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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第22章 平和な日々?
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最終話

結婚式が始まると、マルスとリリシャはパーティー会場の奥の階段の上に上がり、会場を見渡す。会場には多くの知り合いが集まってマルス達を見ている

『私、マルスはここにリリシャを愛し、思いやり、生涯を共に歩むことを誓います』

マルスが笑顔で言う

『私、リリシャは、マルスを愛し、支え、生涯を共に歩む事を誓います』

リリシャが少し照れた様に言う

『2人の誓いを受け取りました。多くの幸せが有ります様に・・・魔導王様』

ヴェルダンディーが現れて言うと、会場の多くの人達が呆然とヴェルダンディーを見ている


『え! 挨拶したいの?』

ルシアナが驚いた様にウルシナを見ている

『魔力は沢山有るから呼んで欲しいそうです』

ウルシナがルシアナの周囲を飛びながら言う

『どうしよう・・・フローネ先生、挨拶に来たいと言っています』

ルシアナが慌ててフローネの元に行き手を握りフローネを見上げている

『どうしましたか?』

『精霊達が挨拶をしたいと言ってます』

ルシアナが見上げながら言う

『ヴェルダンディー様も来ましたから、挨拶に来てもらっても良いでしょう』

フローネが微笑みながら言う

『精霊王達が挨拶するなら、みんなで挨拶します』

ティーニス達が笑顔で飛び立ち、マルス達の方に飛んでいく

『みんな来て』

ルシアナが魔力を集めて言うと、周囲に魔力が集まり、空中に人形が現れていくと、ティーニス達がマルス達の周囲を飛び回っている


『偉大なる魔導王よ、今日と言う日に祝福を』

風の精霊王が言うと、周囲に光の粒子が飛び始める

『偉大なる魔導王よ、祝福を与えましょう』

水の精霊王が言うと、光の粒子がマルス達の周囲に集まっていく

『偉大なる魔導王よ、祝福と大地の恵みを与えよう』

土の精霊王が言うと、波動のような光のヴェールが周囲に広がる

『偉大なる魔導王よ、我の再生の力で邪悪な者を浄化せん』

火の精霊王が言うと、周囲に火の玉が出来上がり、炎の玉が消えてなくなりながら、光の粒子がが周囲に広がっている


その後も次々と精霊王達が現れて、祝いの祝福を与えている。会場にいる人達は、精霊王達を見上げて呆然としている

(伝承の精霊が現れて・・・やっぱりリベリアの英雄の結婚式だけは有る・・・理解不能の事が簡単に起こるとは・・・あれは妖精族なのか? 伝承の妖精族まで現れるなんて・・・)


アーメリアが現れる

『御父様、今日という日待ってました。早く可愛い子供を沢山作って下さいね』

アーメリアが現れてマルスとリリシャの周囲を飛びながら言う

『え! 早いです』

マルスが真っ赤になって言う

『リリシャ様早く産まないと、先を越されますよ』

『ふふふ、越させません』

リリシャが笑みを浮かべて言うと、マルスがリリシャを見ている

『リリシャ様に祝福を』

アーメリアが笑顔で言う


『え! あれは!! アーメリア様!!!』

会場の人達が驚いて叫び声がする

『精霊の次はアーメリア様だと!! 何故だ!! これも魔法なのか!!』

『凄い・・・えーーーーーーーーー!! ててててて天空に城が!!』

1人の男が天井を見ていて、空が見える方向を見て叫ぶと、天空の城が見えている

『はーーーーーーーーーーーー』

会場の人達が天空の城を見て叫んで呆然としている

『とうとう、姿を表したのか? 飛空艇も全部』

前国王が天空の城の方を見て呟く

『偉大なる魔導王・・・伝承の闇の魔導王の城なのですか? マルス様が魔導王なら納得はしますが・・・』

ビレストの顔が引き攣りながら呟くと、多くの人が天空の城を見て思いを巡らせている

『凄い結婚式だな・・・』

ヘルトが呟く

『ヘルトの式と違いますわ』

アリシアが笑顔で言う

『この会場で負けているから何も言い返せない』

ヘルトがアリシアを見て言う

『マルス様ですからこのぐらいします』

レセナが笑顔で言うと、クレオルが頷いている

『リベリアの英雄になれてない国は大変だな』

レオレトレスが苦笑いしながら呟くと、尻餅をついている人達の方を見ている

『なれていない国か・・・リベリアの英雄殿に感化してない国は、怯えるだろうな』

前国王が呟き、周囲の人達が頷いている

『リベリアの英雄様だから何でもありです・・・リベリアの英雄様が神ですから』

レセナが笑顔で言うと、全員レセナを見てから笑っている

『感化され過ぎると常識もリベリアの英雄殿になってしまうな』

『レセナ様、リベリアの英雄殿の子供達の争奪戦からは引きませんから』

ヘルトがレセナを見て呟くと、クレシアが微笑みながら言う

『はい、負けません』

レセナが笑顔でクレシアを見詰めている

『この子がなります』

サトメルが笑顔でクレシアとレセナを見ている

『譲りません』

クレシアが笑顔で言うと、クレシアとのサトメルとレセナが顔を見合わせて爆笑している

(決めれないのですから、引きませんが、多くの子供をつくって欲しいです)


『我が主様! 歪みが発生しました』

ヴェルダンディーの声がする

『こんな日に現れるな』

マルスが呟く

『ふふふ、良い度胸ですね・・・消し飛ばしに向かいましょう』

リリシャが笑みを浮かべている

『大陸を消し飛ばさないでよ』

マルスがリリシャを見て言うと、エミール達が集まってくる

『マルス、行くよ!! 今度こそ1人で倒す』

キリシアが満面の笑顔で言う

『ふふふ、消し飛ばしますよ』

リリシャが笑みを浮かべてキリシアを見ている

『あ! リリシャ師匠がキレてます』

メトリシアが慌てて言う

『マルス先に隠している極大魔法教えて下さいね、結婚式の邪魔されたのですから許さないです』

リリシャがマルスを見て言う

『え! 何の事』

『サンで良いですよ・・・知らないと思いましたか? マルス』

『仕方ないな・・・』

マルスが苦笑いすると、エミール達が爆笑している。

(リリシャ師匠がおねだりです)

マルス達がシルフィード号に飛んで向かい、会場に残る人達が呆然とマルス達の姿を見送っている


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


マルスは多くの子供を育て、世界を救う為に各地を飛び回り、偉大なる魔導王として一部の王族達の間で語り繋がれていく

そう【リベリアの英雄様の伝説】という書物にマルス達の軌跡は残されている


後にメトリシアが書いた、偉大なる大賢者の生活と言う書物には、マルス達の出会いから全ての出来事や失敗談等も書き残されている。クライドルト王国の王族の中で語り継いでいる


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


十数年後

魔法学院に1人の男の子が試験にやってくる。筆記試験と接近戦試験を終わらせると、実技試験の為に魔法練習場に入っていく

『全力であの的に向かって魔法を放つように、壊せるなら壊して欲しい』

講師が笑顔で説明すると、子供達が次々と魔法を放っている


『次・・・リベリアからか・・・全力で魔法を放つように』

講師が最後の男の子を見て言うと、男の子が杖を片手に掌を的に向けて魔力を集めている

『ファイヤーノヴァ』

掌から魔法を放つと、炎の玉が的に当たり大爆発して、熱風と衝撃波が周囲に伝わって、土煙が晴れていくと、的が消し飛び、壁に穴が空いている


『え! 壁が・・・』

男の子が呟くと、講師達が集まって状況確認をしている

『君は誰に魔法を習ったのか?』

講師が男の子に聞く

『お母さん達が教えてくれます。お父さんにも少し教わりましたが、お母さんがいつも止めるので』

男の子が申し訳なさそうに言う

『お母さん達の名前は?』

『リリシャです。エミールお母さんとミリアお母さんとエビリアお母さんとクレスタお母さんとカミラ伯母さんとソリナ伯母さんとリシリアお母様とレティナ伯母様とイリア伯母さんとナディア先生とフローネ先生がほとんど教えてもらいました』

男の子が必死に説明している

『やっぱり・・・壁はお父さんに直してもらえる様に頼んでおいて欲しい、実技試験は終わったから、部屋に戻るように』

講師が少し嬉しそうに言うと、リーベルとレイナールとクセリオが入ってくる


『何が有ったのですか!! 壁が壊れるなんて』

リーベルが慌てた様に叫ぶ

『受験生が魔法で壊しました』

『子供が壊せる訳無いでしょう・・・は? 何故ここに!!』

リーベルが男の子を見て顔が引き攣っている

『リーベル伯母様、ごめんなさい』

男の子が頭を下げている

『まさか・・・送り込むで来るなんて聞いてません!! 師匠監視して下さい!! 野放しにしないで下さい!』

リーベルが頭を抱えて叫び出すと、講師達が笑っている

『リーベル伯母様何か悪いことをしましたか?』

男の子が心配そうに見ている

『講師が教えられないでしょ! 何故魔法学院に来たのですか?』

『お父さんから楽しんで友達を作ってこいと言われました。お母さんからは、楽しんできなさいと、フローネ先生だけは、魔法を人に教えないようにと・・・』

男の子が笑顔で説明している

『講師達が困る姿しか思い浮かびません!! 師匠どうにかしてください!!』

リーベルが頭を抱えながら叫ぶ

『楽しみです。大先生からの恩をやっと返せます』

講師達が笑顔で言うと、レイナールとクセリオが爆笑している

『講師達が・・・困るのは私だけ?・・・・』

リーベルが泣きそうになっていると、講師達が笑っている


『最初の指導だが・・・魔法はつえを持っている手から魔法を放つように! 無詠唱は目立つから、詠唱する振りぐらいするように』

講師が笑顔で言う

『え! あーーーーーーー忘れていました! ごめんなさい』

男の子が慌てているのをレイナールとクセリオが笑って見ている

(マルス様に似ていて、可愛い・・・3年間楽しみです・・・娘を連れてきて遊んでもらいましょうか?)

『これからが楽しみだ』

講師が笑顔で言うと、講師達が嬉しそうに笑っている



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


長い間かかりましたが、これで処女作の完結とします。長い間御愛読ありがとうございました。

最後まで読んで頂き本当に感謝申し上げます。


桂崇


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

2019年11月3日から投稿を開始して何とか、毎日投稿を続けられました。もう毎日投稿はしないかも知れませんが、第2作、第3作、第4作、第5作も平行して書いていましたので、本当に疲れました。

その内誤字脱字を修正した作品を投稿し直す事も有ると思います。

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― 新着の感想 ―
長編お疲れ様でした!楽しい時間を過ごさせて頂きました。
[一言] お疲れ様でした!
[一言] (//▽//)お疲れ様でした
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