9話 新装備準備
『おはよう』
キリシアとリリシャはすでに朝食を食べていた
『おはようマルス』
キリシアとリリシャは微笑みながら挨拶して自分はリリシャの横に座ると
『直ぐに用意するから待っていてください』
厨房からライラの声が聞こえてくる。
『今日は最初に武器屋で良いかな?』
『良いですよ』
『防具屋とリリシャが本屋行きたいって言っているからそこも寄るからね』
キリシアはそう言ってリリシャも頷く
『お待たせ』
ライラがパンとスープと目玉焼きとサラダを持ってくる
『三ヶ月先払いありがとうございます』
ライラは笑顔で言うと厨房に戻っていく
『結構な収入があったからね』
キリシアを見ると笑顔で
『1日で数ヵ月分の収入だからね』
『リリシャさんは武器に付加とか出来ないのかな?』
『ん!苦手で学院では成功できなかった・・・』
リリシャは暗い顔になる
『手順はどんな感じなんだろう?』
『魔石に魔法付加の魔法で付加内容を書き込み、武器全体に、その魔石の粉を振りかけて付与魔法で全体に付与をするの・・・失敗したら魔石と武器は砕ける』
リリシャはそう説明しながら暗い顔している
『もう少し努力していれば、付与付きの武器を用意出来たのにと・・・』
『ん?だけどリリシャさんかなり能力上がっているから、それに魔力制御もかなり上がっているよね?』
『そうですけど・・・失敗したら』
『必要な魔石ってどのぐらいの大きさなのかな?』
『中魔石で十分だとは思います』
『だからヘザーネさんが様子変だったのか?』
キリシアは笑いながら
『ヘザーネ固まっちゃったからね』
『あのぐらいであればリリシャさんがいれば直ぐに手に入るよね。だから練習一緒にやろうよ』
『え?付与の練習?失敗したら魔石・・・手に入れれば良いだけか・・』
『リリシャ頑張ってね』
キリシアは目を輝かせながらリリシャを見つめている、リリシャは、退路が無いので苦笑いしながらキリシアに頷く
『鍛冶職人を探さないといけないのかな?』
『魔石を加工して組み込んでもらわないといけないからね』
リリシャの回答にキリシアは当てがないのか首を傾ける
『ライラさん!この町で腕の良い鍛冶職人に知り合いいませんか?』
ライラさんに聞くと
『腕は良いのですが、頑固者で良ければ1人いますよ、紹介しましょうか?』
『本当ですか!!御願いします!!!』
キリシアは笑顔になる
武器屋で鋼の剣と鋼の槍とを買い、防具屋でキリシアは鋼のチェーンメイルを、リリシャはくさび帷子、自分は硬革の鎧を買う、本屋で魔道書を何冊か買って一度宿屋に帰ると主人から親方には伝えたから訪ねてみてくれ。但し頑固者だから話を聞いてくれるかわからないとのことだった。
鍛冶屋に入るとおかみさんが出てきた
『何かご用ですか?』
『ザイトンさんとライラさんの紹介で来たのですが』
『あんたザイトンからの紹介の人達がきたよ』
おかみさんが奥に言うと返事が聞こえて奥から親方が現れる
『なんだ小娘と小僧が客だと!!』
親方はいきなり不機嫌になる
『付加するための武器を作ってほしいのですが』
キリシアが言うと
『魔剣を作れだと!小娘バカにしているのか?魔石の無駄だからやめとけ!!』
キリシアは黙る
『何故ですか?』
『魔石を手に入れるのが難しいからだ!!!』
『魔石を準備してきたら、作ってもらえますか?』
『中魔石以上の魔石を持って来たら考えてやる!!!』
親方はそう言って奥に戻ろうとする
『明日の夜持ってきます』
『持ってこれるならばなーハッハッハ』
笑いながら奥に戻っていった
『取り敢えず約束できたかな?』
リリシャを見ると苦笑している