローネは青ざめながらランプを点灯をさせて鑑定を始める
『全く解りません・・・どうやって作ったのか・・・』
『造形魔法モデリングで薪から作りました』
マルスが微笑みながら言うと
『造形魔法・・・・古代魔法に有りましたが・・・・再現してしまったのですか・・・・』
フローネは青ざめながら言うと溜め息をはく
『魔力を大量に使うので、まだまだ修行が必要ですけど』
マルスが苦笑いしながら言うと
『マルスとリリシャは古代魔導師を名乗っても良いですね』
フローネが微笑みながら言う
『古代魔導師ですか?』
マルスが聞くと
『古代魔導師は通常出来ない様な数々の魔法を使い、今でも使われている飛空艇や城などを作りました。どの様に作ったか解らない様な構造の物も多く、恐らく造形魔法で作成したのですね』
フローネが説明するとみんな納得している
『飛空艇?どんな物なのですか?見てみたいです』
マルスが微笑みながら言うと
『遠く、東のオルセント王国が現在保有しているのが最後の一隻です。他には故障して実際に動く飛行艇は有りませんが、空を自由に飛ぶ事が出来ます』
フローネが説明すると
『そうなのですね。どんな付与魔法が使われているのか知りたいですね』
『王宮なら過去の飛空艇を記録した書物があると思います』
フローネが言うと
『王宮で有ったら借りてきましょうか?』
メトリシアが笑顔で言うと
『ありがとう。飛行の魔法も解れば読んでみたいな。レビテーションじゃ浮くだけだったから』
マルスが言うと
『司書に聞いてみますね』
メトリシアが微笑みながら言う