クレゼオルド・リオンドの建築
数日後、マルス達は木材をベアーズ号とバロンド号に積み込み終わると、キャス号に荷物を乗せている
『マルス様、もう少しゆっくりして欲しかったです』
メーレシアが微笑みながら言う
『マルスだから仕方無いです。いつも飛び回っていますから』
リリシャが微笑みながら言う
『ドワーフを送ったら次は何をするのですか?』
『アーメルドで移民用の船を作るよ』
『移民用の船ですか? 船旅も良いですね』
メーレシアが微笑みながら言う
『メーレシア様も船旅もしたいですか?』
『マルス様と一緒ならどこでも行きたいですが、ヒリア様に付いています』
『メーレシア様、御姉様を頼みます』
メリアが笑顔で言う
『メリア様も行商楽しんで下さいね』
メーレシアが微笑みながら言う
『マルス様、フライディスクもっと欲しいです』
シーリスが笑顔で言う
『量産して今度持ってくるね』
『シーリスちゃんのおねだりですから、気合い入れますよ』
リリシャが嬉しそうに言う
『色を何色にしようかな? 同時に投げて、色を別けて撃ち落とすかな?・・・』
マルスが呟きながら考え込んでいる
『マルス様が新しい遊び方を考えています』
メトリシアが笑顔で言うと、みんなマルスを見ている
『難易度上げた方が楽しいよね? 無詠唱だと簡単だから』
マルスが笑顔で言う
『気合い入れて考えますよ』
リリシャが笑顔で言うと、みんなキャス号に乗ってキャス号が上昇して東に向かって飛んでいく
クレゼオルド・リオンドの町が見えてくると、屋敷の裏に着陸する。プライゼナスとプリエナが慌ててやってくる
『マルス様、来訪感謝します』
プライゼナスが慌てて言う
『あれ? そう言えばまだ2人だけだったかな?』
マルスが周囲を見て言う
『あ! マルス師匠が人を用意してません』
メトリシアが大声で言う
『マルス様、子供達から3人ずつ送っている筈です』
メリアが考えながら言う
『そうだよね? 何故だろう?』
マルスが考え込んでいる
『え! 3人ずつ? えーと・・・』
プリエナが苦笑いしている
『マルス、紹介をしたのですか?』
フローネが呆れた様に言う
『マルス、忘れていますよね?』
リリシャが笑いながら言う
『港に着いているのかな? 呼び出して、プリエナとプライゼナスさんの支配下になって貰おう』
マルスが笑顔で言うと、ドワーフ達がキョロキョロしながら降りてくる
『プライゼナスさん、町中で家具を作る職人を連れてきたから・・・あ! 工房を先に作らないと』
マルスが思い出したように言う
『マルスすぐに作りましょう』
リリシャが微笑みながら言うと、ドワーフ達が驚いている
(移民と聞いていたが・・・あの人が領主様か? それよりもここは城か? 何処かの国か? 移民としか聞いてないぞ)
マルス達は町に向かい、商会の建屋に入る
『マルス様、お帰りなさい』
マルスを見た人達が集まってくる
『侍女と護衛役3人ずつ連れていきます』
メリアが微笑みながら言う
『はい! メリア様』
子供達が嬉しそうに言う
『メリア任せたよ・・・工房を作るよ』
マルスが笑顔で言うと、入口から騎士達が見ている
『何か用ですか?』
エミールが騎士達を見ている
『英雄様、任務を何か与えて下さい』
騎士達が笑顔で言う
『建物建てるから、手伝ってね、レティナ達は魔法練習場で遊んでいてね』
マルスが笑顔で言う
『すぐに木材の搬入させます!!』
騎士達が笑顔で言う
『騎士が手伝うの?』
『え! 国王陛下からマルス様達の手伝いと町の治安維持を命令されています。移民が居ませんので、最優先の仕事はマルス様の手伝いです』
騎士が笑顔で言う
『マルス、闘技場行ってくる、エリカ行くよ』
キリシアが笑顔で言うと、ヒストリアとルメイルを連れて出ていく
『キリシアですね』
リリシャが笑っている
数日後ドワーフ達の工房を作り終わると、大きな魔法練習場を作り終わり、宿屋を3軒作り終わる
『マルス次は何作りますか?』
リリシャが笑顔で聞く
『移民必要かな? 副団長から子供達を引き取らないと』
マルスが笑顔で考えている
『船作りですね』
リリシャが笑顔で言う
『アーメルドに向かおう』
マルスが笑顔で言う
『フライディスク作らないとダメですよ』
リリシャが笑顔でマルスを見ている
『すぐに作るね・・・色どうしよう』
マルスが笑顔で考えている
『ドワーフ達が塗ってくれるそうです』
『すぐに作るよ・・・あれ? 工房作ってなかったかな? それに宿舎も』
マルスが思い付いたように言うと、みんな笑っている
10日後フライディスクと宿舎と工房が完成すると、マルス達はキャス号に乗り込んでいる
『マルス様、留守の間、管理はしますが・・・』
プライゼナスが苦笑いしている
『商会の担当者達は王都から来て貰います』
メリアが微笑みながら言う
『その・・・人が必要ですが、収入は大丈夫でしょうか?』
プライゼナスが苦笑いしている
『大丈夫です・・・あ! 金貨を下ろしてませんでした』
メリアが思い出したように言う
『騎士団の駐留に海軍の駐留していますが・・・宿屋の管理する人や各所の人の配置を決めないと・・・』
『プライゼナスさん任せました』
マルスが笑顔で言う
『マルスですから、丸投げですね』
リリシャが笑いながら言う
『この領地はミーレスちゃんの領地です・・・決めるのはミーレスちゃんです』
メトリシアが笑顔で言う
『保護者はマルスですが、卒業まではプライゼナスさんとプリエナちゃんに任せましょう』
リリシャが微笑みながら言う
『任せましたね』
エミールが微笑みながら言うと、プライゼナスが苦笑いしている
(完全な丸投げか? 任せて貰えるのは良いが・・・領主様がまだ学生では・・・誰に決定権が有るのか? どうしたら? 不正する事も考えてないのか?)
『移民が始まったら、プライゼナスさんの手腕が試されますね』
フローネが苦笑いしている
『移民が始まる? 本当に? 誰が責任者なのですか?』
プライゼナスが驚いている
『少しぐらい苦労しろーーー 騎士達を手駒にすれば良いよ』
キリシアが笑っている
『キリシア師匠が本当の事を言いました』
メトリシアが嬉しそうに言うと、みんな爆笑している




