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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
3章 北部の危機と付与魔法師
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両親と町案内

翌日、マルスは両親に町案内することにすると、レティナは笑顔でキスカの手を引っ張って歩いている

『レティナ、楽しそうだね』

『そうだな・・・マルス、レティナは元気で良かったが・・・村の生活に戻れるか心配だ・・・』

オリバンは真剣な眼差しで言うと

『え?なんでですか?』

『凄い屋敷に住んで何不自由無く過ごしているし、食事も村ではあり得ない程良い食事だし・・・』

オリバンは心配そうに言う

『あ!そうだね・・・父さん』

マルスは苦笑いしている

『マルスの元で住んでいれば、沢山の人に助けられながら成長も出来るが、村では村人として一生涯過ごす事になる・・・』

『父さん・・・確かにそうだよね。リリシャとキリシアに出会わなければ、まだ村にいたと思う』

マルスとオリバンが話ながら歩いていると

『お兄ちゃん助けて!』

レティナが叫ぶとマルスはすぐに走り出すと男達にレティナとキスカが取り囲まれている

『キスカ!レティナ!』

オリバンは驚き駆け寄る

『さっさと金出せ!そうでないと痛い目みるぞ!!』

男が怒鳴ると、オリバンは財布を出して渡そうとする

『喧嘩売るなら別で売ってくれない?警備隊に連れていくの面倒だから』

マルスが言うと

『なんだ!小僧!死にたいのか!!!』

男は笑みを浮かべてナイフを手に持ってマルスに近付くと

『小僧!もう一回言ってみろ!』

男は笑い、ナイフを見せながら言う

『凶器見せれば怯むと思ったの?弱いもの虐めしたくないんだけど』

『小僧!!死ね!!』

男は逆上してナイフをマルスに突き出すが、マルスは避けてナイフを持っていた腕を殴り砕くと股間を蹴りあげる

『な!なんだ!!こここ小僧!ままままさか・・・逃げろ!!』

男の仲間達は逃げ出すがルメイルが回り込み、微笑みながら

『喧嘩売っておいて逃げるのは良くないな』

ルメイルが言うと男達は持っていた凶器をルメイルに突き立てようとするが、ルメイルは避けながら1人づつ腕を砕き、殴り飛ばすと全員転がる

『ルメイル、警備隊呼んで』

マルスが言うとルメイルは笛を吹き警備隊を呼ぶ

『お母さん、お父さん、レティナ、大丈夫?』

『え?・・・大丈夫だが怪我させて大丈夫なのか?』

オリバンは不安そうに言うと

『襲われたから返り討ちにしただけだから』

マルスが言うと警備隊がやってくる

『え?ルメイル、何が有った?』

警備隊隊員が言うと

『凶器を出して金を出せと脅して来て、マルス師匠にナイフで刺しに来たから返り討ちにしました』

ルメイルが言うと

『は?又マルス殿を襲ったバカか?』

隊員がマルスを見て苦笑いしている

『レティナと両親を襲ったからね・・・帰ったらリリシャとキリシアに言っておくね』

マルスが言うと

『地獄より怖いお仕置きですね・・・牢屋で預かっておきます』

隊員が苦笑いしながら言うと男達を連行し始め、警備隊詰所に一緒に向かう

『又襲われたのか・・・バカな奴がいるんだな・・・ルメイル、護衛か?』

ガシリオが笑いながら聞くと

『レティナさんとマルス殿の御両親を襲ったバカですので、師匠が怒っています』

ルメイルが笑いながら言うと

『は!!愚か過ぎる・・・・』

ガシリオが苦笑いして男達を見ている

『ガシリオ、帰ったらリリシャとキリシアに相談するからね』

マルスが微笑みながら言うと

『やっぱり怒っているな・・・ん?もしかしたらマルスの弟子がキレるか?女は怒らせると怖いからな・・・・レティナさんはみんなに可愛がられているし・・・・』

ガシリオが言うと隊員達が苦笑いしている

『死なないように回復魔法かけておくね』

マルスが微笑みながら言うと

『・・・・ヒール』

男達を1人ずつ回復させてから商会に向かい、中に入る

『マルス殿何か有りましたか?』

ミドルが笑顔で聞くと

『襲われて、詰所に来たから寄っただけだよ』

マルスが微笑みながら答える

『マルス師匠、また襲われたのですか?』

エビリアとクレスタが尋ね

『レティナとお父さんとお母さんが襲われたから返り討ちにしておいたよ』

マルスが笑顔で教える

『え?レティナを襲った!!許さない!師匠手伝います!お仕置きしてきましょう!』

エビリアが言い、クレスタが頷いている

『ここはどんなお店なのですか?』

キスカが聞き

『魔道具の貸出専門の商会だよ、ミドルが商会を見てくれているよ』

マルスが答える

『こちらはもしかして、マルス殿の御両親ですか?』

ミドルが質問すると

『マルスの母のキスカです。こちらは夫のオリバンです。よろしくお願いします』

キスカが頭を下げながら言い、オリバンも挨拶をする

『ミドルです。マルス殿の商会の代表をしています。よろしくお願いします』

ミドルが頭を下げながら言うと

『え?マルスの商会?』

キスカが呟くと

『こちらの貸出商品は全てマルス殿が作られたものですので、マルス殿の商会です』

ミドルが言うと

『え?こんな凄い商会が・・・』

キスカは驚き言葉を詰まらせる

『・・・・』

オリバンは呆然と立ち尽くしている

『大丈夫?』

マルスが声をかけると

『マルス、冒険者なのですか?商人なの?』

キスカがマルスに聞き返し

『冒険者だけど、魔法使いだから、魔道具も作っているよ』

マルスが微笑みながら答える

『マルス・・・本当に凄いのね』

キスカが言うと少し休憩してから帰ることにする。商会での仕事を見ながら過ごして夕方になり、警備隊隊員がやって来て、一緒に帰ることにする

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[一言] 『小僧!もう一回言ってみろ!』男は笑い、ナイフを見せながら言う『凶器見せれば怯むと思ったの?弱いもの虐めしたくないんだけど』『小僧!!死ね!!』 街の中で堂々と犯罪犯す人達、いくらなんでも…
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