日常?
報告が終わり、マキリクにメトリシアが近付いている
『マキリクちゃん、メトリシア御姉様が帰ってきましたよ』
メトリシアがマキリクの顔を覗き込むと、マキリクが顔を背け、メトリシアが抱き上げる
『ぅっ・・・ぎゃぁーーーーーーー』
マキリクが大粒の涙を流して泣き始める
『えーーーーマキリクちゃん!! 泣かないで!!』
メトリシアが慌ててあやしていると、メトリシアが泣きそうな顔になり、マルスが代わってマキリクを抱いて、マキリクが泣き止む
『マキリクちゃんーーーー! 何故?』
メトリシアが泣きそうな目でマキリクを見ている
『マキリクちゃんどうしたのですか?』
リリシャがマルスの腕の中のマキリクを見ていると、マルスから受け取り、マキリクを抱いていると、嬉しそうに笑い始める
みんな交代で抱っこしてから、再びメトリシアが抱っこする
『ぎゃぁーーーーーーーーーーーーー』
マキリクが助けを求める様にクレシアを見て泣いていると、クレシアがメトリシアから受け取り抱っこして泣き止んでいる
『何で・・・マキリクちゃん・・・御姉様ですよ・・・ねーねと呼んで良いですよ・・・』
メトリシアが泣きそうになりながらマキリクを見ている
『はぁ・・・何故でしょう? 』
王妃が少し驚いている
(ここまでハッキリ泣かれると、何か原因が有るのでしょうか? マキリクちゃんに聞くのも無理ですから・・・メトリシア子供ができても泣かれたら・・・世話出来ないですね・・・大変な事になりますが、原因を突き止めないと)
『メトリシア、嫌われたな』
ヘルトがメトリシアを見ている
『ヘルト御兄様!! 何故ですか!! クレシア御姉様ーーーーー ヘルト御兄様が嫌われる様に仕向けています』
メトリシアがヘルトとクレシアを見て叫ぶ
『子供に嫌われる体質なのか? 子供に嫌われない様にして欲しいが・・・ここまで嫌われたら終わりだな』
ヘルトが苦笑いしている
『ヘルト御兄様ーーーーーー 絶対嫌われる様に仕向けています!!』
メトリシアが泣きそうな顔で叫んでいる
『メトリシア、そんなに大声をあげると、子供が怖がるだろう』
国王が苦笑いしてメトリシアを見ている
『マキリクちゃん、泣かないようにしましょうね』
クレシアがマキリクの顔を見ながら言う
マルス達は翌日リベリアに帰るために、準備をしている
『マルス様!! ルーセントがリベリアに寄らないと言って、言うことを聞いてくれないのです』
セクラが発着場に来ると、マルスを見付けて走ってくる。ルーセントが追いかけてくる
『マルス殿からも帰国をして貰うように言って下さい!! 来る時も、いつの間にかリベリアに着いていて・・・留守だったからすぐに王都に来てくれましたが、予定外の事ばかりします。 一国の王女様が他国に勝手に出歩いている時点で大変な事になります。勝手に第10夫人として挨拶をしてしまい、本当にどうにかして欲しい・・・』
ルーセントがマルスを見て言う
『マルス様の第10夫人ですから、マルス様と住みます』
セクラがマルスを見て言うと、メーレシアがやって来てセクラの様子を見て微笑んでいる
『勝手に居候は出来ません! いい加減国王陛下に許可を貰ってからにしてください!! 勝手に他国に訪問しないようにしてください!! 今回もリベリアの英雄様と一緒して何ヵ国回ったのですか? 報告に戻る義務があります! 親書も受け取ってますから早く帰る必要も有ります』
『マルス様が行かれるなら、どこでも行きます!! 全部お友達の国です』
セクラが笑顔で言う
『妄想を口に出すのも止めて下さい! マルス殿と2人でいる妄想ばかりして、口に出している時点で変わった人と思われます! 兵士達も呆れています』
ルーセントがセクラを見て言うと、セクラと言い合いをしている
『マルス様、賑やかですね・・・マルス様の帰りを待っています』
メーレシアが微笑みながらセクラを見て言う
『いつもだけど・・・ルーセント様も今回はハッキリ言ってますね』
『本当に賑やかですね』
メーレシアが少し嬉しそうに微笑みながらルーセントとセクラを見ている
『ガジェリアと仲良くしてね』
『はい! ガジェリアさんが居てくれるので、外出も出来ますが、この屋敷に住めるので外出はお茶会ぐらいになります』
メーレシアが嬉しそうに言う
『ヒリアさんとエレリアさんと仲良くしてね』
マルスが笑顔で言うと、メーレシアが笑顔で頷いている
『マルス』
ヘルトがやって来ると、レイナールとクセリオが後を着いてくる
『ヘルト何か用かな?』
『ドワーグニに行くと聞いたがすぐに向かうのか?』
『少しリベリアでゆっくりしてから向かうつもりだけど』
マルスが考えながら言う
『メトリシアを呼んで欲しい』
ヘルトが言うと、ヒストリアがメトリシアを呼びに向かう
『親書?』
『勝手に行かれるよりも、持っていって欲しいが、ついでに寄って欲しい所が有る』
ヘルトがレイナールとクセリオを見て言うと、メトリシア達がやって来る
『ヘルト御兄様何か用ですか? 忙しいですけど』
メトリシアが笑顔で言うと、メーレシアが微笑んでいる
『親書を持っていてくれ! 後ドワーグニに向かうなら、バゼルノアス王国にレイナール様とクセリオ様を連れていって欲しい・・・人質として来訪してから1度も帰ってないからな』
『人質? 魔法学院に留学じゃないのですか?』
メトリシアが笑顔で言う
『魔法学院を卒業しても帰れないから、今後の話し合いもしてきて欲しい』
『相談を? 外交担当にさせれば良いでしょ』
『それだとレイナール様とクセリオ様が1度故郷に帰る事が出来ない』
『もぅ! マルス師匠、ヘルト御兄様が面倒事を押し付けます』
メトリシアがマルスを見ている
『レイナール様とクセリオ様だから良いけど、しばらくリベリアに滞在するけど良いのかな?』
マルスがヘルトを見ている
『マルス殿の屋敷なら問題ない』
『それなら・・・商会の魔力補充でもして貰おうかな?』
マルスがレイナールを見て言う
『はい! 楽しみです! マルス様』
レイナールが笑顔で言うと、クセリオも頷いている
『メトリシア、親書は預けておくぞ! 護衛達も英雄騎士隊から5人同行させるから、コキ使ってくれ・・・すぐに出発出来ないかも知れないが』
ヘルトが笑顔で言うと、セクラとルーセントを見ている
『いつもの事だから、そろそろ出発します。セクラ様、ドワーグニに向かう時に寄りますね』
マルスが笑顔で言う
『え! マルス様が迎えに来てくれるのですか!! 御父様に伝えておきます』
セクラが満面の笑顔で言うと、ルーセントがため息をしている
『ルーセント様、後は任せました』
マルスが笑顔で言うと、キャス号に乗り込み、レイナールとクセリオも慌てて乗り込んでいる