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王都へ出発？

マルスとリリシャの結婚式が近くなると、マルス達は、準備をしてキャス号に乗り込み始める

『マルス、本当に行かないといけないのか？』

オリバンが不安そうにマルスを見ている

『あなた、マルス達の式に親が参加しない訳にいきませんよ』

キャスカが呆れたように言う

『式なんてリベリアでやっても同じだろう？屋敷も広いのだから』

『お父さん、早く乗ってください！！ライオちゃんも乗るように言って下さい』

レティナがオリバンを見て言う

『パパ早く乗って下さい』

ライオが笑顔で言う

『早く乗りましょう』

キャスカがオリバンの背中を押して、キャス号に乗り込んでいく

『マルス様、荷物積み終わりました』

メリカとクレカが笑顔で伝えにくる

『ロメイルとケメルも乗り込んだかな？』

『はい！初めての王都行きですので楽しみにしています』

クレカが笑顔で言う

『メリカ、クレカ、ステラさんは？』

『アニーさんと厨房に行きました』

『忘れ物は無いかな？』

マルスが考えていると、ライオスとクララ達もやって来る

『ライオス、クララ、警備は任せたよ』

『はい！結婚式場がどんな所か楽しみにしています』

ライオスが笑顔で言うと、クララも頷いている

キャス号が上昇しようとしていると、馬車とガシリオが慌てた様に走ってくる

『マルス！！待ってくれ』

ガシリオが慌てた様に叫ぶ

『ガシリオ見送り？』

マルスが笑顔でガシリオを見ている

『結婚式に出席するのだから、一緒に乗っていかせてくれ』

ガシリオが慌てて叫ぶ

『アーメルドから船旅するんじゃないの？』

『一緒に行くぞ！！船旅よりも結婚式場の警備もするから！！乗せてくれ』

ガシリオが慌てて叫ぶと、隊員達が笑っている

『仕方無いな・・・キリシアどうする？』

マルスがキリシアを見ている

『仕方無いな！！早く乗れ』

キリシアがガシリオを見て言うと、キャス号が着陸して、ガシリオ達が慌てて乗り込んでいる。馬車からウイントレス達が降りて、キャス号に乗り込もうとしている

『ウイントレス乗るの？許可してないよ』

キリシアがウイントレスを見て言う

『え！乗せてくれ！王都に向かうのだろ？式に参加するのだから、一緒に行くぞ』

『どうしようかな？馬車でアーメルドに行けば船旅出きるよ』

『乗せてくれ！！』

ウイントレスが慌てて叫ぶと、ウルストとイーレシアが顔を見合せて笑っている

『貴族様を乗せるのは面倒だな』

『フローネの友達として乗せてくれ！！頼む！！』

ウイントレスが頭を下げていると、フローネが出てきて苦笑いしていると、馬車が到着して、バイルと奥さんとヘザーネがやって来る

『面倒だな・・・フローネ先生が言うなら、オリバンさんに近付かないでくれるなら』

キリシアがウイントレスを見て言う

『この子達は・・・ウイントレス、早く乗りなさいね』

フローネが微笑みながらウイントレスを見ている

『キリシアさん、遅くなってごめんなさいね』

ヘザーネが微笑みながらキリシアを見ている

『え！ヘザーネも一緒に行くの？』

『迷惑て無ければ、御一緒させて下さい』

ヘザーネが微笑みながら言う

『早く乗って、食堂に行くよ』

キリシアが笑顔で言うと、ウイントレス達が苦笑いしている

『キリシアさん、初めての王都なので緊張します』

ヘザーネが緊張したようにキャス号に乗り込んでいき、キリシアと一緒に食堂に向かう

『バイルさんも早く乗って下さいね』

リリシャが微笑みながら言う

『飛空艇に乗れるなんて、嬉しい事です』

バイルが笑顔で言うと、キャス号に乗り込んでいく。ウルストが苦笑いしている

（後から来て、簡単に乗せて貰うなんて・・・キリシア殿だから仕方無いけど・・・容赦無いな・・・）

王都が見えてくると、キャス号が降下して、城門に近付く

『屋敷に向かいます』

ヒストリアが大声で言う

『英雄様お帰りなさい！！どうぞ！！』

門番が大声で言うと、キャス号はゆっくり進み、発着場に着陸する

キャス号からみんな降りていると、ソリナが微笑みながら出迎えてくれる

『マルス様お帰りなさい、結婚式に向かう準備は出来ています』

ソリナが微笑みながら言う

『ソリナさん、何か有りましたか？』

『カミラが新しい卒業生を６人鍛えています』

ソリナが微笑みながら説明してくれる

『マルス、新しい職員の雇用したのですか？』

リリシャが微笑みながら聞く

『カミラの暴走だから気にしてないよ』

マルスが笑顔で言う

『はい、カミラは鍛える事を楽しんでいますから、去年の４人も赴任準備は終わり、クレゼオルド・リオンドの町に向かわせてあります』

ソリナが微笑みながら説明している

『カミラさんなら勝手にして貰えば良いですね』

リリシャが笑いながら言う

マルス達が屋敷に向かうと、ヘザーネが屋敷を見て立ち尽くしている

『ヘザーネどうしたの？』

キリシアがヘザーネを見ている

『え！キリシアさん、マルス君の屋敷なのですか？』

ヘザーネが驚いたようにキリシアを見ている

『マルスが建てたよ』

『あれ？初めてだった？』

『初めて王都に来ましたので・・・ここは王都ですよね？』

ヘザーネが苦笑いしている

『屋敷を案内するね』

キリシアがヘザーネの手を引いて連れていくと、クレカとメリカとステラが屋敷を見て呆然としている

（すごい豪邸・・・マルス様の王都の屋敷なのですか！！王都の侍女に負けていられないです）

『中に入りましょう』

ソリナが微笑みながら言うと、屋敷に入っていく

マルスがクエリス達にステラとクレカとメリカを紹介する

『やっと会えました。王都の屋敷を取り仕切っているクエリスです』

クエリスが笑顔でステラを見ている

『リベリアの屋敷を仕切っているステラです』

ステラが慌てて言う

『マルス様の結婚式は任せます』

クエリスが微笑みながら言う

『クエリスさんも一緒に行きますよ』

マルスが笑顔で言う

『え！聞いてませんが・・・』

クエリスが驚いている

『家族ですから、ハロイナさんもレーリスも連れていきます』

マルスが笑顔で言う

『屋敷はどうするのですか？』

クエリスが慌てて聞く

『エレリアさんとサーリンが居るから大丈夫だよね？』

『サーリンが残るなら・・・怒りそうですけど』

クエリスが苦笑いしている

『準備してね』

マルスが笑顔で言う

『命令なら従いますが・・・』

『結婚式の侍女も任せました、プリエラも喜びますから』

マルスが笑顔で言うと、クエリスが考えながら苦笑いしている

（プリエラさん、大丈夫なのでしょうか？会ったら泣き言を言いそうですね・・・行くなら先に言って欲しかったです・・・サーリンはやり過ぎたから残すのですか？泣きそうですね・・・）