ドワーグニ出発
マルス達はキャス号で出発準備をしている
『リベリアの英雄様、屋敷と回復魔法使い本当に感謝します。 この者達が移住する者達です』
エクラーゼがドワーフ達を連れて来て、紹介する
『マルス様、約束事は済ませておきました』
メリアが微笑みながら言う
『メリア、ドワーフ達の事は任せた』
マルスが笑顔で言う
『沢山仕事が有るなら、楽しみだ』
ドワーフが笑顔でメリアとマルスを見ている。ドワーフ達が礼儀正しく頭を下げている
『全員良い物を作るか!!』
キリシアが笑顔で言うと、ドワーフ達が驚いている
『作るのか!!』
キリシアがドワーフ達を睨んでいる
『作るぞ!!』
ドワーフが考えてから叫ぶ
『こだわりを持って仕事するか!!』
『仕事に手を抜かないぞ!!』
『沢山稼ぐか!!』
『沢山仕事するぞ』
『豪遊するか!!』
『豪遊? 何故?』
ドワーフが驚いている
『しっかり物作りしろ!!』
『作るぞ!!』
ドワーフ達が笑顔で言う
『乗れ!!』
キリシアが笑顔で言うと、ドワーフ達が顔を見合わせている
『キリシアが認めたね』
リリシャが微笑みながらマルスと腕を組み、マルスの横顔を見ている
『職人相手はキリシアに任せよう』
マルスが笑顔で言う
『そうですね、キリシアですから』
リリシャが微笑みながら言うと、マルス達もキャス号に乗り込んでいき、プクレールとライネーラが驚いている
『ライネーラさん、プクレールさん頑張って下さいね、時々オルセント号が交易に来てくれるそうです』
メリアが微笑みながら言う
『え! どうしたら・・・それにあのやり取りは?』
ライネーラが驚いている
『何を言っても無駄だな!! 英雄様相手に文句を言っても、聞かないからな』
エクラーゼが笑っている
『エクラーゼ様もなれましたか?』
メリアが微笑みながら見ている
『なれるよりも、命令だと思っているぞ!! 世界で一番偉い・・・各国の国王よりも偉い、リベリアの英雄様だからな!! 何でも言うことを聞くぞ!! 本当のドワーフの王だからな!! エミールと言う偉大なる聖女様も語り継ぐぞ』
エクラーゼが笑いながら言うと、ドワーフ達が頷いている
『え! 王・・・プク、英雄様が国王なのですか!!』
ライネーラが慌てて叫ぶ
『マルス様だから国王にならないけど・・・領地を必要ないと言うぐらいは当たり前だよ』
プクレールが苦笑いしている
『プクレール頑張って下さいね、ドワーグニの唯一の魔法使いですから』
メリアが微笑みながら言うと、ドワーフ達を連れてキャス号に乗って、キャス号が上昇していく
『プクレール殿頼んだぞ!!』
エクラーゼが笑顔で言う
『エクラーゼ国王陛下、こちらこそよろしくお願いします』
プクレールが頭を下げながら言う
『国王陛下は要らないぞ!! この国はリベリアの英雄様の国だからな!! 全員が認めているぞ』
エクラーゼが笑いながら言うと、プクレールとライネーラが顔を見合わせている
(ドワーフの王がマルス様なのか? え? どうしたら?)
マルス達は、オルセント王国に寄り、メリアが交易品の交換を終わらせると、キャス号に乗り込んでいる
『マルス様、一緒にリベリアに帰りたかったです』
セクラが悲しそうに言うと、王太子が呆れた様に見ている
『セクラ様また遊びに来ますね』
マルスが笑顔で言う
『御父様と御母様の許可を取って遊びに行きます・・・早くリベリアに一緒に住みたいです』
セクラが悲しそうに言う
『セクラ、まだ嫁いで無いのだから、待つように』
王太子が呆れた様に言う
『御兄様も酷いです』
『セクラ、御母様に伝えておくぞ』
『御兄様!! 家出します』
セクラが思い付いた様に言うと、ルーセントが呆れている
『クライドルト王国に行かせないぞ! ルーセント、苦労をかけるが、監視を頼む』
王太子がルーセントを見ている
『監視も大変です。 オルセント号に乗ってクライドルト王国の王都を目指すと、何故かリベリアに到着しますから』
ルーセントが苦笑いしている
『何故だ? 勝手に上昇もしていたみたいだが』
王太子が苦笑いしている
『ん? オルセントが勝手に動かしているの? シリウス、ルーセント様とセクラ様が乗るまで、勝手に上昇するのは、ダメだよって言っておいてね』
マルスがシリウスを見て言う
『伝えておくぞ』
シリウスから声がすると、王太子とルーセントが驚いている
『え! マルス様!!』
セクラが慌ててマルスを見ている
『セクラ様、ご説明を』
ルーセントがセクラを見ている
『え! 何でも無いです』
セクラが慌ててルーセントを見ている
『まさか!! セクラがリベリアに寄る様に仕組んだのか?』
王太子が苦笑いしている
『え! 何もしてないです』
セクラが慌てて叫ぶ
『我が主よ、頼み事は了解しました』
オルセントが現れて頭を下げながら言うと、王太子とルーセントが驚いている
『セクラ様を守ってね、だけどルーセント様もフローネ先生の弟子だから、信用してね』
マルスが笑顔で言うと、オルセントが頷いている
『まさか・・・セクラ様!!』
ルーセントがセクラを睨んでいる
『オルセント様!! 姿を現すなんて・・・』
セクラがオルセントを見ながら呟く
『セクラ様、帰りますね』
マルスが笑顔で言うと、キャス号に乗り込み、キャス号が上昇していく。王太子とルーセントがセクラを問い詰めて、事情を聞いて頭を抱えている
(騎士が操作しなくても、飛べるなんて・・・マルス殿の言う事が一番の優先順位なのか? セクラもこんな大事なことを報告しない! ・・・聞いていたかも・・・はぁ・・・御父様と相談を・・・セクラがいなくなつたら、オルセント号はどうなるのだろうか?)