オルセント王国とセクラ
マルス達はオルセントの町中を散策して、ライネーラとプクレールは、オルセント王国の冒険者ギルドで話し合いをして過ごしている。オルセント号が戻ってくるのを見付けると、王城に戻っていく
『御父様、オルフェスタ・ガゼルドと魔工王国と定期的な話し合いは終わりました。 魔工王国から神聖王国の現状の報告も受けとりました。 ケルニーナ王女様がまとめようと、必死に頑張っているそうです。』
セクラが笑顔で説明している
『それだけか? それなら安心できるな』
『はい!御父様』
セクラが笑顔で言うと、ルーセントが微笑みながら見ている
『ルーセント師、問題は無いな』
『国王陛下、マルス殿に会ってませんので、暴走していません』
ルーセントが微笑みながら言う
『しばらくゆっくり休むように』
国王が笑顔でセクラを見ている
『はい! 御父様、マルス様が迎えに来てくれるまで待っています』
セクラが笑顔で言う
『しばらくオルセント号の騎士達も休めるだろう』
国王が笑顔で言うと、王妃が微笑みながらセクラを見ている
『はい! ゆっくり休ませます。マルス様が来るまで』
セクラが笑顔で言うと、マルス達がセクラの様子を見ている。マルスがレティナに耳打ちすると、レティナが笑顔でセクラの方に歩いていく
『セクラ様じゃない!』
レティナが笑顔でセクラ見ていると、セクラとルーセントが振り向き、ルーセントが驚きの余り口を空けている
『え! えーーーーーーーーーーー! レティナちゃん!! 何故?』
セクラが大声をあげると、国王達が顔を見合わせている
『セクラ様はお兄ちゃんの事を考えて妄想をしている人です』
『え! マルス様の妄想を・・・マルス様・・・どこにいますか?』
セクラが周囲をキョロキョロしていると、ルーセントが頭を押さえている
『始まった』
ルーセントが呟く
『あーーーーマルス様ーーーー迎えに来てくれたのですか!! 嬉しいです』
セクラが扉を見て叫び満面の笑顔を浮かべている
『セクラ様、お久し振りです。 ドワーグニに向かうついでに寄りました』
マルスが笑顔で言う
『マルス様に会えて凄く嬉しいです』
セクラが満面の笑顔でマルスの前に走ってくる
『セクラ様、ゆっくり休んで下さいね』
『はい、マルス様と一緒にゆっくり休みたいです・・・マルス様の横で・・・エヘヘ』
セクラが笑みを浮かべて妄想を始めている
『ドワーグニに行って帰ってきたらまた寄りますね』
マルスが笑顔で言う
『ドワーグニまで一緒に行きます』
セクラが笑みを浮かべながら言う
『凛々しい王女様が・・・一瞬で腑抜けに』
ルーセントが呟く
『ルーセント苦労かけているな・・・一瞬で変わるのか』
国王が苦笑いしている
『ゆっくり休むのでしょうか? 休ませられないですね』
王妃が笑っている
『騎士も気の毒に』
王太子が苦笑いしている
『マルス殿が休むように言ったのに、一緒にドワーグニに行くと言ってますし・・・騎士達の休みは無いのか』
ルーセントが諦めたように呟く
マルス達がキャス号で準備をしていると、セクラとルーセントと王妃がやって来る
『マルス様、ドワーグニに向かう準備が終わりました』
セクラが笑顔でマルスを見ている
『出発します』
マルスが笑顔で言うと、キャス号に乗り込もうとする
『はい!マルス様』
セクラが笑顔でキャス号に乗り込もうとする
『セクラ様!! オルセント号に乗って下さい』
ルーセントがセクラを見て叫ぶ
『マルス様と一緒です』
セクラが笑顔で振り向き言う
『オルセント王国の王女として、ドワーグニを訪れるので、オルセント号に乗って下さい』
『王女も辞めます! マルス様の第10夫人として向かいます』
『セクラ様!! 兎に角オルセント号に乗って下さい』
ルーセントとセクラが言い合いを始めると、王妃と王太子があきれた様に顔を見合わせている
『ルーセント師の苦労か・・・』
王太子が呟く
『これを毎回しているのですか? セクラ、恋は盲目と言いますが・・・』
王妃が呟く
『平和だから良いが・・・リベリアの英雄殿に敵対する人がいたら、誘拐されるのか?』
王太子が苦笑いしている
『護衛が必要ですね・・・マルス殿にお願いをしておかないと・・・』
王妃が考えている
『一緒に行動してくれれば、良いが・・・メリア様の側にも常に1人付いているが・・・』
王太子が思い出したように呟く
『メトリシア様には、ケニスさんとヒストリアさんがいますね』
王妃が考えながら呟く
『ルーセントだけだと危ないのか? 側付き達も全員なれていても、護衛にはならないからな』
王太子が考え込んでいる
『今更ですが、比べたらダメですね・・・一流の剣士を育てるのも大変ですから』
王妃がセクラを見ながら呟く
『セクラ様、オルセント号で付いてきて下さいね』
マルスが笑顔で言う
『え! マルス様、一緒に居たいのに!!』
セクラが不満そうに言う
『食事の時エミールに迎いに行って貰います』
『はい! マルス様! 絶対ですよ』
セクラが嬉しそうに言うと、マルスがキャス号に乗り込み、キャス号が上昇していき、セクラがオルセント号に向かって小走りで走って行く
『あ! セクラ様』
ルーセントが慌てて追い掛けて行くと、オルセント号にセクラが乗り込み、すぐに上昇を始めて、ルーセントが慌てて乗り込んで、騎士が引き上げている
『は? セクラが乗り込んだらすぐに上昇した・・・ルーセント師が置いていかれそうになったぞ』
王太子が驚いて見ている
『オルセント号もすぐに上昇始めるなんて・・・騎士は何をしているのでしょう』
王妃がルーセントの姿を見て呟く
『苦労しているから、すぐに追い掛けたのか? ルーセント師苦労をかけているな』
王太子が苦笑いしている
『オルセント号も何故上昇したのでしょう? 何か秘密が有りそうですね』
王妃がオルセント号を見ながら考え込んでいる




