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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
3章 北部の危機と付与魔法師
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風呂と狩り

家に帰ると

『お帰りなさい、キリシア様』

ラーザが門を開けてくれる

『ラーザ、ただいま』

『大工の親方が風呂の件で話が有るそうです』

ラーザが教えてくれると

『あ!わかったー』

キリシアはそう言って風呂の方に向かうと

『お!帰ってきたな』

大工の親方が笑顔で言うと

『大体完成したぞ!後は水を入れて確認するだけだ』

『え?本当に!』

キリシアは笑顔になって風呂に向かい、中を確認する

『凄いー広くて良いね』

『魔道具を入れるのはこっちだね』

リリシャが見て言うと

『早速入れてみよう』

マルスはそう言って魔道具を取りに行き、ルメイルと一緒に持ってきて、風呂に入れる

『丁度良いね』

『これでお湯が出来るのか?』

大工の親方が言うと

『取り敢えず、水を入れて確認してみましよう』

リリシャが微笑みながら言う

『リリシャ、水入れて』

キリシアが笑いながら言うとみんな風呂から出てから

『・・・・アクアボール』

風呂の上に水の玉を作り、風呂に落とすと水が溜まる

『もう一発かな?』

リリシャがもう一度

『・・・・アクアボール』

風呂に水を落とすと丁度良く溜まる

『ちょうど良くなったね』

『じゃあ魔道具を使うね』

マルスが微笑みながら言うとみんな頷く

『加熱』

マルスが魔石を触りながら言うと魔道具が発熱して水が暖かくなっていく

『結構早く発熱するね』

『長くすると熱くなりすぎないかな?』

『そうだね・・・・』

しばらくしてから発熱に変更して様子を見る事にする

『もうお湯が沸いたのか!』

大工の親方が驚きながら言う

『もう入れるかな?』

『かき混ぜた方が良いです』

アニーが言い、板を使ってかき混ぜると

『あ!まだまだだね』

『熱いお湯は、まず上に集まりますので時間がかかります』

アニーが微笑みながら言う

『これなら大丈夫だね』

キリシアは嬉しそうに言う

『親方、ありがとうね』

『良い仕事させて貰った!こんな経験そんなに無いからな!』

大工の親方が言うと笑い帰っていった。


『じゃあみんなでお風呂に入ろう』

『そうだね。順番に入ろうね』

リリシャも微笑みながら言う

『出たら感想を教えてね』

マルスが微笑みながら言うと

『じゃあ入ってくるね』

キリシアとリリシャがお風呂に向かって行く、そしてみんなが入り終わってから

『気持ち良かった!』

キリシアが満足そうに言う

『毎日入れるね』

リリシャも笑顔で言うとみんな頷いている

『ステラ、イリアも入ってきてね』

『え?よろしいのですか?』

ステラが驚いて言う

『当たり前だよ』

キリシアが笑顔で言うと

『最後はラーザ一人になっちゃう?』

『入れるだけで嬉しいです。ありがとうございます』

ステラが頭を下げる

『風呂も完成したから、明日、肉を取りに行こうか?』

キリシアは笑顔で言うと

『そうだね!行きましょう』

リリシャが微笑みながら言うと

『行きたい』

レティナが言う

『魔物相手だから、危険だけど来る?』

『うん!行きたい』

『私が面倒見ますから、良いですか?』

ミリアが言う

『なんだか良いお姉さんだね』

キリシアが言う

『え?あ、はい!』

ミリアが赤くなりながら言う

『たまには一緒に散歩に行った方が良いよね』

リリシャが微笑みながら見つめている

『レティナも一緒に行こう』

『うん!お兄ちゃん』

『お弁当はお任せください』

アニーも笑顔で言うと


翌日、商会の方はフローネ先生に任せて出かける事にする。馬車二台で南の村の方角に向かう

門まで来て、ランプを見せてから狩りに出てくると伝えると

『狩りですか?解りました』

『2、3日で帰ると思います』

キリシアが言うと

『了解しました。ゆっくり狩りをしてください』

門番も笑顔で見送ってくれる


南に向かい、目的の村に到着するとキリシアは村長に挨拶に行く

『村長さん、いますか?』

『何の様だ?』

『ビックボアをこの辺りで見かけたと噂を聞いたのですが、本当ですか?』

『え?もしかして冒険者ギルドから?』

村長は驚きながら言う

『そうですが、ちょっと肉が欲しかったから狩りに来ました』

『はぁ?肉が欲しくて・・・・・無茶すぎないか?』

『だけど、狩ったあと運ぶのを手伝ってください』

『それは良いが・・・・死なない様に気を付けるように』

村長は少しがっかりして家に入ってしまう

『キリシア、話は終わった?村人に聞いたけど南側の山側みたいだね』

マルスとリリシャがキリシアに言うと

『早速狩りに行こうか?見つかると良いけど』

キリシアは歩き始めようとすると

『キリシア、まだ遠いみたいだから、少し馬車で行きましょう』

リリシャが苦笑いしながら言う

『え?遠いの?』

『半日かかると言っていたよ』

マルスが答えると

『半日か・・・ここで野営しようか?』

『その方が良いと思うわ』

リリシャが笑顔で答えて、みんなで野営の準備を始めていると

『たた大変だ!畑にビックボアが現れたぞ!!』

村人は叫びながら村長の家に入っていく

『ちょっと倒してくるね』

キリシアは嬉しそうに笑い、槍を持って走り出すとマルスとルメイルも走り出す

マルスの後ろ姿を見ているレティナに

『一緒に待っていましょうね』

クレスタが言うとレティナは頷いている


畑に到着すると、数匹のボアと大きなボアが畑を荒らしている

『私はあのデカイの』

キリシアが笑顔でビックボアに向かい、マルスとルメイルは普通のボアを、片っ端から首を切り落としていく、ビックボアはキリシアに気が付いて突進してくるが、キリシアはスレ違いざまにビックボアの頭を貫き、ビックボアは地面にめり込むように倒れこむ。キリシアは他の獲物を探すが既にボアは6匹倒されていた

『あ!終わっている』

『楽勝だけど、返り血が面倒だね』

『あっ!そうだね』

キリシアは笑顔で言うと、村から走ってくる村人を見付けて

『倒した獲物運ぶのと、解体手伝ってね』

キリシアが言うと

『え?・・・・』

村人たちは畑に倒れているボアを見て呆然としていると

「グォーーーー!」

威嚇しながらグリズリーが現れると、ボアに向かって来る

『ひゃーー』

村人は絶望的な顔になり尻餅をつくとマルスはグリズリーに

『横取りしようとするからいけないんだよ』

グリズリーに言い、グリズリーの前に立ち塞がると、グリズリーはマルス目掛けて腕を振るが、マルスは高速でグリズリーの頭を切り落としてグリズリーの後ろに移動する

『あ!マルスずるい!大物取られた!』

キリシアが叫ぶと村人は呆気にとられている

『ボアを横取りされる前に狩っただけ』

マルスは笑顔で言う

『他にいないの!』

『気配は無いよ』

マルスが答えると

『運ぶの手伝ってね』

村人に言うと

『え?・・・ あ!はい!』

村人たちはやっと周りを確認しながら運ぶ準備を始め、村に馬車を取りに走り出す。馬車をとって戻ってくると、後ろから馬車に乗ってリリシャ達もやってくる

『お兄ちゃん』

レティナは元気に手を振っているのが見える

『早かったね。あれ?グリズリーもいたの?』

リリシャが笑いながら言う

『ボアを狙って襲ってきたよ』

マルスが笑顔で言うと

『山でおとなしくしていれば良かったのに』

アニーが呟くと

『師匠達にだけは襲いかからなければ良かったのにね』

ミリアが言うと笑い出す


村長も見に来て腰を抜かしている

『村長さん、大丈夫?』

『え?はい、大丈夫ですが・・・3人でこれを倒したのですか?』

『ちょっと多すぎだね』

『あの、申し訳ありませんがギルドカードを見せて頂けないでしょうか?』

村長が言うとキリシアはギルドカードを出して見せる

『しししシルバークラス!・・・え?なんだこの証は・・・・』

村長は苦笑いしている

『凄い冒険者様だったのですね』

村長は立ち上がり、頭を下げてお礼を言い始める

『明日、リベリアまで獲物を運んで貰っても良いかな?』

『勿論です!今日、もし来て頂けてなければ、村は壊滅していたと思います』

『あと、今からボアを一匹解体して一緒に食べよう』

キリシア言うと

『私共も食べて良いのですか?』

『ボアは美味しいから!』

キリシアは笑顔で言う

『あっ、ありがとうございます』

村長はそう言ってから村人達に指示を出している


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