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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第22章 平和な日々?
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バゼルノアス王国とレイナール 後編

レイナールとクセリオが王城の魔法練習場に向かい、国王達が一緒に向かう

『レイナール、クセリオどのぐらい魔法を習得出来たか、見せて欲しい』

国王が微笑みながら言う

『はい! お祖父様』

レイナールが笑顔で杖を持って魔力を溜めている


『・・・・ファイヤーアロー』

レイナールが魔法を放つと、炎の矢は的を貫き、奥の壁に当たり、爆発すると壁に穴が空いている。国王達が何が起きたのか解らず、唖然と壁の穴を見ている

『え! 壁に穴が空いてしまいました・・・壁が弱すぎます』

レイナールが驚いたように言う

『レイナール、魔法学院の魔法練習場では無いのですから、壁なんて無いに等しい』

クセリオが苦笑いしている

『加減して魔法放ったのに? このぐらいで壊れるのですか? 弱すぎます』

レイナールが少し不満そうに言う

『魔法学院の魔法練習場は、マルス様が建てた凄い魔法練習場だから、一緒に出来ないです。メトリシア様が入学試験で1棟崩壊させたのを覚えてないですか?』

クセリオがレイナールを見て言うと、レイナールが笑っている


『レイナール、壁に穴を空けるほどの威力の魔法を使えるようになるなんて、凄いことだな』

国王が笑顔で言う

『この程度誰でも出来ます。クライドルト王国の宮廷魔術師なら、建物を消し飛ばします』

レイナールが笑顔で言うと、宮廷魔術師達が慌てて否定している

『レイナール、冗談はそのぐらいで・・・建物を消し飛ばすなんて不可能だろう』

国王が苦笑いしている

『簡単です。 本気で魔法を放てばこの魔法練習場崩せますから、マルス様なら王都をまるごと消し飛ばせます』

レイナールが笑顔で言う

『ガベラス王国で、大きな穴を作ったと聞きました。 リベリアの英雄様が怒ったら国なんていつでも滅ぼせます』

クセリオが笑顔で説明していると、国王達が苦笑いしている

(そんな事は作り話だろう・・・いくらリベリアの英雄様でも、そんな事は出来ないだろう)


『練習場が崩壊するので、外で魔法練習しても良いですか?』

レイナールが笑顔で言う

『良いだろう・・・本気の魔法を知りたい』

国王が微笑みながら言う


レイナールが外に出て魔法を放つ準備をしている

『・・・・ファイヤーアロー』

『・・・・プリーズアロー』

『・・・・ウイングカッター』

『・・・・ストーンアロー』

『・・・・シャイニングアロー』

『・・・・シャイニングボール』

『・・・・ファイヤーボール』

『・・・・ファイヤーストーム』

レイナールが次々と魔法を放っていると、爆発音と爆風が吹き荒れて、ファイヤーストームの炎の柱が出来上がり、周囲を焼き払っている


国王達が腰を抜かして座り込んでいる

『お祖父様、もっと沢山魔法を放っても良いですか?』

レイナールが満面の笑顔で聞く

『・・・・』

国王が呆然としている

『レイナール、気持ち良さそうだけど・・・城壁が崩れてない?』

クセリオが土煙から現れた城壁を見ている

『え!! 爆風で崩れたのですか? どうしましょう・・・お祖父様、ごめんなさい』

レイナールが慌てて頭を下げている


国王達が我に返り、レイナールを見ている

『レイナール・・・同レベルの人は居るのか?』

国王が青ざめながら聞く

『え! 沢山居ます。宮廷魔術師の先輩達は、私よりも凄いです。今でも時々習ってます』

レイナールが嬉しそうに言う

『このレベルが・・・沢山居るのか・・・宮廷魔術師、レイナールの真似を出来るのか?』

国王が宮廷魔術師達を見ている

『は? ・・・不可能です! 異常な威力です・・・数百年に1人の天才と思われます』

宮廷魔術師が慌てて言う

『百年に1人? 天才なんて、ルキア先輩の事です』

レイナールが笑顔で言う

『ルキア先輩? そんなに凄いのか?』

『はい! 凄い先輩です。宮廷魔術師も断る程の人ですから、ハルド様とアーセル様の先生です』

レイナールが笑顔で言う

『ハルド様とアーセル様? 誰なのか?』

国王が驚いている

『クライドルト王国の宮廷魔術師長ハルド様と副師長アーセル様です。 ルキア先輩は、現在の宮廷魔術師全員に教えた先生ですから』

レイナールが笑顔で言うと、クセリオが詳しく説明している。国王達が真っ青になって聞いている

(このレベルが沢山・・・戦争になったら、どうなる? 蹂躙されるのか? どうしたら良いのか? レイナールとクセリオを連れ戻したら、それだけでも大問題に・・・クライドルト王国にもっと外交をしなくては・・・)


キャス号からライネーラとプクレールがレイナール達を見ている

『凄い・・・あんなに強力な魔法を放てるなんて・・・』

ライネーラが青ざめている

『ライネーラ、大丈夫? あの程度誰でも出来るよ』

プクレールが笑顔で言う

『誰でも? あーーー あんなに破壊したら、大問題に!! ここは王城です! 騎士が捕らえに来ます』

ライネーラが慌てた様に叫ぶ

『壊したから? レイナール様とクセリオ様なら大丈夫だと思うけど』

『何故ですか!! バゼルノアス王国の王城を傷つけたのですよ!! 絶対に騎士が捕らえに来ます』

ライネーラがプクレールを見ている

『無いと思うけど・・・レイナール様とクセリオ様は、この国の王族だから』

プクレールが考えながら言う

『そう・・・はーーーーーー!! おおおおおおお・・・・王族!! 本当なのですか!! どうしましょう! 凄く無礼な事をしています』

ライネーラが青ざめて叫んでいる

『リベリアの英雄様の船の中だから、問題は無いと思うけど』

プクレールが苦笑いしている

『どうしましょう・・・王族に無礼を・・・処刑されます!! どうしたら? ・・・・・』

ライネーラが泣きそうになっていると、プクレールが苦笑いしている

(王族なんて、沢山居るのに? あれ? 慣れて問題なんて考えられなくなっている?)


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