侯爵家動乱撃退
翌日、村に到着して見ると村が火に包まれ燃やされている。そして、住民は兵士達に殺されていた
『許せない・・・』
リリシャが言うと
『殺さない様にするのは難しいかも』
キリシアが言うと
『限度を越えています。殲滅しても文句は言わせません。お祖父様には私が命令をしたと伝えます!!師匠!!』
メトリシアが怒りながら言うと
『どこか良い場所有るかな?』
『平地になっているからそこで夜営するはずです。森に囲まれているからやり易いけど』
リリシャが言うと
『叩きのめすよ。森を焼いて逃げ道を塞いでね』
キリシアが言うと出発する。そして夜営している兵士達を見つける
『リリシャ、いたね』
マルスはサーチを使いながら言うと
『準備するね』
リリシャが微笑みながら兵士達を見て言う
『あ!見回りが来るね、捕まえて確認しよ』
マルスが微笑みながら言うと、キリシアとマルスは兵士達の方に行く
『動くな!』
兵士が言うが、キリシアは一気に間合いを詰めて槍で払い、2人まとめて木に弾き飛ばすと、2人とも気絶してしまうが、キリシアは両腕両足を砕く
『たた助けてくれ』
兵士が言うと
『村を何で焼いたの?』
『戦争だからだ!!悪いのは子爵だ!』
『は?ちゃんと説明しな!』
『子爵が使者を殺して戦争を吹っ掛けたのが悪い!!』
兵士が言うと
『誰がそんなことを?』
『王国騎士団団員様と宮廷魔術師様だ!』
『決定だね。全員死罪と反逆罪、侯爵家は取り潰しだね。逃亡した偽騎士団と偽宮廷魔術師に騙されても、やったらいけない事をやっちゃったからね』
キリシアが微笑みながら言うと、マルスは微笑みながら回復魔法で回復させるとパンシーを使い、キリシアがもう一度両腕両足を砕き、回復魔法で回復後、また砕く、兵士達はそのままロイドが木に縛りつける
『みんな、計画通り周りを焼き払って』
キリシアが言うと
『・・・・ファイヤーストーム!!!!!』
夜営している周りを焼き払い始めると、キリシアとマルスとルメイルが次々と兵士達を薙ぎ倒して回り始める
『は、速い!本気の師匠達はもう人では無いですね』
メトリシアがマルスとキリシアの動きを見て言うが
『まだ全力じゃないよね』
リリシャは微笑みながら教える
『え?そうなのですか?』
メトリシアは驚き聞き返すと
『2人とも確実に両腕を砕いて倒しているでしょ』
『あ!本当に・・・』
メトリシアは驚きながら見ていると、騎士がキリシアから逃げるように森へ向かおうとするが、リリシャはファイヤーストームで行く先を燃やす
『ひぃーーなんだと!!』
騎士は青ざめて後ろを見ると、キリシアが迫っている
『何でもするから助けてくれ!!』
しかしキリシアは問答無用で両腕を砕き、そして槍で投げ上げてから両足を砕く、他の騎士達も全員両腕両足を砕いてから次の獲物を探す。マルスは魔法を使おうとした者を片っ端から両腕を折ってから投げ飛ばしている
『全員潰したかな?』
キリシアが言うと
『あそこら辺に集めてから、1人ずつもう一回やる?』
マルスが微笑みながら言うと
『やる!!何回でもやるよ』
キリシアが笑顔で言い、兵士達を投げ飛ばし始めると、マルスは集まった所で回復魔法を使い、回復させてからキリシアが両腕両足を砕き始める
『お仕置きが始まりましたね』
ミリアが微笑みながら言うとアニーが微笑んでいる
『ロイド、ゆっくり副団長を連れてきてください』
メトリシアが微笑みながら命じると
『え?ゆっくり?速くじゃないのですか?』
『師匠達の気が収まる様にです』
『あ!畏まりました』
ロイドは馬に乗り副団長を呼びに行く
ロイドは領主の館に到着して
『副団長、キリシア殿とリリシャ殿とマルス殿がお呼びです』
ロイドが言うと
『え?呼び出し?何の用だ!!』
副団長が言うと
『村を焼いた逃亡騎士と魔法使いと騙されていた侯爵家兵士の愚か者にお仕置きをしているので、引き取りに来てください』
ロイドが苦笑いしながら伝える
『は?お仕置き・・・まさか数百人を仕置きしているのか?』
『相当怒っていますので、怒りで侯爵家を滅ぼすかもしれないですね』
ロイドが言うと
『は?まさか・・・すぐに行った方が良いな』
副団長は騎士達を集めてすぐに出発するが
『何故ゆっくりしているのだ!』
副団長が怒りながら言うと
『メトリシア様の命令です。早く行くとキリシア様の気が済む前に到着します』
ロイドが苦笑いしながら言うと
『それは・・・怒りが収まる前に到着すると・・・もしかして八つ当たりされるか・・・ゆっくり行くぞ』
副団長が納得して命令を出す
『これが英雄様を怒らせた末路ですか・・・・』
副団長は青ざめている。平地の真ん中に兵士達が固まり、怯えている。そして、数人ずつキリシアに叩きのめされて兵士達の方に投げ込まれると、別の兵士達が回復魔法で回復されて、キリシアに叩きのめされている
『副団長を連れてきました』
ロイドが言うと
『もう少しゆっくりでも良かったのに、まだまだ続けるから』
キリシアが笑顔で言うと、みんな笑っている
『リリシャ殿は何を?』
副団長が見て呟くと、リリシャは魔法を使って、数人の魔法使いをお仕置きしている
『見ての通りです。リリシャ殿が相手しているのは、どうやら宮廷魔術師や魔法師団の者ですね』
メトリシアが微笑みながら言うと
『アハハハ・・・人格崩壊してしまいますか?』
『もうしています・・・騎士は村人を剣で殺め、宮廷魔術師は魔法で村を焼いたので・・・』
メトリシアが言うと
『申し訳ありません・・・・』
副団長は頭を下げると
『こいつが指揮官だよ』
マルスが騎士を投げ飛ばしてくる
『え?お前は!!何故お前が!!』
副団長は問い詰める
『副団長、ちょっと待ってください』
メトリシアが言うと
『・・・・・ヒール』
回復魔法で回復させる
『たたた助けてくれ!!副団長!!化物だ!!』
小隊長が言うと
『村を焼いたのは本当だな!!貴様!!』
『え?・・・』
男は口を閉ざすと
『キリシア様が呼んでいますよ。後、93回残っていますから』
メトリシアが微笑みながら言うと
『ヒィーーーーーー!助けてくれいやだ!!頼む!!』
『副団長に全て話せば止めてくれるかもね』
『焼き払いました!!子爵を倒して我が物とする為に攻め込みました』
泣きながら言うと
『貴様!!!王家に剣を向けてただで済むと思うなよ!!覚悟しろ!!!』
副団長は剣に手を掛けるが、ロイドが止める
『罪人は殺すより、痛め付けたほうが良いです』
ロイドが言うと木剣を渡してくる
『わかった!!』
副団長は、小隊長をボコボコにするとメトリシアが回復魔法で回復させる。副団長はボコボコに叩きのめす。しばらく続ける
『少しは怒りが収まりましたか?』
『収まらん!が、疲れた』
副団長は言うとキリシアを見て苦笑いする
『いつまでやるつもりだ?』
『そろそろやめると思いますが、どうやって移送しますか?』
ロイドが苦笑いしながら聞くと
『応援が必要だな・・・・』
副団長が思案していると
『副団長・・・これをなんて報告しますか?冒険者が一軍を殲滅して、全員捕らえたなんて報告出来ませんが・・・・』
騎士が質問する
『見た通り、報告すれば良い!!英雄様達の逆鱗に触れたらこうなると知れば良い!!』
副団長が叫び、騎士達は青ざめて頷く
『ところで、この数をどこの牢屋に入れるのかな?牢獄有るかな?』
マルスが微笑みながら疑問を挙げると
『は?無いな・・・・どうしよう』
副団長は唖然としながら言う
『王国騎士団が何とかするから、後は任したよ!副団長!!』
キリシアが笑いながら言うと、みんな笑い出す
『え!王国騎士団が何とか・・・・この数は無理だ!手伝ってください』
副団長は青ざめながら言う
『こいつ、騎士団員だったよね。あっちに転がっているのは宮廷魔術師様だよね』
キリシアが笑いながら言うと
『そうですが・・・何とか王都に移送します』
副団長は青ざめながら言うと、騎士達は苦笑いしている
『お前達のお迎えがやってきたぞ!逃げたらこの地獄が続くからね!逃げてくれた方が楽しいから逃げてね』
マルスが言うと、兵士達は震えながら騎士達の方に歩き出す。行列になって領主の館に向かうが、領主は町の周りに柵を作り、そこを見張りながら応援を待つことにする