王城で相談
王城に向かうと、クレシアのお茶会の建物に案内して貰う
『あ! マルス師匠!! お茶会に来たのですか?』
メトリシアが笑顔で言うと、メーレシアとレイナールが微笑みながらマルス達を見ている
『はぁ・・・はしたない、大声を出して・・・マルス殿何か用ですか?』
王妃が微笑みながら言うと、クレシアが厨房から顔を出している
『何件か用が有りますが・・・まずは魔法練習場建て替えしても良いですか?』
マルスが笑顔で聞く
『アーセルから聞いています。すぐに取り壊して良いです・・・それだけですか?』
王妃が微笑みながらマルスを見ている
『えーと、次はレイナール様に相談です』
マルスがレイナールを見ている
『マルス様何ですか?』
レイナールが驚きながらマルスを見ている
『魔法学院の講師してくれないかな? クリス様が卒業するから、何か有った時、愚か者を叩き潰してくれる人が欲しいから』
マルスが笑顔で言うと、王妃が爆笑している
『え! 講師ですか? 人質ですから、就任は出来ないと思いますが・・・』
レイナールが驚いている
『抑止力だから・・・大賢者研究会の担当講師として、研究室で勉強してね』
マルスが笑顔で言うと、レイナールが考えている
(大賢者研究会の研究室貸してくれるのですか? それならゆっくり研究や魔法練習も出来ます・・・他国の王族が働けるのですか? マルス様の思い付きですか?・・・・どうしたら? 誰が許可をするのですか? 暇だから断れないですが・・・)
『マルス様、良い考えですね・・・この前の愚か者はクリスちゃんが叩き潰しましたが・・・今後を考えたら良い考えですね・・・後で相談しておきます』
王妃が微笑みながら言うと、レイナールが驚きながら王妃を見ている
『レイナール様、後で鍵を渡しておきます』
マルスが笑顔で言う
『あ!! マルス師匠が決定しました』
メトリシアが笑顔で言う
『次は・・・ミーレスの家臣を雇って無いから相談したいですけど』
マルスが笑顔で言う
『ミーレスの家臣を? 騎士や海軍は常駐してますが・・・移民がスタートしましたから、統率する家臣は必要ですね・・・良い案は有りますか?』
王妃が考えながらマルスを見ている
『今年の魔法学院と騎士学院から卒業して仕官する人から、ミーレスに3人ずつ引き抜きさせても良いかな?』
マルスが考えながら説明する
『国境の最重要都市ですから、騎士と魔法使いは必要ですね・・・人が増えましたから、許可しても良いでしょう、クレシア良いですか?』
王妃が微笑みながらクレシアを見ている
『本来なら王家が良い人材を選抜して、派遣するのが筋と思いますが・・・ミーレスちゃんが選んでくれるなら良いと思います。 収入が安定するまでは王家で面倒を見ても良いと思います』
クレシアが微笑みながらマルスを見てから言う
『後でヘルトから国王陛下に伝えて貰い、命令書を書いて貰いましょう』
王妃が微笑みながら言う
『ん? 御母様わざわざヘルト御兄様経由なのですか?』
メトリシアが王妃を見ている
『マルス殿からの相談だと重臣が煩いですから、ヘルトからの提案として処理するだけです。 貸しは作らせてないと後々面倒でしょう』
王妃が呆れ気味にメトリシアを見ている
『マルス様の提案は、本来もっと早く王家がしないといけない事です。ヘルトが平和ボケしているから悪いだけですね』
クレシアが微笑みながら言う
『レイナール様の事の件も本来ならヘルトが気が付き相談するベキ事ですね・・・アリシアもいないのですから・・・メトリシアも少しは王女らしい事をして下さいね』
王妃が微笑みながらメトリシアを見ている
『王女らしい事?』
メトリシアが王妃を見ている
『ここで話す内容で無くなってきていますね、呼び出しましょう』
王妃が微笑みながら言うと、侍女が出ていく
『次なのですが、魔法学院にフライディスクを使う魔法練習場を作りたいだけど、命令して貰えますか?』
マルスが笑顔で言う
『フライディスク? 何ですか?』
王妃が考えながら聞く
『これを投げて、魔法で撃ち落とす練習です。少し大きな魔法練習場が必要です』
ミリアがフライディスクを見せて説明している
『必要ですか? ハルドと相談しましょう』
王妃が考え込んでいる
国王とヘルトがやって来ると、王妃がマルス達から聞いた内容を伝えて、相談をしている
『マルス殿、ミーレス殿の家臣の件と魔法練習場の件は良いが、フライディスクの魔法練習場の件は、魔法学院長の意見を聞く必要が有る』
国王が微笑みながら言う
『リーベル様は、とんでもない建物を増やすなと言われました』
マルスが笑顔で言うと、国王達が顔を見合わせている
『勝手に建てましょう』
リリシャが微笑みながら言う
『建てる場所が必要だから、ヘルト場所の確保よろしく』
マルスが笑顔で言う
『え! 場所の確保? 許可を得てからにしないのですか?』
ヘルトが苦笑いしている
『ハルドに許可して貰おうかな?』
マルスが笑顔で言う
『ハルドなら喜んでくれますね』
リリシャが微笑みながらヘルトを見ている
『あ! そうです! 今頃アーセルさん達フライディスクで遊び続けていますから』
ミリアが笑顔で言うと、ハルドが入ってくる。国王達が助けを求める様にハルドを見ている
『これは何の相談ですか?』
ハルドが視線に苦笑いしている
『マルス殿からフライディスクの魔法練習場を魔法学院に建てる許可が欲しいと相談されている』
国王がハルドを見て言う
『本当ですか? 宮廷魔術師達も使わせて貰えますか? 学生なら相当喜ぶと思います。 動く物を撃ち落とす難しさを理解して、魔法の正確な発動や動く的の動きを読む大切さを学べると思います! 宮廷魔術師達も最初戸惑いましたが、凄く楽しそうに練習しています。フライディスクの数が必要ですが・・・マルス様100枚ぐらい用意出来ますか?』
ハルドが嬉しそうに説明してマルスを見ている
『さっきアーセルに追加の20枚とクリス様達に20枚渡してきました』
マルスが笑顔で言う
『ありがとうございます。 貸出し賃はどうなさいますか?』
『貸出し賃? クレシア様に任せます』
マルスが笑顔でクレシアを見て言う
『あ! マルス師匠の丸投げです』
メトリシアが笑いながら言う
『ハルド、詳しく教えて下さいね』
クレシアが微笑みながらハルドを見ている
『これは・・・建てるのが決定したのか?』
国王が苦笑いしている
『ハルドが必要なら後で視察しましょう』
王妃が微笑みながら言うと、ヘルトが苦笑いしている
(ハルドが欲しかったのか? 建物の土地は・・・リーベル師に指示するか? 先にハルドから話させるか? 建物の管理は・・・レイナール様か・・・建てたら運営は簡単なのか? ハルドに丸投げした方が良いか・・・)