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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
3章 北部の危機と付与魔法師
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両親の来訪

北から来る馬車がリベリア目指して走っていると、リベリアの門が見えてきて

『ここがリベリアなのか、大きな町だ・・・』

オリバンは不安そうな顔つきになる

『あなた、どうしたの?』

『え?・・・こんな大きな町で見つけられるのか、と心配になってきた』

『あの子達は大丈夫ですよ。冒険者なのですから、家も有ると言うし』

『まだ子供だ・・・本当に大丈夫なのか?』

門番がやってくる

『何の用で来た?』

門番は馬車の中を見ながら言う

『北からの難民の家族です。迎えに来ました』

馬車の代表が言うと

『難民はあそこにいる』

門番が言うと、門の外にあるテントを指して言う

『え?ありがとうございます』

馬車は難民のテントに向かうとオリバンとキスカ以外の人は家族との再会を喜んでいる

『レティナはいない!どうしてだ!』

オリバンが言うと

『家にいると言っていたからいないのでしょ』

キスカはそう言う

『そそそそうだった』

オリバンは門に向かう事にすると

『どうした!中に何の様だ!』

門番がオリバンとキスカを止める

『息子と娘は中にいるので会いに行きたい』

オリバンが言うと

『北からの難民は入っていない!ここにいないので有れば中にはいない!』

門番が追い返すとオリバンは困惑すると

『息子は冒険者としてギルドに所属しています。家に娘もいると言っていました』

キスカが言うと

『はぁ?名前は?』

門番が聞くと

『マルスです』

『は?マルスだと!一緒に冒険者している冒険者の名前は?』

門番は驚きながら言うと

『リリシャさんとキリシアさんとルメイルさんとエミールさんでした』

キスカが言うと

『ちょっと待っていろ、隊長に聞いてくる』

門番はそう言って中に入っていく

『大丈夫なのか・・・・』

オリバンは不安そうにしていると門番が戻ってくる

『通って良し』

門番はそう言って笑顔で通してくれる

『ありがとうございます』

キスカが笑顔で言うと中に入っていく

『どこにいるか聞いておいた方が良かったな・・・・』

町の中を見てオリバンが呟くと

『こんなに大きな町と思いませんでしたね』

キスカも不安になり冒険者ギルドの場所を聞いて目指すと、冒険者ギルドに到着し、中に入ろうとすると、冒険者に睨まれてオリバンはビクビクしているが、中に入り、職員を見付けて聞くことにする

『すいません、トーラスト村から来ている息子と娘を探して来たのですが』

オリバンが聞くと

『え?何でしょうか?トーラスト村から?』

職員が聞き返す

『トーラスト村から冒険者として来ている息子と娘を探しに来ました』

オリバンが言うと

『申し訳ありませんが、全ての冒険者を管理はしていませんので解りません』

職員が困惑しながら言うとオリバンは挙動不審になる

『息子はこちらで登録されている冒険者で、この間、北の討伐に来ていました。名前はマルスです』

キスカが言うと

『え?マルス君ですか?』

職員が驚いているとカウンターに向かい、女性を連れてくる

『ギルド職員のヘザーネと申しますが、マルス君の御両親ですか?』

ヘザーネが言うと

『はい!そうですが』

キスカが答えると

『確認ですが、妹さんの名前と一緒にいる冒険者は?』

『娘はレティナでリリシャさんとキリシアさんとエミールさんとルメイルさんです』

キスカが答えると

『エミールさん?』

『前にゴブリン討伐で村に来られた時に会いましたが、この前はいませんでした』

キスカが答えると

『あ!そうでした。今日はマルス君は迷宮に潜っていないので家にいると思いますが、家は解りますか?』

ヘザーネが言うと

『実は知らないのでこちらに教えて貰いに来ました』

キスカが答えると

『解りました。少々お待ちください』

ヘザーネは奥に行くと

『こちらへどうぞ』

ヘザーネの案内で部屋に入り座ると1人の男が入ってくる

『初めまして、ギルドマスターのバイルと申します』

バイルが挨拶をすると

『え?・・・』

オリバンは固まり言葉を詰まらせる

『あ!すいません、トーラスト村から来たキスカと申します。こちらは夫のオリバンです』

キスカが言うと

『マルス殿の御両親様ですね。家は私の家の前ですので、後で送りますがよろしいですか?』

バイルが微笑みながら言うと

『え?本当でしょうか?』

キスカが驚きながら言うと

『歩き回られて何か有ったら、周りから何と言われるか怖いので必ず送り届けます』

バイルが微笑みながら言うとヘザーネも笑う

『ありがとうございます。息子は有名なのでしょうか?』

キスカが言うと

『え?知らないで来られたのですか?』

バイルが驚きながら言うと

『冒険者になってリベリアに家が有るとは聞いていましたが、冒険者として本当にやっていけているのかは知りません・・・』

キスカが心配そうに言うと

『え?本当に知らないのですか?凄く有名ですが・・・』

バイルが驚きながらヘザーネを見てから言うと

『門番さんが名前を聞いて、すぐに上司に聞いて通してくれたから有名なのかと思いましたが、有名になっていたのですね』

キスカは安心した顔で言うと

『確かに門番ならマルス殿と顔見知りですね。マルス殿はリベリア最強の冒険者パーティーであり、魔法使いとしても有名です』

バイルが微笑みながら言うと

『え?本当ですか?魔法使いとしても有名になったのですね。数年前に魔法使いになると言って冒険者になったので嬉しいです』

キスカは笑顔で言うとオリバンを見る

『すぐに馬車を用意しますので、お待ちください』

バイルはそう言って出ていく

『本当に有名なのか・・・聞いても誰も教えてくれなかったが・・・』

オリバンが呟くと

『トーラスト村から来た冒険者の息子では解らないと思います』

ヘザーネが笑顔で言うと

『あ!あなた!名前を言わないから誰も解る訳ない』

キスカがオリバンを見ながら言うと

『あ!そうだな・・・・マルスとレティナを探しに来たと言わないと解らないか・・・』

オリバンは苦笑いしている

『冒険者ギルド以外でも、警備隊で聞いてもすぐに解ったと思いますよ』

ヘザーネが言うと

『え?警備隊でもマルスは有名なのですか?』

キスカが驚いて不安そうになると

『警備隊隊員なら全員知っています。時々訓練を一緒にしています』

ヘザーネが微笑みながら言う

『あ!そうなのですね。今度お礼を言わないといけないですね』

キスカが微笑みながら言う。馬車が準備出来て、馬車に乗って家に向かい、大きな屋敷の前に停まる

『マルス殿は在宅ですか?』

バイルが門の所の人に言うと門が開き男の子が顔を出して確認してから入れてくれる

『バイル様、どうぞ』

男の子が入れてくれると男の子は門を閉めてから家に走っていく

『この屋敷は・・・・』

オリバンとキスカは驚き、立ち尽くしている

『驚きますよね。冒険者がこんな屋敷に住んでいたら』

バイルが苦笑いしながら言って玄関に向かうと

『バイル、何の用?』

キリシアがバイルに言った後にオリバンとキスカを見て

『マルスのお母さんとお父さん?』

キリシアが驚き中に入れてくれると

『お母さん!』

レティナがキスカに抱き付きながら泣き出す

『レティナ!元気だった?』

キスカがレティナを抱き締めて言うとオリバンも抱き締める

『イリア、マルスを呼んできて』

キリシアがイリアに頼み、工房に呼びに行くとマルスがやってくる

『マルス!』

『お父さん、お母さん、様子見に来たの?』

マルスが聞くと

『村の再建が大体出来たから迎えに来た』

オリバンが言うと

『村の再建出来たんだね。安心したよ』

マルスが言って、リビングに移動して話をしていると、リリシャとフローネもやってくる

『初めまして、マルスの父親のオリバンです。息子がお世話になっております』

フローネに挨拶をすると

『こちらこそ、よろしくお願いします』

フローネが微笑みながら言う

『こんな凄い屋敷に住ませてくれてありがとうございます』

オリバンが言うと

『え?勘違いされていますが、この家はキリシアさんとリリシャさんとマルス君の家ですよ』

フローネが笑いながら言う

『え?・・・・ご冗談を・・・』

オリバンは驚いている

『冒険者がこんな屋敷を借りられるなんて無いですよね?』

キスカが言うと

『普通はあり得ないですね。しかし3人はこの数百年で最高の冒険者で有ると同時に、マルスは歴代最高クラスの魔法使いですのでこの家を買いましたよ』

フローネが微笑みながら言うとバイルが頷いている

『え?本当なのでしょうか?』

キスカが驚きながら聞き

『本当です・・・マルスから聞いていないのですか?』

フローネが尋ね返すと

『家が有るからレティナの心配は無いとは聞いていましたが・・・知りませんでした』

キスカが答え、オリバンも頷いている

『マルスらしいですね』

フローネは微笑んでいる

『だから家が有るから心配は無いと言ったのに・・・』

マルスが言うとみんな笑いだす

『家が有るからだけじゃ、どんな家か言わないから解らないと思うよ』

リリシャが微笑みながら言うと

『え?屋敷と言った方が良いのかな?それとも工房かな?』

マルスが言うと

『どんな事を言っても解らないよね』

キリシアが笑いながら言うと

『そうだけど・・・普通解らないか』

マルスが苦笑いするとオリバンも苦笑いしている

『解っていたら心配しなくて済んだと思います』

キスカが言うと

『冒険者に聞かなかったのかな?』

マルスが言うと

『冒険者に聞いたらみんな、行けばすぐに解ると言っていました』

キスカが答えると

『そうなんだね。みんな余り教えて何か有ったらいけないから教えなかったのですね』

バイルが言うと

『1人笑いながら、行けば驚くから楽しみにして行くと良いと笑って教えてくれた人がいました』

キスカが言うと

『もしかして、それってゼタルかな?』

マルスが言うと

『そういえば、ゼタルさんと言っていました』

キスカが微笑みながら言うと

『ゼタル!面白がっていたね』

キリシアが言うとみんな笑っている

『帰ってきても食事会に呼ばないようにしよ』

マルスが笑いながら言うと

『それが一番良いね』

キリシアも笑いながら言うと

『それが一番だね』

リリシャも笑いだす

『又魔石拾い係にすれば良いよ』

キリシアが笑って言う

『ゼタルも余計な事をしましたね』

バイルが笑いながら言う

『ゼタルは正確に伝えないといけない立場だよね?バイル』

マルスが言うと

『え?確かに・・・・そうですね』

バイルが苦笑いしている

『問題行動、ギルドはどうするのかな?』

キリシアが微笑みながら言うと

『アハハハ・・・ギルドの掃除でもやらせましょう』

バイルが苦笑いしながら言うと

『それ良いね!バイルよろしくね』

キリシアが笑いながら言う

『えーと、ゼタルさんはギルドの方なのですか?』

キスカが言うと

『リベリア冒険者ギルドの相談役です』

バイルが答えると

『え?そんな偉い方なのですね・・・』

キスカは苦笑いしている


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[一言] 『冒険者になってリベリアに家が有るとは聞いていましたが、冒険者として本当にやっていけているのかは知りません・・・』キスカが心配そうに言うと『え?本当に知らないのですか?凄く有名ですが・・・』…
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