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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
4章 リリシャと東の動乱
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侯爵家動乱前夜

子爵はすぐに侯爵家方向の村に兵士を送り、状況の確認を始める。そして、反逆者としてリリシャの叔父を処断すると公表すると同時に、王国騎士団団員と名乗る一団に注意するように布令を出して牽制する事にする。副団長は王都に緊急の使者を送り、団長の判断と援軍を要請した

『今回の褒美を出さないといけないが、何かほしい物は有りますか?』

子爵が言うと

『特に無いです』

リリシャが微笑みながら言うと

『金には困ってないか?』

子爵と父親が言うと

『困っていません』

リリシャが答えると

『本当に本当なのか?』

父親は心配そうに言うと

『必要無いです』

リリシャが答える

『リリシャ、どうせなら魔道書でも貰えば、今無いのが有ればだけどね』

マルスが言うと

『あ!そうだね。魔道書中々手に入れられないからね』

リリシャは嬉しそうに言うと

『魔道書?魔法や付与魔法の修行用のか?』

子爵が言うと

『いえ!秘書のクラスがほしいです』

リリシャが微笑みながら言うと

『へ?しかし魔法学院卒業してもどこにも入れないレベルで見るものではないが・・・』

子爵が言うと

『え?もしかして知らないのですか?今のリリシャ師匠の実力を?』

エビリアが言うと

『は?師匠?まさか・・・リリシャの弟子なのか?』

子爵が驚きエビリアを見ると

『リリシャ師匠は既に王国で最高クラスの魔法使いです』

メトリシアが微笑みながら言うと

『え?本当でしょうか?』

子爵は驚き

『宮廷魔術師など足元に及ばない程の実力者です。ギルドカードに証有りましたよね』

メトリシアが微笑みながら言う

『え?宮廷魔術師よりも・・・大魔道師』

子爵は苦笑いしている

『魔道書見せてくださいね』

リリシャが言うと

『好きに見て、選んで持って行って良い・・・秘書は与える訳にはいかないが、好きに見て良いし、写しを作ることを認めよう』

子爵は微笑みながら言うとリリシャはみんなと書庫を探すことにする


子爵は副団長にリリシャの実力を聞くと

『リリシャ殿はゴブリン数百匹を一撃で葬った程の実力者だ』

副団長が答えると

『え?数百匹を一撃で・・・』

子爵は驚き、苦笑いしている

『その通りだ!あまりの凄さに目を疑ったが事実だ!』

副団長が言う

『しかし、魔法学院を卒業しても、どこにも入れなかったのですよ』

『今だったら、間違いなく宮廷魔術師長の席が用意されるだろう・・・魔道具作りも王国2番だ。1番はマルス殿だから1番と2番が手を組んでいる上、リベリアのフローネ様も一緒にいるから、誰も文句をつけようが無い!』

『え?そんなに凄いのですか?』

『魔法研究院も実際、真似できないと認めた程の実力だから間違いない!』

副団長が断言すると

『そんな実力を・・・追放して大失敗・・・残念です』

子爵は呟くと

『それを言ったら国王陛下から爵位や褒美すら貰わないし、名を出さない事が褒美替わりになるほどだ!』

副団長が苦笑いしている

『褒美を受け取ってくれるだけ良いのか・・・』

子爵が呟くと

『なんだと!!褒美を受け取った?何を受け取ったのだ!教えろ』

副団長が詰め寄ると

『秘書や魔道書を今、選んでいます』

『は?秘書に魔道書だと!陛下に報告しなくては』

副団長が大声で言うと子爵は苦笑いしている


兵士が報告に飛び込んでくる

『大変です。侯爵家方面より数百人規模の兵士が向かって来ています。使者に確認に行かせましたが、戻ってきません』

兵士が報告すると子爵は驚き副団長を見る

『先手を打たれたか・・・』

『取り敢えず、使者を立てて様子を見るしかないな・・・』

子爵はすぐに使者を送り出すが、浮かない顔をしている

翌日、驚く報告が入ってくる

『村が焼き払われただと!!本当なのか!』

子爵が言うと

『本当です・・・逃げた住民は近隣の村に避難していますが・・・』

兵士は涙を流して伝える

『すぐに兵士を召集だ!急げ!』

子爵はそう命じると副団長を見る

『手伝おう・・・民を守るのが騎士だ』

副団長は言うと騎士達に準備するように命令する


リリシャ達は話を聞いて話し合いをしている

『本当に村を焼いたのかな?』

『わからない・・・けど本当だったらどうする?』

『お仕置き!!』

キリシアが言うとみんな同意する

『魔物なら魔法で容赦なく出来るけど、人だから1人ずつ倒すしかないね』

マルスが言うと

『周りを火の柱で封鎖する?』

リリシャが微笑みながら提案する

『そうだね。それがいいかな?』

『良いよ!!リリシャ、焼き殺さない様に気を付けてね』

キリシアが笑いながら賛成する

『村を見てからやるという事で良いかな?』

マルスが言うとみんな頷いている

『村まで迂回すると2日だから難しいね』

『この速度だと、この村に明日、到着します』

リリシャが言うとみんなで向かうことにする

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― 新着の感想 ―
[一言] 『本当に村を焼いたのかな?』『わからない・・・けど本当だったらどうする?』『お仕置き!!』 村人が、虐殺されているのにお遊び気分ですね。
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