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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第22章 平和な日々?
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塔と錬金術 前編

エクラーゼの屋敷を作り終わると、マルス達はキリシアとフローネにレティナ達を頼んで、シルフィード号に乗って塔に向かう

『ドリー、久々に寄ったけど・・・結界の中に入りたいだけど』

マルスが言う

『あーーーー! 人の事を考えられない魔導王がやって来るなんて、珍しい!!』

『遊びに来ない方が良いのかな?』

『もっと頻繁に来なさい!! 人の心を理解できない魔導王! 妖精達が薬草を沢山集めても使わなかったら意味がない!!』

ドリーの声がすると、シルフィード号が結界の中に入り着陸する


ティオラ達が集まってくる

『マルス様、ティーニスは一緒では無いのですか?』

ティオラが周囲を見ながら言う

『ティーニスは屋敷で留守番をしているよ、ファナと仲良しだからね』

『そうですか・・・元気にしてますか?』

ティオラが残念そうに言う

『元気だけど、ファナに頼んで果実とか摘まみ食いをいつもしているよ』

マルスが笑顔で説明すると、ティオラが落ち込んでいる

『ティーニス・・・堕落しすぎ・・・人間と寿命が違いすぎるのに・・・』

『ファナは、家精霊だからどのぐらい存在するのだろう?』

『は? 家精霊!! 家精霊がいるのですか! それなら長く友達になってくれます』

ティオラが笑顔で言うと、エミール達が妖精達と相談をしている


妖精達から薬草を受け取る

『マルス作るのですか?』

リリシャが微笑みながら聞く

『練習は沢山したからね』

マルスが笑顔で言うと、エミールとミリアが金属の鍋やガラスの容器を準備に向かい、マルスとリリシャとメトリシアが薬草を浮かせて塔に持っていく


マルスが水を金属の鍋に入れて、魔法を使い始め、水に魔力を帯びさせてから、薬草を鍋に入れている

『攪拌融合・・・抽出』

マルスが魔法を使うと、薬草が徐々に形を変えて消えていき、水が緑色に変わって、徐々に宙に浮いて水の玉を作る

『浄化・・・融合』

マルスが連続して魔法を使って、水の玉から魔力の光が輝き始めると、ガラスの容器に入れている


『マルス完成ですか? 』

リリシャが容器を観察しながら聞く

『ドリー、これで良いのかな?』

マルスがドリーを見ている

『作り方は違うけど・・・完成してます・・・精霊薬です』

ドリーが容器を見ながら言う

『魔力を抑えるためにね・・・これで妖精達も安心かな? もっと作ってあげないと』

『は? この量で何回分有るか解ってますか?』

ドリーが驚いている

『10個分ぐらいだよね』

マルスが容器を見ながら呟く

『10個分? この量なら1000回分以上です! 考えて作って下さい!!』

ドリーが大声で怒鳴る

『あ! マルス師匠、妖精さんなら1滴で十分です。作りすぎです』

エミールが微笑みながらマルスを見ている

『え! 小さいから・・・次は何作ろうかな?』

マルスが笑みを浮かべながら薬草を見ている

『あ! マルス師匠が企んでいます』

メトリシアが嬉しそうに言う

『命の恵草・・・生命の雫かな?』

マルスが薬草を集めている

『あーーーーー! 生命の雫!!』

ドリーが叫んでいる

『フローネ先生にプレゼントしよ』

マルスが笑顔で鍋を洗い流して、錬金術を使い始める


生命の雫が完成する

『マルス、この薬はどんな効果ですか?』

リリシャが興味津々に見ている

『生命の雫は、若返りの薬です!! この量を一気に飲んだら死にます』

ドリーが飛びながら言う

『若返り・・・飲んでも良いですか?』

リリシャが笑顔で言う

『全盛期の人には毒です。副作用で人生を台無しにします』

ドリーが笑顔で説明している


『残念ですが・・・この薬取り合いになりそうですね』

リリシャがガラスの容器を見ている

『エスカに預かって貰おうかな? フローネ先生の分は10滴ぐらいかな?』

マルスが笑顔で言う

『フローネ先生長生きして欲しいです』

エミールが嬉しそうに言う

『この頃、足と腕と腰が痛いと時々リシリアさんに揉んで貰ってます』

ミリアが容器を見ながら言う

『フローネ先生長生きして貰いましょう、その内使いたいですけど』

リリシャが微笑みながら言う

『容器に入れて、保管しよ』

マルスが笑顔で言うと、エミールとエレーヌがガラスを取りに向かい、ガラスで瓶を作り詰め込んでいる


生命の雫の瓶詰めが終わると、マルスはエクサリーを作る

『これぐらいかな?』

マルスが笑顔で言う

『エクサリー・・・マルス師匠なら簡単に作れるのですね』

エミールがエクサリーを見ながら呟く

『いつか作りたいです』

ミリアが呟くとメトリシアもじっくり見ている

『錬金術だから真似は出来ないけどね』

マルスが笑顔で言う

『マルスのズルはいつもの事ですけど・・・残りの薬草はどうするのですか?』

リリシャが薬草を見ながら聞く

『ドリー預かっておいてね』

マルスが笑顔で言う

『え! もう帰る準備をしている!! 来てすぐ帰ろうとするなーーーー! 人の気持ちも解らない魔導王!!』

ドリーがマルス達を見て叫ぶ

『薬草を取りに来ただけだから』

マルスが笑顔で言うと、エスカが現れて笑いながら飛んでいる

『ヴェルちゃーーーーーーん! この人で無し魔導王どうにかして!!』

『人で無し魔導王ですから!! 天空の城にも全然来ない!! とんでもない魔導王!! 人の気持ちぐらい考えろーーーー! 結婚式場作るなら、天空の城で式をしろ!!』

ヴェルダンディーの怒鳴り声がする

『本当に人で無し!! こんな凄い設備を使わないなんて!!何を考えているのーーーーー』

『結婚式場と言う、町を作って住まないって言う、人の気持ちを理解しろーーー人で無し魔導王!! 反省しろーーーーーーーー作るだけ作って放置なんて責任とれーーーーー』

ヴェルダンディーとドリーが怒鳴っていると、ウルズとスグルトの笑い声が聞こえている

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