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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
3章 北部の危機と付与魔法師
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騎士団団長と頂上決戦

『騎士団長、まさか冒険者と警備隊隊長に一騎討ちで負けるなんて有って良いのですか?』

メトリシアが団長に言うと

『面目ありません』

団長は落ち込んでいる

『それに精鋭騎士が警備隊隊員に全員負けたなんて、国王陛下に知れたら、どんなに嘆くか解りますよね』

メトリシアはそう言うと団長を見つめている

『帰ったら、騎士達と自分を鍛え直します』

団長はそう言って誓いを立てる

『団長は実際王国で何番目に強いのですか?』

『え?3番・・・』

団長が考えながら言うと

『へぇー2回負けたから3番なんだね』

キリシアが言うと

『え?まさかまだいるのか・・・・』

『マルスは剣だけでも私よりも強いよ。リリシャは魔法を本気で使ったら団長なんて一瞬で倒せると思うよ』

キリシアが言うと

『え?・・・・・本当に・・・』

団長はキリシアを見ている

『下手したらルメイルにも負けそうだけど』

『は?ルメイル?誰だ』

団長が言うと

『ルメイル!団長が一騎討ちを所望しているよ』

『はい?本当ですか?』

『え?若いが強いのか?』

『ガシリオより強いよ!隊長に負けているけどね』

キリシアが言うと

『負ける訳にいかない!!』

団長はそう言って訓練用の剣を持ち中央に向かい、ルメイルも向かうと向き合い

『はじめ!!』

合図と共に2人共闘気を纏い打ち合いを始めると、ルメイルは団長の剣を全てかわしながら、渾身の一撃を腹に打ち込む

『馬鹿な・・・・また負けるなど』

団長は更に落ち込む

『ルメイル、残念。負けていたら、この後ボコボコにのしてあげたのに』

キリシアが笑いながら言うと

『勝って良かったです』

ルメイルは苦笑いしている

『このままだとガシリオにも負けそうだね』

キリシアが言うと外からマルスとガシリオとロイドが戻ってくる

『ガシリオ!!勝負だ!これ以上負ける訳にいかん!!!』

団長は涙を浮かべてガシリオに勝負を挑む

『どうした!泣きそうな顔で!まさかまた負けたのか?』

ガシリオが言うと

『ルメイルに完敗した』

キリシアが伝えると

『仕方ない、トドメを刺させて貰う!』

ガシリオが笑いながら言う

『ガシリオ!!元はお前が帰ってこないから悪いんだ!覚悟しろ!!』

団長はそう言ってガシリオを挑発する

『勝ったら2度と騎士団に帰ってこいと言うなよ』

ガシリオが言うと

『勝てるもんならな!!』

団長が言うとガシリオが向かい合い、合図を待つ

『じゃあはじめ!!』

合図と共に団長は闘気を纏い次々と打ち込むが、ガシリオは何とか捌き続けて一瞬の隙に一撃を与えて団長は倒れ込む

『勝ったぞ!帰ってこいとはもう言うなよ!!』

ガシリオは笑いながら言うと

『え・・・・・・』

団長は落ち込んでいる

『騎士団団長はガシリオよりも弱いんだね』

キリシアが笑いながら言うとメトリシアは苦笑いしている

『団長が負けてしまった・・・・』

騎士たちは呆然と団長を見ている

『次はロイドと勝負ね』

マルスが言うと

『え?ロイドと・・・』

団長はロイドを睨む

『これは勝ったらダメな感じですよね』

ロイドはガシリオを見て言うと

『ここまで来たら勝ってしまえ!団長から文句を言われないようにな!』

ガシリオは笑い出す

『ガシリオ、流石に不味いだろ・・・』

ロイドが言うと

『ロイドふざけるな!!真剣勝負だ!!手を抜いたら即王都に帰還だ!!』

団長が怒りながら言うと

『手加減は出来ないな!頑張れよ』

ガシリオが笑いながら言い、ロイドは苦笑いしながら隊長と一騎討ちを始めると、一瞬の隙にロイドが一撃を与えて隊長を倒す

『・・・・・・団員に負けた・・・』

団長は泣きながら落ち込む

『だんちょ・・・・・』

騎士達も呆然と団長を見ている


『マルス師匠、これが今の王国騎士団の実力ですか?』

メトリシアがマルスに聞くと

『そうだね。だけどここにいるのは騎士団のトップクラスだよね』

マルスが微笑みながら言うと

『もしかして、宮廷魔術師も同じ様な事に?』

『ん?宮廷魔術師よりもミリアとアニーの方が上だよ。更にエビリアとクレスタもそのレベルにいるね』

マルスが言うと

『そんな・・・・こんなので国を守れるのですか?』

『無理だね。危機になったら逃げ出すだろうね』

マルスが言うと

『国王陛下は何も知らないで優遇しているのですね』

『治ったら教えてあげてね』

『解りました、師匠』

メトリシアは涙目になりながら言う


『あ!団長、ついでだからこの間の王国研究員の方も引き取って帰ってくれ』

ガシリオが言うと

『あ!あいつらまだ牢屋に居たんだね』

マルスが言うと

『そうだ!』

『昨日言っていた研究員の奴か』

団長は考えてから連れてくる様に言うと男達が震えながらやってくる

『ひぇーー化物!!助けてくれ』

男達はマルスを見て泣き叫ぶ

『なんだこれは!!』

団長や騎士達は驚き声をあげる

『マルスを人質に取って、マルスにボコボコにされたから、恐怖に怯えているだけだ』

ガシリオが笑いながら言う

『え?何故だ!』

団長が疑問に思いながら男達を見ていると

『ん?お前は!研究所長の付き人!』

団長は驚きながら言うと

『知り合いだったんだね、領主の館からランプを盗んだ人と』

マルスが言う

『全て自白しています。後、これが証拠です』

ロイドが手紙を渡して団長が読むと

『馬鹿だな・・・帰り次第、所長も処分するように陛下に伝える』

団長はそう言って騎士達に指示する

『キリシア、何か不満そうだね』

リリシャが言うと

『え?だって今日はつまらなかったから!』

『じゃあマルスと勝負すれば?』

『あ!その手があった!マルス、勝負ね』

キリシアは笑顔になって言うと

『良いよ!この頃付与魔法ばかりだったから』

マルスが微笑みながら言う

『はぁーーー!頂上決戦がまた見られるのか!』

隊長は嬉しそうに言う。みんな2人を見つめているとマルスとキリシアが訓練用の武器を受け取り、訓練所の中心に向かい、闘気を纏い、打ち合いを始める。2人とも相手の攻撃を全てかわしながら攻撃を仕掛け続けている。そして全く決着がつかない

『マルス、本気を出してよ!』

『じゃあ、そろそろもう一段上げるね』

マルスは微笑みながら言うと、闘気を全開に纏い、高速で移動し始める。剣に伝わった闘気の刃がキリシアに当たり、キリシアが後ろに下がると、マルスは渾身の一撃を放つ。キリシアは何とか受け止めるが、壁まで跳ばされ、マルスの次の攻撃が首に止まる

『あ!負けちゃった』

キリシアは苦笑いしながら言うと

『久しぶりに全力を出したよ』

マルスも笑顔で言う

『受け止めたと思ったのに、後ろに飛ばされるなんて思わなかったよ』

キリシアも笑顔で言うと、みんなの所に戻ってくる

『これが頂上決戦か・・・・これは勝てる訳無いだろ・・・』

団長は苦笑いしている

『前より2人とも強くなったのか?』

ガシリオが苦笑いしている

『ヴァンパイアに、もう槍壊されたく無いからね』

キリシアが言うと

『団長は、まだマルスとやりあって無かったよね。やる?』

キリシアが言うと

『いや、止めておく!勝つ自信は全く無い!』

団長は苦笑いしている

『仕方ないから、こないだの続きやろうか?』

男達を見て言うと

『ぎゃーーー!・・・・・』

男達は気絶する

『あれ!勝手に寝ちゃったね』

マルスが言うと

『団長解ったか?どんな拷問よりもこれを見た方が怖い理由が』

ガシリオが言うと

『誰か経験してみる?マルスの盗賊を捕らえるのを!』

キリシアが微笑みながら言うと

『え?・・・・止めておく。騎士に任せる』

ガシリオが言うと

『誰か経験してみろ』

団長が言うと一人の騎士が前に出る

『馬鹿!!止めておけ!!本当に死ぬよりも怖いぞ!2度と表を歩けなくなるぞ!!!』

ガシリオが必死に止めると

『そんなに凄いのか?』

団長が苦笑いする

『人格が崩壊するぞ!20人殺した罪人が牢屋から出なくなって、早く処刑してくれと懇願し続けるぐらいだ!!』

ガシリオが言う

『止めておいた方が良いな・・・』

団長はそう言って苦笑いしている

『じゃあ護衛とか必要ないのも解ったかな?』

キリシアが微笑みながら言うと

『あ!確かにいらないな・・・逆に賊を守るための護衛が必要かもしれないからな』

団長は苦笑いしながらメトリシアを見る

『ロイド!連絡要員だ!必要ならガシリオと相談して好きに罪人を捕まえろ。良いな!』

団長はロイドに言うと帰っていく

『ロイド、残る理由が出来て良かったね』

キリシアが言うと

『帰ったら責任を負わされそうで怖いですね』

『じゃあもっと強くなって文句言われないようになれば良いよ』

キリシアが言うとロイドは頷く


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