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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
3章 北部の危機と付与魔法師
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食事会当日とミドル

翌朝から食事会の準備に取り掛かり、両隣の奥様とバイルと警備隊隊長の家に今晩の食事会の招待の話をしてから、みんなに招待の話をして回る

シュルトと一緒に警備隊詰所に向かう

『キリシア殿、お待ちしていたぞ』

隊長が笑顔で言うと

『隊長も今晩の食事会来てね』

『わかった、楽しみにしておく。ボアの解体は終わったぞ』

隊長は案内してくれて肉を見ると

『隊員でどのぐらい食べれる?』

『この量は無理だな』

隊長は笑い出す

『この辺りは焼いても食べれるのかな?』

『煮込むと結構美味いが、焼いても食べれるな』

『じゃあこの辺りは難民にあげてね』

キリシアが隊長に言うと

『え?良いのか?』

『多いから食べて貰ってね。警備隊からの差し入れにしておいてね』

キリシアが言うと隊長は苦笑いしている

『この辺りは警備隊で食べるか、干し肉にして食べてね』

『え!良いのか?隊員は喜ぶが』

『いつも頑張っているから、それに解体して食べないなんてあり得ないでしょ』

『隊員に伝えてみんなで食べて貰うぞ』

隊長は笑顔で言うと

『シュルト、この辺りで良いのかな?それともこっちが良いかな?』

『こちらの方が良いと思います。こちらですと明らかな寄付になりますので、逆に嫌がられます』

『じゃあこっち持っていってね』

『はい!ありがとうございます』

シュルトが頭を下げると

『どこに持っていくだ?』

隊長はキリシアを見ながら言うと

『孤児院に持っていくよ』

キリシアが笑顔で言うと

『え?孤児に・・・・なるほど思い付かなかった』

隊長は満足そうに微笑んでいる

肉を馬車に載せてから

『そういえばガシリオとロイドは?』

『ちょっと出迎え・・・・隊の用事で出掛けている』

隊長が苦笑いしながら言うと

『今晩来るように伝えておいてね』

『喜んで行くと思うぞ、今日は疲れているかも知れないからな』

隊長は笑いながら言うと

『レイリアさん達にも来て貰えたら招待するとロイドに伝えておいてね』

マルスが言うと

『昨日のロイドは面白かったぞ!』

『そうなの?』

『ロイドはあの後、牢屋の付近で賊を睨みつけて不気味に笑っていたからな。レイリアさんに手を上げた男は誰だと詰め寄ったりしていたしな』

『ロイド、怒り爆発だね』

『リリシャ、一度、昨日の賊、回復魔法で回復させておいて』

『え?どうして?』

『ロイドが帰ってきて、一発殴っても死なない様にしておいてあげてね』

マルスが笑いながら言うと

『あ!わかった!』

リリシャは笑顔で答えるとみんな大笑いする

『ロイドが喜ぶぞ!』

隊長は大笑いしてリリシャを案内すると、牢屋の奥の王国研究院の人が発狂して奥に集まりブルブルと震えている中で、賊に回復魔法で回復させると

『死にそうになったら、また回復させてあげますから楽しみにしておいてくださいね。死より怖い地獄に行く前の手助けです。昨日は弟子にも手を出そうとしたから、凄く楽しみにしていますね』

リリシャが微笑みながら言うと

『ひぃーーーーー!!!』

男達は状況を理解して狂いだす

『回復したから訓練所で昨日の続きですか?』

『もう待っていますよ』

リリシャが微笑みながら言うと、警備隊隊員が牢屋を開けると男達は奥に逃げて、怯えて泣き崩れる

『ダメなようですね』

隊員が苦笑いして牢屋を閉めてリリシャは戻ってくる

『遅かったね』

『ついでに脅かしておいたから』

リリシャは微笑みながら言うとギレリムの所に向かう

『リリシャ殿は何かしたのか?』

『回復させた後に死よりも怖い地獄に行く手助けですから、それと弟子に手を出そうとしたのだから、凄く楽しみにしていますよと言っていました』

隊員は笑いながら言うと

『それは恐怖しかないな』

隊長は大笑いする


ギレリムの所に寄ってから

『ライラ、いますか?』

キリシアが聞くと

『あ!キリシアさん、お久しぶり』

『ライラ、今日食事会するのだけど来ない?』

『仕事有るから無理かな』

『ライラ行って良いぞ。今日は客少ないからな』

『仕込みだけ終わらせたら、カセテイと行くね』

ライラは笑顔で言うと

『ありがとう、来たら料理の事で相談するかもね』

『料理の事で?』

『新しいレシピを一緒に考えて欲しいの』

『あ!良いですよ』

ライラは笑顔で言う

『今日、待ってるね』

キリシアは笑顔で言うと帰ることにする


家に戻り、食事会の準備をしていく。飲み物は地下室に設置した冷凍の魔道具を使い、冷たく冷やす。アニーとステラが中心に料理の下ごしらえを行い、木の枠を作り、中に料理を入れて加熱の魔道具を使い、料理が冷めないように保温する


『準備は順調かしら?』

フローネがリリシャに言うと

『フローネ先生!もう来られたのですか?』

リリシャは驚きながら言うと

『先に見ておかないと大変ですからね』

フローネは苦笑いしながら言うと、外のテーブルではリーベルがランプをじっくり観察している

『あ!リーベル様も既に見ちゃいましたね』

リリシャが笑いながら言う

『まさか完全な魔道具化したランプまで作っているとは思いませんでした・・・・』

フローネは苦笑いしている

『暗くなってから本を見るのにあの形が良いと、マルスがギレリムに作らせたのです』

『ギレリムが忙しいのはそのせいですね』

『マルスだからです』

リリシャが笑うとフローネも諦めて笑い出す。リーベルとリシリアが揃ってリリシャの所に来て

『まさか・・・あんな完成されたランプを見せられるとは思いませんでした・・・』

リーベルは青ざめながら言うと

『リーベル、ここは別世界と思っていないと食事する前に倒れますよ』

フローネが心配そうに言うと

『そうですけど・・・私の自信はもう欠片も残っていません・・・』

『リーベル様、この1月、フローネ様がこちらに来ない間に凄い魔道具が増えていますので気を落とさないでください』

リシリアが言うと

『リーベル様、冷たい飲み物でも飲んで座っていてください』

リリシャがそう言って飲み物を取りに行くと倉庫から冷えた飲み物を持ってくる

『どうぞ』

リリシャが飲み物を渡すと1口飲んで

『え?冷たい!何故?』

リーベルが声を上げる

『え?まさか・・・・・マルスの仕業ですか?』

フローネの顔色も変わり、リリシャを見ると

『マルスだからです』

リリシャは微笑みながら言う

『何をしたか見せてください』

フローネは苦笑いしながら言うとマルスが来る

『先生、どうかしたのですか?』

『飲み物が冷たいのは氷の魔道具ですか?』

フローネが言うと

『はい、そうです』

マルスが微笑みながら言うと

『とうとう・・・・新しい魔道具を作ったのですね』

フローネが苦笑いしながら言うと

『え?氷の魔道具?何?どうやって?・・・・』

リーベルが困惑し始めると、マルスが1枚の紙をフローネに渡すと

『やっぱり・・・え?魔力多段制御貯蔵構造強化型・・・』

フローネは固まり、リーベルが紙を覗き込む

『不可能です・・・・こんな魔方陣あり得ません・・・・』

リーベルは青ざめて言う

『実物はどこに有りますか?』

『地下室に設置しています』

マルスが言うと、フローネとリーベルとリシリアは地下室に向かい中に入る

『寒い!!』

リーベルが言うとフローネは魔道具を見て苦笑いしている

『とうとう魔道具だけで氷室を作りましたか・・・・』

『この冷気凄い・・・こんなことあり得ない・・・』

リーベルはそう言うとフローネを見る

『目を離すとこれですね・・・とんでもない魔道具を平気で作ります』

フローネは苦笑いしてリビングに戻る

『リーベル、食事会をすると新しい魔道具を見せつけられると言うことです』

フローネは苦笑いしている


『ミドルさんが到着しました』

イリアがミドルを連れてくる

『リリシャさん、マルスさん、お話が有るのですが・・・』

ミドルが言う

『みんな呼んだ方が良いのですか?』

リリシャが言うとミドルは考えてから

『そうしてください・・・』

ミドルが青ざめながら言う

『ミドルどうしたのですか?』

フローネが言うと

『師匠・・・実は・・・王宮からどうしてもマルス殿に見てもらいたいと・・・恐らくは魔力の制御が出来なくて重症の症状で・・・・今こちらに向かってきています』

『え?どういう事?リシリアと同じような状態と言うことですか?』

フローネが聞くと

『そうです・・・・相手が相手なので・・・みなさんが揃ったら言います』

ミドルが青ざめながら言うとみんなが集まる

『ミドル、準備中なんだから早くしてよね』

キリシアが言うと

『申し訳無いです』

ミドルが言う

『警備隊隊長とガシリオさん達が来ました』

ラーズが知らせに来てくれる

『え?早くない?』

みんなで外を見ると数人の騎士と女性と少女がこっちにやってくる

『すまん、早く話した方が良いと思ったからな』

隊長が苦笑いしながら言うと

『相手を知ったら、間違いなく断ると思ったから、連れてきた』

ガシリオが苦笑いしながら言うと

『突然の訪問申し訳ありません。クライドルト王国第4王女メトリシア・クライドルトと申します。副団長とバイル様とミドル様より噂を伺いまして、本日は参りました』

少女が言う

『え?王女様が?』

キリシアは驚き、固まりながら言う

『えーと本物ですよね・・・・』

リリシャがミドルを見て言うと

『はい・・・・申し訳ありません。説明をする前に来られるとは思いませんでした・・・・』

ミドルが青ざめて言う

『そうなるよな』

ガシリオが苦笑いしている

『挨拶するより、用件を済ませた方が良いですね』

隊長が苦笑いしながら言うと

『実は王女様は2年前から全身が痛くなり、魔法も使えず、動くのも殆ど出来ない状態になられてしまい、不治の病と診断されている。しかし、副団長からガシリオが元気になっていると聞いて、バイルから原因を伺い、治る可能性が有ると知って、王女様は是非見て欲しいと、無理をしてこちらまで来訪した次第だ!』

男が説明をするとみんなマルスを見ると

『え?・・・・マルス、治せそうなのかな?』

リリシャが苦笑いしながらマルスに言うと

『詳しく原因を見ないと解らないよ・・・取り敢えず、立ち話で体調が悪くなっても悪いから、狭いですが中へどうぞ』

マルスが言うとメトリシアと侍女と男が中に入ってリビングに移動する


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