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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第22章 平和な日々?
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王都の屋敷

日が暮れる頃、外にテーブルを並べて夕食の準備をしていると、クリス達が帰ってくる

『クリス様、ミーレス、リリアお帰り』

マルスが3人を見て言う

『マルス様、レティナちゃんも来ていますか?』

クリスが嬉しそうに聞く

『練習場で遊んでいるよ』

『はーい』

クリスが嬉しそうに歩いていこうとする

『クリス!! 手紙1つ出せないのか?』

ウイントレスがクリスを見付けて言う

『え! 暇な人がつまみ食いに来たのですか?』

クリスが驚いている

『クリス!! マルス殿の屋敷に居候し過ぎだろ』

『うるさいお父様なんて嫌いです』

クリスがウイントレスを見て言う

『嫌い・・・クリス・・・』

ウイントレスが泣きそうになりながら呟く

『あ! クリスちゃん』

レティナがクリスを見付けて走ってくる

『レティナちゃん!!』

クリスも嬉しそうにしていると、フローネが不憫そうにウイントレスを見ている

『ウイントレス、座って待っていましょうね』

フローネがウイントレスを見て言う

『娘の育て方を間違えたのか?』

ウイントレスが落ち込みながら呟く

『マルスの所為ですね、マルスに預けたのですから・・・その判断が間違いですね』

『はぁ・・・・・・子育ては難しいな』

ウイントレスがフローネに愚痴をこぼしていると、ウルストとイーレシアが苦笑いしながら見ている


馬車が到着すると、ヘルトと騎士団長が降りてくる

『マルス殿、メトリシアは?』

ヘルトが周囲を見てから聞く

『ミリア達と部屋に居ると思います』

『マルス殿すぐに向かうのか? 両親も来ているなら』

ヘルトがオリバンとキャスカを見付けて呟く

『魔法学院の卒業式と試験が終わったら、アーメルドでドレスを受け取って向かうよ』

『すでに各国の使いはアーメルドに向けて出発準備をさせている・・・魔導船船団も戻ってくる頃だろう・・・クレシアからお願いでクレシアとマキリクと一緒に乗せて行って欲しい』

ヘルトが笑顔で言う

『なぜ?』

『全員一緒に向かうと何か有った時に問題になる・・・一様国内だから全員参加する事になっている』

ヘルトが笑顔で説明している

『人が多いな・・・シルフィード号も使うかな?』

マルスが考えていると、メトリシア達がやって来る

『ヘルト御兄様、何か用ですか?』

メトリシアがヘルトを見ている

『一緒に乗せて貰う事をクレシアに伝えてくるように頼まれただけだ』

『え! クレシア御姉様だけなら良いです』

『嫌われているからって、マキリクをおいていくのか?』

『マキリクちゃんに嫌われてません!! マキリクちゃんにねーねと呼んで貰います!!』

メトリシアが大声で叫ぶ

『泣かれないようにな』

『ヘルト御兄様が嫌われるように仕向けるからです!! 許さないです』

メトリシアがヘルトを睨んでいる

『そろそろ御飯だから帰ってね』

マルスが笑顔で言うと、騎士団長がキョロキョロしている

『帰ってクレシアの手料理を食べるか』

ヘルトが馬車に向かうと、騎士団長がキョロキョロしながら馬車に向かう

『騎士団長何か用なのですか?』

『え! ヒストリアは・・・』

『鍛練しています』

『騎士団長がヒストリアと鍛練したいと伝えた方が良いのかな?』

マルスが騎士団長を見て言うと、メトリシアが笑みを浮かべる

『え! 話したいだけだから・・・鍛練は』

騎士団長が苦笑いしている

『ケメルとロメイルに稽古を着けてね』

マルスが笑顔で騎士団長を見ている

『ケメルとロメイル?』

『ラーザの教え子だよ』

『は! 無理だ!! キリシアの関係者は達人だ!!』

『そう言わずに、鍛練していってね』

『マルス殿忙しいから帰らせて貰う』

騎士団長が慌てて言うと馬車に乗っている


食事会が始まると、メーレシアがキャスカとオリバンの方に向かう

『お義母様、お義父様、第9夫人のメーレシアです。 何か必要な物は有りませんか?』

メーレシアが微笑みながら聞く

『え! 第9夫人の・・・』

オリバンがメーレシアを見て驚いたように呟くと、急に倒れる


『あなた!!』

キャスカが慌ててオリバンの顔を覗き込んでいる

『え! なぜ?』

メーレシアが驚きながらオリバンを見ている

『あ! 倒れた!! 御父様何か言ったのですか!!』

クリスがウイントレスを見て叫ぶ

『は? 近付いてないだろ? この頃は何回か話しもしているぞ!!』

ウイントレスが慌てて言う

『御父様以外でオリバンさんが倒れるなんて、誰がいるのですか!! 貴族は御父様達だけです』

クリスが大声でウ言うと、イントレスを見ている

『何人王族が居ると思っている!! メーレシア様が挨拶中だっただろ!』

ウイントレスがメーレシアを見て言う

『え! メーレシア御姉様は・・・あ! 公女様でした』

クリスが慌てて言う

『クリス、人の所為にするのは良くないぞ』

ウイントレスがクリスを見て言う

『いつも御父様が不用意にオリバンさんに近付くから悪いです!! もう!!』

クリスがウイントレスを見て叫ぶ

『クリス、これから苦労するぞ!! いい加減少しは常識を学んでくれ』

ウイントレスが言うと、ウルストとイーレシアが顔を見合わせている

(ここに居候しているから、常識を無くしているのでは? 王族が何人も居る方がおかしい状況なのだから・・・クリス嫁いでも大丈夫なのか? 心配になる)


メーレシアがキャスカとオリバンの介抱をしていると、ライオが手伝っている

『う・・・え!・・・』

オリバンが目を覚ますと、メーレシアを見てすぐに気絶する

『は? メーレシア様、申し訳ないのですが・・・落ち着くまで、マルスの所に』

キャスカが申し訳なさそうに言う

『え! 様? 呼び捨てにして下さいね、お義母様』

メーレシアが微笑みながら言う

『畏れ多いので・・・』

『娘ですから、呼び捨てにして下さいね、その方が嬉しいです』

メーレシアが微笑みながら言う

『メーレシアお姉ちゃん、こっちで話そう』

レティナが笑顔でメーレシアを呼ぶ

『はーい、レティナちゃん』

メーレシアが嬉しそうにレティナの方に歩いていく

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― 新着の感想 ―
[一言] メーレシアはいつまでたっても王女(笑)
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