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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
4章 リリシャと東の動乱
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子爵家の会食

子爵がリリシャ達の為に、この地方の食事を用意してくれるという事で、今現在、準備をしてくれていると聞いたアニーは厨房に行き、料理のメモを取っている

料理が並び、リリシャの家族が集まり食事をする

『リリシャ、男爵家はどうなる?』

父親が聞くと

『破産するかもね。金貨10000枚即金なんて不可能だから』

リリシャが微笑みながら言うと

『そうだな・・・負けるとは思わなかったのか?』

『あの程度の、闘気も魔力も使えない人に負ける訳無いでしょ』

リリシャが微笑みながら言うと

『侮りも無いのか・・・本気を出したリリシャは本当に強いな』

父親は言うと苦笑いしている

『え?本気?ただの訓練で本気なんて出す訳無いでしょ、私の動きなんて素人並の実力ですから』

リリシャが微笑みながら言うと

『は?素人並・・・あの動きで全く本気を出していないのか?』

『本気だったら、骨も残らず焼き尽くしてあげるけど』

『え?・・・・本当にやりそうで怖いな』

父親は苦笑いしている

『あなた、リリシャに失礼でしょ。人を殺さないようにしてくれていたのは解っていた筈です』

『そうだが・・・・』

母親が睨みつけると、父親は黙り込む

『リリシャ、苦労かけてごめんなさいね。魔法学院卒業してから支援出来なくてごめんなさい』

『お母さん、キリシアが仲間になってくれたから苦労はあまりしてないよ』

リリシャが微笑みながら言う

『冒険者だから、お金に苦労はしてないの?』

母親は心配そうに言うと

『え?全然苦労してないよ。迷宮探索も苦労しなくなってきたから』

『本当に・・・実力が有るからなのですね。師匠と呼ばれていましたが、弟子がいるのですか?』

『ここには、ミリアとアニーとエビリアとクレスタとメトリシアは私とマルスの弟子です』

『5人も弟子がいるのですね』

『6人です。エミールは魔法学院に遊びに行っていますので』

リリシャは微笑みながらマルスを見ている

『魔法学院に・・・優秀な魔法使いを育てたのですね』

母親が言うと

『エミール先輩は魔法学院に行く必要は無かったのですが、魔道書と秘書の写しをする為に行きました』

ミリアが笑いながら説明する

『え?行く必要が無いと言うと?』

『魔法学院で教えて貰う事が無いからです。多分、逆に先生に魔法を教えているかもしれないです』

ミリアが笑いながら言うと、みんな同意している

『魔法学院を卒業した私達よりも、攻撃魔法も回復魔法も付与魔法も使いこなす人です』

エビリアが言い、クレスタが頷いている

『え?そんなに凄いのですか・・・』

母親は苦笑いしている

『フローネ先生が、付与魔法の書き込み技術は既に私を越えたと認めていましたから、王国で3番目に凄い実力者です』

リリシャが微笑みながら言うと

『は?リベリアのフローネ師を越えた・・・・本当に?』

母親は驚き父親を見てから

『もしかして、去年首席が百年に一人の天才と言われていましたが、その子ですか?』

『そうです。首席で入学しましたよ。アイアンクラスの冒険者でも有りますけどね』

リリシャが微笑む

『もしかして、みなさんも近い実力が有るのですか?』

『ミリアはエミールを越えたかもしれないですね、メトリシアはまだまだだけど、宮廷魔術師クラスかな?』

マルスが言うと

『え?宮廷魔術師クラス・・・・その若さで』

『まだまだ、私なんてそんな実力は有りません』

メトリシアが真剣に言うと

『自信は持って良いよ。それだけ努力したのだから』

マルスが言うとリリシャも頷いている

『ありがとうございます』

メトリシアは嬉しそうにしている

『リリシャ・・・これから男爵家から命を狙われるかもしれないので気を付けてください』

母親は真剣な目で言うと

『命狙ってきたら、男爵家を殲滅してあげる』

キリシアが笑顔で言うと

『本当にやりそうで怖いですね』

メトリシアも笑いながら言うと

『え?怖くないのですか?』

母親は驚くと

『まず、リリシャ殿を狙ったら国王陛下が怒り、冒険者ギルドを敵に回して、リベリア領主に喧嘩を売ったようになりますから、絶対に喧嘩を売ったらいけない相手です』

ロイドが苦笑いして言うと

『は?国王陛下が怒る・・・どうしてでしょう?』

『英雄紋は国王陛下が与えた物です。そして、王国が後ろ楯という証拠ですので、その相手の命を狙えば国王陛下に剣を向けた事になります』

メトリシアが微笑みながら言うと

『あ!・・・それなら安心ですね』

母親は笑顔になる

『侯爵家も逆鱗に触れたから、1日で館が落とされたのですから』

メトリシアが笑いながら言うと

『え?1日で落とした?死者も沢山出したのですね』

母親が驚く

『死者は出ていないですよ。リリシャ師匠が一撃で町の壁を吹き飛ばして兵士は館に逃げて、館の門もリリシャ師匠に一撃で吹き飛ばされて、キリシアさんとマルス師匠に全員ボコボコにのされて終わりですから』

メトリシアが伝えると

『え?もしかしてリリシャとマルス様とキリシア様だけで落としたようなものなのですか?』

母親は驚きながら聞く

『3人で落としたと言っても良いと思います。ゴブリンウォーリアを雑魚と叫ぶ師匠達ですから』

ミリアが笑いながら言うと、みんな笑いながら同意している

『そうなのですね・・・リリシャの命を狙ったら終わりなのですね』

母親は安心したようにいう

『忠告だけはしておこう。侯爵家の兵士を3人で壊滅させる実力者に喧嘩は売るなと』

子爵が笑い出すとみんなも笑う


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