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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
3章 北部の危機と付与魔法師
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食事会準備

『風呂が出来上がったら、どんな料理出すか決めた?』

マルスがキリシアに聞くと

『考えてないよ・・・・アニー、どうしようか?』

キリシアが苦笑いしながら言う

『加熱用と冷却用の鍋でスープとデザートは出来ますが、メインの料理を考えた方が良いと思います』

アニーが言うと

『ステラ、何か有るかな?』

『メインと言うと肉か魚です。後はサラダやパンですね』

『窯の方は直ぐに形になるのかな?』

『はい!明日には形に出来ますが、魔石を組み込むことが出来るかは不明と言っていました。』

『そうすると・・・・ギレリムに魔石を嵌め込んでもらって、プレートにしてから天井に取り付ける?』

マルスが説明しながら言うと

『あ!それならば落ちるのを防げます!』

アニーが微笑みながら言うと

『直ぐに作って貰うとして、ステラさんパンやパイを作れますか?』

『窯さえあればやります』

ステラが言うと

『後は肉か・・・近くに美味しい肉いないかな?』

『え?肉がいないか?』

キリシアの言葉にリリシャが答えると

『え?肉じゃなくて獲物でした』

キリシアが笑いながら言う

『もう、狩りに行くのが決定だね』

マルスが言うと

『大きいの捕まえて食べよ』

『情報が無いかギルドで確認した方が良いね』

『情報が有ったらすぐに取りに行こう』

キリシアが微笑みながら言うと

『ミドル達はいつ頃帰ってくるかな?』

『ミドルが帰ってこないとフローネ先生が商会にいるから食事会やりにくいよね』

リリシャが微笑むと

『食事会までフローネ先生には、料理の内容と冷却は内緒にしておこう』

マルスが言うと

『フローネ先生を驚かすのですね』

『そう!たまには他の人と同じように驚いて貰おう』

『そうですね。何て言うか楽しみにしましょう』

リリシャは微笑みながら言うと


ギルドに向かい、掲示板を見ていると、冒険者達が周囲に集まり眺めている

『良い獲物の情報は無いかな?』

『無いね。良い獲物がいたら良かったのにね』

『キリシアさん、どうかなさいましたか?』

『あ!ヘザーネ!良い獲物の情報が無いか見ていただけ』

キリシアが笑いながら言う

『獲物?・・・・肉ですか?』

ヘザーネは苦笑いしながら言う

『そう!食事会用に欲しいんだよね。だから情報を探しに来ただけ』

『討伐依頼よりも狩りの情報ですね』

『そう!調べるのが面倒だからね』

キリシアが笑顔で言うと

『あ!ちょっと待っていてください』

ヘザーネは思い出して奥に行くと

『ギルドマスターが帰ったら、依頼として出す予定でしたが、グリズリーとビッグボアの報告が有りました。これです』

ヘザーネが差し出すと

『両方共美味しい肉だよね』

『はい!シチューにしても美味しいです』

ヘザーネが微笑みながら言うと

『ちょっと行って狩ってくる』

キリシアが笑いながら言う

『取り敢えず暫定依頼にしますが、依頼料の交渉が終わっていませんのでどうしましょう?』

『解体と運んでくれれば良いよ』

キリシアが笑うと

『解りました。後でギルドマスターと相談します』

ヘザーネも笑いながら言う

『ヘザーネ、楽しみにしていてね』

キリシアはそう言って帰ることにする

冒険者達は驚きながら噂話を始めている


鍛冶屋に寄って

『あ!すぐに呼んできます』

レイナはすぐに奥に行くと

『お!出来ているぞ』

ギレリムと弟子は魔道具を持ってくる

『あ!ありがとう。試作上手くいったから、門番と警備隊に貸してくるね』

マルスが言うと

『上手くいった?何か有ったのか?』

ギレリムは笑いながら言う

『盗難に遭ったから試作品で調べて盗賊を捕まえたよ。領主の家臣と警備隊が見ていたから、すぐに欲しいといわれるよ』

『はぁー?もう必要な事になったのか?仕方ないな・・・』

ギレリムが苦笑いする

『商会に持っていってから、隊長に預けておこうかな?』

マルスが言うと

『すぐに渡しておこう。どうせまた盗賊が現れるからね』

キリシアが笑いながら言う

『犯人はどんなやつだったんだ?』

『王国研究院の依頼で盗みに来たみたいだよ』

『は?研究院の依頼で泥棒だと!何でもありだな・・・・』

ギレリムは驚きながら苦笑いする

『ギレリム、次の頼みなんだけど』

マルスが言うと

『なんだ?鍋の追加か?』

『こんなのを作って欲しいんだよね』

マルスは図を渡して言うと

『これはなんだ?何に使うんだ?』

『窯の中に入れて加熱して、窯を暖める魔道具だよ』

『ワハハハ!今度は窯か!この部分を1つずつ魔道具にして上から嵌め込むつもりだな!』

『糸を使って外の魔石で制御するけど、糸が他の糸と当たらないようにするためにこういう風にして欲しい』

『わかった!意味はわからないがすぐに作ってやる』

ギレリムが笑いながら言うと

『完成が楽しみだね』

リリシャが微笑んで言う

『お前達の作るものが、どんどん生活に役立つ物ばかりになっているな』

ギレリムが笑いながら言うと

『え?アニーのお陰だね』

『そう!アニーが一言言うと、マルスが魔道具化してしまうからだよね』

キリシアが笑い出す

『作る方もまぁー面白いから良いがな!』

ギレリムも笑う


商会に向かい中に入ると

『フローネ先生!』

リリシャが微笑みながら言うと

『商会に顔を出すなんて珍しいですね』

フローネは微笑みながら言うと

『ギレリムが外装を完成させたから持ってきました』

完成品を見せると

『え?・・・昨日、領主から何とか早く作れないかと問い合わせが入りましたから喜ぶと思いますが・・・』

フローネは苦笑いしながら受け取り、動作を確認している

『あのーこれが完成品ですか?凄いです』

エビリアが持ってじっくり見ている

『構造強化をしていないから、魔石を何個か作って保管しておいた方が良いかな?』

『はぁー・・・こんな素晴らしい魔道具を簡単に作り、完璧に仕上げてくるなんて・・・・』

フローネは頭を押さえながら言うと

『師匠、どうかしましたか?』

『リシリア、また国王陛下に報告が必要ですね・・・』

『あ!確かに・・・・バイル様とミドル先輩が帰ってきたら青ざめますね』

リシリアは苦笑いする

『ん?本に載っていたから報告は要らないのでは?』

マルスが言うと

『だから問題なのですよ。既に作れないと言われているのを簡単に次々と作ると、どんどん報告が増えます。王国研究院は、これを作ろうとしても出来ないとなると、研究員は首になりかねないから大変です。元々魔道具を研究する場所ですから、その意義が無くなりますから・・・』

フローネが苦笑いしながら言うと

『あ!だから王国研究院が盗賊を雇ったのですね』

クレスタが言うと

『あ!だからランプを欲しい人が増えたのかな?』

エビリアが言う

『真似して作りたいと言うことですね』

リシリアは微笑みながら言う

『だからこれが必要だね』

マルスが微笑んで言う

『フローネ様!鑑定をお願いします』

警備隊隊員が魔石を持って入ってくると

『あ!マルス殿、リリシャ殿!!ちょうど良かったです』

隊員は2人を見て急いで挨拶する

『また盗みですか?』

『はい!ロイドさんが捕まえて確認のために持ってきました』

警備隊隊員は苦笑いしていると、フローネは鑑定して溜め息を吐く

『間違いなく魔力制御貯蔵構造強化型です。ここのマークも間違い有りません』

フローネは溜め息を吐きながら言うと

『試作品、役に立っているんだね』

『はい!もっと沢山有ると便利です』

『ここに完成品が有ります』

フローネが指を指すと

『本当ですか!』

『性能はもうわかったと思いますが、使いますか?』

『隊長に報告してきます』

隊員は隊長に報告に走ると、すぐに隊長がやってくる

『マルス殿!もう完成したのか!』

隊長は笑顔で入ってくる

『試してみて!』

マルスが言うと、隊長は手にとってランプに向けたりしながら笑顔で試してから

『すぐに借りても良いのか?』

隊長は笑顔で言うと

『貸し出しにするにしてもミドルがいないので、取り敢えず試してから、ミドルと価格を相談してください』

フローネは苦笑いしながら言うと

『わかった!領主様に早く欲しいと言ったら、すぐに依頼するとは言っていたが、聞いたのか?』

『さっき、フローネ先生から聞きましたよ』

マルスが笑顔で言うと

『先に完成品が出来ているのは良いことだ!』

隊長は笑顔で言う

『この子達にはかないませんね』

フローネが苦笑いしている

『確かに、こんな素晴らしいものを次々と渡されると流石に驚くのも疲れます』

隊長も苦笑いすると、早速門に届けるように隊員に言いつけて持っていかせる




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