報告へ
王都が見えてくると、降下して城門に近付く
『英雄様お帰りなさい』
門番が笑顔で言う
『王城に向かいます』
ヒストリアが大声で言うと、キャス号はゆっくり進み、王城の裏に着陸する
マルス達が降りて王城に歩いていくと、騎士団長が走ってくる
『国王陛下が待っています』
騎士団長がヒストリアを見てから言う
『騎士団長、ヒストリアに用？』
メトリシアが騎士団長を見ている
『え！ いえ、久々に帰ってきたから・・・』
騎士団長が苦笑いしている
『御父様、訓練してくれるのですか？』
ヒストリアが笑顔で騎士団長を見て言うと、みんな笑っている
『え！ ヒストリアは、１人前だ！ 相手にもならない・・・訓練はキリシア殿としてくれ』
騎士団長が慌てて言う
『あ！ 騎士団長がキリシア師匠と訓練をしたいと言ってます』
メトリシアが笑顔で言う
『え！！ キリシア殿と訓練は無理です！ 騎士では相手にもなりません』
騎士団長が慌てて叫ぶ
王城の部屋に向かうと、国王と王妃とヘルトが待っている
『メトリシア、バゼルノアス王国にも寄ってくれたか？』
国王がメトリシアを見て聞く
『はい、レイナール様とクセリオ様から報告が有ります』
メトリシアが笑顔で言うと、振り返りレイナールとクセリオを見ている
『クライドルト王国国王陛下、お祖父様より親書を預かっています。内容には、クセリオと結婚して、クライドルト王国で過ごす許可を頂きたいと思っています』
レイナールが少し赤くなりながら言うと、親書をクセリオが出して、ヘルトに手渡して、国王が受け取り読んでいる
『２人の門出をどこで祝うか？』
国王が王妃を見ている
『ふふふ、結婚式場でパーティーですね』
王妃が笑顔で言う
『レイナール様、クセリオ様式の日取りの相談は後程しよう』
国王が微笑みながらレイナールとクセリオを見ている
『許可して貰えるのですか？ 嬉しいです』
レイナールが笑顔で言う
『許可？ 何故でしょう？』
王妃が微笑みながらレイナールを見ている
『え！ 人質ですから！ 王家の親族やヘルト殿下の側室など、色々有りますから・・・』
レイナールが驚きながら言う
『人質だったか？ 魔法学院に留学に来たのでは無かったか？』
国王が呟く
『人質でしたね、不要ですから・・・リベリアの英雄様を怒らせたら終わりだと解っていれば良いだけです』
王妃が笑いながら言う
『御父様、人質と言うことを忘れていましたか？』
ヘルトが苦笑いしている
『そうだったな・・・リベリアの英雄殿の後始末だったか・・・幸せを掴むように』
国王が苦笑いして言うと、クセリオとレイナールが顔を見合わせている
（人質として見てないのですか？ 簡単に許可して貰えて嬉しいですが・・・やっぱりリベリアの英雄様が一番偉いのですか？ お祖父様もこの国の事を理解して欲しいです）
『レイナール様、クレシアも喜びますから、お茶会で詰めましょう』
王妃が微笑みながら言う
『あ！ 御母様がお茶会をしたいと言ってます』
『メトリシアは、呼びませんよ』
『え！ 御母様！！ 仲間外れはだめです』
『マルス殿から手を出されましたか？』
『え！ 御母様！！』
メトリシアが真っ赤になって王妃を睨んでいる
『まだですか？』
王妃がメトリシアを見ている
（マルス殿早く子供を作って下さいね・・・ん？ リリシャ様の笑み・・・ふふふ、そう言うことですね）
キャス号に戻り、屋敷に飛んでいき着陸する
『マルス様、お帰りなさい』
ソリナが微笑みながら出迎えに来る
『ソリナさん、何か有ったかな？』
『カミラが迷宮で鍛え続けているだけです。 今年分必要と呟いたら、やる気満々です』
ソリナが微笑みながら言う
『カミラに任せておけば良いね』
マルスが笑顔で言う
『カミラの弟子達ですから・・・式まで少し滞在しますか？』
『ドワーフ達をミーレスの町に連れていくから、先にミーレスの許可を貰いに来たよ』
マルスが笑顔で言うと、ソリナが爆笑している
レティナ達が降りてくると、フライディスクを持っている
『ソリナお姉ちゃん、勝負しましょ』
レティナが笑顔で言うと、ナディアが微笑みながらソリナを見ている
『勝負ですか？』
『フライディスクをどっちが多く撃ち落とせるか』
レティナが嬉しそうに説明していると、ソリナがマルスを見てから微笑みながら頷く
マルス達がリビングに入ると、メーレシアが微笑みながら出迎えてくれる
『マルス様お帰りなさい』
メーレシアが微笑みながら言う
『メーレシア様、住み心地どうですか？』
『アリシア御姉様が太った原因が解りました』
メーレシアが笑いながら説明している。ヒリアが入ってくる
『え！ お義母様？』
ヒリアがフローネを見て驚いている
『ヒリアどうしましたか？』
『お義母様・・・若く見えます・・・』
『マルスの所為です。伝説上の薬を試させて貰いました・・・秘密にして下さいね』
フローネが説明していると、ヒリアが興味津々に聞いている
『若返りの薬・・・知られたら大変な騒ぎに・・・戦争になります』
ヒリアが驚きながらマルス達を見ている
『この子達は何も考えてないのですから・・・』
フローネがマルス達を見て呟く
『フローネ先生に長生きして欲しいだけです』
マルスが笑顔で言うと、全員が頷いている
『マルス様ですね、お義母様に早くこの子の顔を見て欲しいです』
ヒリアが微笑みながら言う
『え！ この子！！』
フローネが叫ぶと、全員ヒリアを見ている
『お義母様、後でレズオスから説明させます』
ヒリアが微笑みながら言う
『ヒリア御姉様、おめでとうございます』
メリアが笑顔で言うと、みんなお祝いの言葉をかけている
