表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/1407

8話 迷宮探索2

取り敢えず今日は、潜れるところまで無理せず進む事にした。

地図を見ながら、最短距離を進む

『地図は何層まであるの?』

『10層だよ』

『10層以降は難易度が高いから装備もちゃんと揃えないと厳しいよ』

リリシャも真剣な目で答える


一気に9層まで進み警戒しながら進むと前からクリケトが2匹やってきた。キリシアは突進して一匹を串刺しにする。もう一匹は動きに合わせて槍を振り上げ、頭を真っ二つに切り裂く。クリケトは黒い煙を出しながら結晶に変わる。

『ショウブグよりは倒しやすいかな?』

『動き回る前に倒せばね』

キリシアはそう答えて歩きだす

分かれ道の先から大量のクリケトが姿を現す。

リリシャはすぐにファイヤーストリームを放ち一気に焼き払う。かわしてくるクリケトに向けては、ファイヤーアローを連射して全て撃ち抜き倒した

『クリケトは集まることが多いのかな?』

『そんなこと無いとは思うけど、リリシャとマルスがいたら纏まってきてくれた方が良いかもね』

キリシアは笑いながらそう言って魔石を集める


10層のクリケトも瞬殺しながら進むと11層に向かう階段まできた。

『11層に行くの?』

リリシャがキリシアに聞くと

『行ってみましょう』

あっさりキリシアが言う

11層に降りて少し進むとキャタピーを見つけた

キリシアは突進して突き刺す。キャタピーは首を向けて口から糸を吐く。キリシアは糸を避けて胴体を次々突いていく。黒い煙を出しながらキャタピーは動かなくなり、結晶が残されていた。

『糸には気を付けないと』

キリシアそう言いながら微笑む

奥から飛ぶバタフライがヒラヒラと現れ、鱗粉を撒き散らしながらこっちにくる

『鱗粉は危険かな?』

『麻痺することがあるから気を付けて』

リリシャは真剣に答える

『ファイヤーアロー!』

貫かれたバタフライは火と黒い煙の中で結晶に変わる

『リリシャさんと自分の魔法で戦った方が良いかもね』

『その方が安全だね』

キリシアはそういうと魔石を拾い袋に入れる


キャタピー12匹とバタフライ10匹が集まっている小部屋に着いた。

『奥の繭はバタフライの繭かな?』

『そうかもね』

キリシアはそう言って周りを警戒する。

『リリシャさん同時に魔法で殲滅できるかな?』

リリシャは頷き

『ファイヤーストリーム!!』

2つの炎の柱がバタフライとキャタピーを焼き尽くす。そして奥の繭も焼き尽くす

『魔石以外に糸も残った』

『魔石以外は初めてだね』

リリシャも微笑みながら返事をする

『小部屋に集まっていたら楽勝だね』

キリシアはそう言うと糸を集め始める

『キャタピーが糸を吐く前に倒せば残るのかな?』

『なるほどー!』

キリシアはそう言って微笑む

その後もキャタピーとバタフライを狩りまくり引き上げる


迷宮を出てギルトに向かう

『明日は武器新調しない?』

キリシアは真剣な目で提案する

『確かにそろそろ必要かも』

リリシャを見ると頷いている

『明日は迷宮休んで1日買い物だね』

キリシアは微笑みながら言う


ギルドに入ろうとすると、また大柄の男がいた。入り口でキリシアにぶつかりそうになり、キリシアを睨みつけた瞬間、ギルドの中の隅に逃げていった。冒険者達も遠目に見ている

『ヘザーネ買い取りお願いね』

魔石の袋を置くと

『昨日は大変でしたね』

ヘザーネは微笑みながら魔石を手に取る

『・・・・』

『ヘザーネ?』

キリシアの声にヘザーネはやっと思考が戻る

『すいません・・もしかして糸も有りますか?』

『これのことですか?』

キリシアは糸をカウンターに置くと職員を呼び耳打ちしている

『まさか11層まで・・・それに大量の魔石と糸まで・・・』

『リリシャの魔法で殲滅しまくったからね』

キリシアの言葉にヘザーネは絶句する

『中魔石は銀貨二枚ですので、72個で金貨14枚と銀貨4枚になります。糸は纏めてオークションで価格決めますので、ギルド預かりになります。』

ヘザーネはすでに小魔石の事は忘れていた。

職員から受け取った紙を出して

『ここにサインをお願いします。』

『ヘザーネ大丈夫?』

キリシアがそう言うと

『中魔石が大量に買い取れたのは一年ぶりでしたので・・・』

と言いつつ苦笑いしている

周りの冒険者達は遠巻きに見て呆然としている

『ヘザーネさん端にある小魔石もお願いしますね』

リリシャがそう言うとヘザーネは、魔石を見て頭を下げる、他のカウンターの職員が急いで数え始めた

『小魔石も7層以降の物で質も良いので一個銅貨20枚になります。28個で銀貨5枚と銅貨60枚になります。不手際申し訳ありません』

硬貨を受け取り、キリシアはヘザーネに『またよろしくねーっ』と挨拶して笑顔で歩き始めた

ゼタルも奥から見て笑みを浮かべている


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ