表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
4章 リリシャと東の動乱
164/1407

リリシャとバスガルト男爵

副団長と数人の護衛がやってくると

『あ!副団長、待っていたよ』

キリシアが微笑みながら言う

『え?まさか・・・』

副団長は嫌な予感がしながら苦笑いしている

『簡単な事だよ。バスガルト男爵家に金貨10000枚強制徴収してくるだけのお使いだからね』

キリシアが微笑みながら言う

『え?強制徴収・・・いいい10000枚だと!』

副団長は青ざめながら叫ぶ

『強制徴収したら冒険者ギルドを通して送ってくれれば良いので、寄り道しても良いですよ』

リリシャが微笑みながら誓約書を見せて言うと

『姫様が立会人だから、王家を通して騎士団に強制徴収権が有ります。支払い能力など考えないで良いか・・・・資金が目の前に・・・え?寄り道?まさか!』

副団長は苦笑いする

『バスガルト男爵家に向かいましょうか?食料も有りそうだしね』

キリシアが笑いながら言うと、副団長は苦笑いして団員に指示を出し、団員が苦笑いしている。副団長は子爵と話し込み始めてため息を吐いてリリシャ達を見ている


バスガルト男爵家の町に到着して領主の館に向かい、男爵の子息の護衛の男が男爵を呼びに行くと

『リリシャ、どういう事だ!』

男爵がリリシャに怒鳴る

『誓約書の通り、金貨10000枚受取に来ました。もし支払わないと言われるなら、国王陛下から強制徴収して貰うか、騎士団から強制徴収させて貰います』

リリシャは微笑みながら言う

『こんなの支払う訳ない!この者達を捕らえろ!!』

男爵が言うと兵士が取り囲む

『え?予想外』

キリシアが笑いながら言うと

『王国騎士団副団長に剣を向けるとは何事だ!!!!』

副団長が怒り怒鳴ると

『え?まさか本当に副団長!』

男爵は青ざめて言うと

『バスガルト男爵!!この扱いは反逆罪で捕らえられても文句は言えんぞ!!』

副団長が怒鳴ると

『何故副団長が来訪?まさか強制徴収の為ですか?』

『その通りだ!何か文句があれば聞くぞ!』

『決闘で金貨10000枚なんて払えるわけ有りません』

男爵が言うと

『は?バカは貴様だ!リリシャ殿を奴隷のように扱おうと決闘を申し込んで、返り討ちに有ったから払えないなどあり得ん!!』

副団長が怒鳴り付ける

『しかし金貨10000枚ですよ・・・』

『リリシャ殿は国王陛下から大魔道師の称号を与えられている。国王陛下が後ろ楯だ!それを男爵が愚弄するか!!愚か者め!!』

副団長が続けて怒鳴ると

『え?大魔道師の称号!』

男爵は青ざめる

『剣を向けたからには覚悟も出来ているのだろ!』

副団長が言うと

『金貨10000枚・・・もう一度決闘をして貰えませんか?今回は団体戦で』

男爵が言うと

『往生際が悪い!!』

副団長が言うと

『そこを何とかお願いします』

男爵が言うと

『条件は?』

リリシャが微笑みなから言うと

『こちらが勝ったら金貨10000枚は無しにして貰います、リリシャ様が勝ったら金貨10000枚を上乗せして20000枚支払います。こちらは館にいる精鋭の半分の人数でリリシャ殿と仲間達で良いです』

男爵が微笑みながら言うと

『割に合いませんね。人数が解りませんしね。確実にこちらが負ける様に仕組んでいますね』

リリシャが笑いながら言うと

『そうしたら、こちらが負けたら金貨20000枚上乗せで30000枚支払う。こちらが勝ったら金貨10000枚を無しにして貰うだけで良い!精鋭30人でリリシャ殿はここにいる10人で良いからどうだ?』

男爵が言うと

『不利だよね。条件に男爵の家臣及び親族は二度と私や私の仲間や家族に近付かない、ちょっかい出さないと約束もしてね』

リリシャが微笑みながら言うと

『わかった!間違いなく約束する』

男爵は笑いだして言うと

『仕方ないな。決闘の立会人は騎士団副団長が見届けてやる、誓約書を書くように』

副団長が言うと男爵はすぐに誓約書を書き、リリシャ達は確認をする


『王国騎士団副団長の名の元に決闘を執り行う!』

副団長が言うと、男爵側の精鋭兵士が並ぶ

『誓約書の条件は、男爵側が勝ったら前回の決闘の金貨10000枚は支払義務を放棄する。リリシャ様が勝ったら金貨20000枚を上乗せして30000枚即金で支払うのと、金輪際リリシャ殿とその家族と仲間達に近付かない、ちょっかい出さないと言うことで間違いないな!

『間違いない!』

男爵は笑いながら言うと

『解りました』

リリシャが微笑む

『了解した!又、立会人としてメトリシア第4王女殿下が見届ける』

副団長が言うと

『え?メトリシア王女殿下!!』

男爵が驚くと

『問題があれば、国王陛下が断罪すると思うように』

副団長が笑いながら言うと

『誰が相手でも、俺の相手じゃ無いがな!』

男が笑い始める

『デストラ!お前もいたのか!』

副団長が驚くと

『さっさと始めろ!』

デストラが要求する

『はじめ!』

副団長が言うと、デストラが突撃してくる。キリシアが微笑みながら待ち構える

『小娘出来るな!面白い』

デストラは闘気をまとうとキリシアは微笑みながら闘気をまとう、デストラは気合いを入れて剣を振るが、キリシアはかわして腹を槍で払うと、デストラは吹き飛ばされて仲間の兵士達にぶつかり、倒れる

『弱い・・・面倒だから全員倒す!』

キリシアは全力で兵士達との間合いを詰めて、一人ずつ確実に両腕を砕いて倒していく。全員倒れているとデストラを槍で投げ飛ばして

『リリシャ、お願い』

『バカな!一人で精鋭を!何者だ!あり得ない!』

男爵が青ざめて言うと、リリシャはデストラに回復魔法で回復させると

『何故回復させる!』

デストラが言うと

『キリシアが呼んでいますよ』

リリシャが微笑みながら言うと

デストラは闘気をまといキリシアに立ち向かうが、キリシアは両腕両足を砕いてリリシャの前に転がすと、リリシャが回復魔法で回復させる

『強すぎる。勝てるわけ無い・・・』

デストラは悔しがる

『次はマルスね』

キリシアは微笑んでいるとマルスが笑いながら立つ

『え?まだガキだろ!』

デストラが言うが、マルスが闘気をまとい挑発すると、デストラも闘気をまとい、剣を振る。マルスはかわしてから両腕両足を砕き、投げ飛ばす。ミリアが回復魔法で回復させるとデストラは斬りかかるが、マルスは腕をつかみ、そのまま地面に何回も叩きつけてから両腕を折ってリリシャの前に投げると、リリシャが微笑みながら回復魔法で回復させる

『強すぎる・・・・勝てない・・・桁違いすぎる』

デストラは泣き出す

『ルメイル、トドメ刺しておいて』

マルスが微笑みながら言うと、ルメイルが中央に立ちデストラも立ち上がると闘気をまとい、ルメイルと剣で打ち合うが、デストラの攻撃は全てかわして、次第にルメイルが優勢になり、ルメイルはデストラの両腕を砕いて

『まだやりますか?負けを認めますか?』

『は?負けだ認める!1日に3回負けたのは初めてだ!』

デストラは涙を流しながら言う

『バスガルト男爵、負けで良いな!』

副団長が言うと

『認めるしかない・・・なんだこの強さは!あり得ない!』

『ゴブリンロードを倒した張本人だ!当たり前だ!愚か者!』

副団長はそういうと笑い出す

『え?本当に・・・』

男爵は崩れ落ちる

『リリシャ殿が本気になったらこの館ぐらい焼き尽くすのは簡単だ!相手の実力を見てから言え、馬鹿者が!』

副団長は笑顔で言う

『この勝負、リリシャ殿の勝ちだ!バスガルト男爵は即金で金貨30000枚用意する事、良いな!』

副団長は満足そうに宣言する

『すぐには無理だ。有り金集めても足りない』

男爵は泣きながら言うと

『騎士団副団長の名の元、強制徴収も行うから覚悟するように』

『解りました・・・・』

男爵は泣きながら言う

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 『不利だよね。条件に男爵の家臣及び親族は二度と私や私の仲間や家族に近付かない、ちょっかい出さないと約束もしてね』 男爵家の者が子爵家の者にいう言葉とは、思えないね。どちらが上だと思っ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ